四部
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仗助視点
「殴っちゃダメだァ! 殴ったらソイツは億泰さんを爆発させるつもりだ!」
吉良吉影を殴ろうとしていたアマネの手が止まる。振り返ったその紫の瞳は、この場にいる誰彼構わず殺意を振りまいていた。
それに怯えながらも早人が続ける。
「ソイツはお兄さんが殴ったら億泰さんを爆発させる! どうしてかさっきからお兄さんにソイツの攻撃は当たってないけど、億泰さんがそれ以上爆発させられたら絶対に助からないッ」
いつの間にか吉良吉影は倒れている億泰へ触れて爆弾にしていたらしい。
吉良吉影のキラークイーンと、早人曰く『猫草』という空気を操るスタンドの合わせ技は厄介だ。空気を飛ばされても透明だから見えることがなく、見えなければ避けるのは難しい。億泰が攻撃を受けたのもそのせいで、見えない空気弾によって腹をえぐられた。
仗助が億泰を治そうと駆け寄る前に、後ろで早人を庇っていたアマネが飛び出し吉良吉影へと向かっていく。スタンド使いではないのだから空気弾どころかスタンドも見えないというのにそれは無謀過ぎると慌てて止めようとした寸前、アマネの頭部で空気弾が炸裂した。
吉良吉影が勝利を確信して笑みを浮かべかけるが、予想に反しアマネには傷一つ付かず、炸裂音さえ気にせずアマネが吉良吉影へと迫る。強く踏み込んだアマネの拳が驚いている吉良吉影の顔面を潰した。
「な、何故当たらないッ」
叫んでもアマネは躊躇無く再び殴る。そうしてもう一度殴ろうとしたところで、殴ってはダメだという早人の声へ気付いたようだった。
早人を振り返っていたアマネに吉良吉影がニヤリとほくそ笑む。仗助も億泰を治して助けてやろうと考えていたが、億泰へ触れたら爆発するというのなら仗助では触れて治してやる事が出来ない。
「フフ……触ったかどうかなど忘れてしまったなあ。だがこの状況では億泰の命を救う方法は一つしかない。『仗助が触って治す』ことだ。もし爆弾になっていたとしても億泰に《クレイジーD》で触れれば『仗助は爆死するけれども億泰は爆発しない』」
アマネが植え込みへ倒れている億泰へと近付いて見下ろす。
「何故か貴様には空気弾も効かないようだが、流石に触れなければ爆発を解除出来ないものへ触れることは回避できまい!」
吉良吉影はまだ優勢だとばかりの態度を崩さない。アマネが倒れている億泰へ手を伸ばす。
「……仗助君。俺が触れたら億泰君を治しなさい」
「アマネさん! 駄目ッス!」
仗助の制止の声を無視してアマネが億泰へと触れた。爆発が起きる。
「殴っちゃダメだァ! 殴ったらソイツは億泰さんを爆発させるつもりだ!」
吉良吉影を殴ろうとしていたアマネの手が止まる。振り返ったその紫の瞳は、この場にいる誰彼構わず殺意を振りまいていた。
それに怯えながらも早人が続ける。
「ソイツはお兄さんが殴ったら億泰さんを爆発させる! どうしてかさっきからお兄さんにソイツの攻撃は当たってないけど、億泰さんがそれ以上爆発させられたら絶対に助からないッ」
いつの間にか吉良吉影は倒れている億泰へ触れて爆弾にしていたらしい。
吉良吉影のキラークイーンと、早人曰く『猫草』という空気を操るスタンドの合わせ技は厄介だ。空気を飛ばされても透明だから見えることがなく、見えなければ避けるのは難しい。億泰が攻撃を受けたのもそのせいで、見えない空気弾によって腹をえぐられた。
仗助が億泰を治そうと駆け寄る前に、後ろで早人を庇っていたアマネが飛び出し吉良吉影へと向かっていく。スタンド使いではないのだから空気弾どころかスタンドも見えないというのにそれは無謀過ぎると慌てて止めようとした寸前、アマネの頭部で空気弾が炸裂した。
吉良吉影が勝利を確信して笑みを浮かべかけるが、予想に反しアマネには傷一つ付かず、炸裂音さえ気にせずアマネが吉良吉影へと迫る。強く踏み込んだアマネの拳が驚いている吉良吉影の顔面を潰した。
「な、何故当たらないッ」
叫んでもアマネは躊躇無く再び殴る。そうしてもう一度殴ろうとしたところで、殴ってはダメだという早人の声へ気付いたようだった。
早人を振り返っていたアマネに吉良吉影がニヤリとほくそ笑む。仗助も億泰を治して助けてやろうと考えていたが、億泰へ触れたら爆発するというのなら仗助では触れて治してやる事が出来ない。
「フフ……触ったかどうかなど忘れてしまったなあ。だがこの状況では億泰の命を救う方法は一つしかない。『仗助が触って治す』ことだ。もし爆弾になっていたとしても億泰に《クレイジーD》で触れれば『仗助は爆死するけれども億泰は爆発しない』」
アマネが植え込みへ倒れている億泰へと近付いて見下ろす。
「何故か貴様には空気弾も効かないようだが、流石に触れなければ爆発を解除出来ないものへ触れることは回避できまい!」
吉良吉影はまだ優勢だとばかりの態度を崩さない。アマネが倒れている億泰へ手を伸ばす。
「……仗助君。俺が触れたら億泰君を治しなさい」
「アマネさん! 駄目ッス!」
仗助の制止の声を無視してアマネが億泰へと触れた。爆発が起きる。