四部
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仗助視点
仗助の怪我を治しながら鉄塔男の話を聞いて、つい今朝方に『写真のオヤジ』こと吉良吉影の父親が鉄塔男とは違うスタンド使いを使って康一を“始末した”という情報に、仗助から手を離したアマネがそのまま何処かへ『転移』しようとする。
慌ててその腕を掴めば振り返ったアマネが舌打ちをこぼした。
「何処行くんスか!」
「康一君を探しに行く。康一君が見つからずとも犯人のスタンド使いと吉良吉影の父親の写真を見つけだす。空条にも伝えるから離しなさい」
「オレも行きます」
「オレもだ!」
億泰も名乗り出るのにしかし、向き直ったアマネは仗助の手を振り払う。
「ならそっちはそっちで探しなさい」
言うなりアマネの姿が目の前から消えた。残された仗助は少しの間呆然としてしまったが、億泰に声を掛けられて意識を取り戻す。
鉄塔男はもう鉄塔の中から出てこられないし本人もそれを望んでいるので無視した。未起隆は康一と会ったことがないから一人では探せず、億泰と一緒に探してもらう事にする。
何処で“始末”されたのかも分からないので、とりあえず康一の家へと向かうことにして走り出した。学校なんて行っていられない。
康一の家のある方角へ向かえば、康一の家からそう遠くない通学路に康一の鞄が落ちているのを見つけた。鞄だけで持ち主がいないという状況に鉄塔男の聞いた事に信憑性が出てくる。
億泰と未起隆が仗助と分かれて康一を捜しに行くのに、前に出会ったスタンド使いである噴上裕也のことを思い出して、仗助は協力してもらう為に噴上裕也が入院している病院へ向かうことにした。
康一がいなくなったという事に対し、アマネが目の前で消えた先程の光景が思い起こされる。あんな風に康一も消されてしまったのだとしたらどうやって助ければいいのかも分からない。
目の前で消えられるのも結構ショックだった。いくら早く康一を捜したかったからといって、あんな突き放すように行ってしまうこともないだろうに。
鉄塔から落ち掛けた時のお礼も言っていない。怪我を治してもらったお礼もだ。
けれどもアマネにとって、仗助はオマケなのかもしれないとふと思う。承太郎に頼まれて杜王町へやってきただけで、彼は仗助を特別に考えている訳でもない。
むしろ仗助達は『大人として守るべき子供達』なのではないかと。だから襲われたかもしれない康一を心配した。多分彼は仗助がそうなったとしても同じ行動をとるのだろう。当然だ。
当然だけれど、何かが釈然としない。
仗助の怪我を治しながら鉄塔男の話を聞いて、つい今朝方に『写真のオヤジ』こと吉良吉影の父親が鉄塔男とは違うスタンド使いを使って康一を“始末した”という情報に、仗助から手を離したアマネがそのまま何処かへ『転移』しようとする。
慌ててその腕を掴めば振り返ったアマネが舌打ちをこぼした。
「何処行くんスか!」
「康一君を探しに行く。康一君が見つからずとも犯人のスタンド使いと吉良吉影の父親の写真を見つけだす。空条にも伝えるから離しなさい」
「オレも行きます」
「オレもだ!」
億泰も名乗り出るのにしかし、向き直ったアマネは仗助の手を振り払う。
「ならそっちはそっちで探しなさい」
言うなりアマネの姿が目の前から消えた。残された仗助は少しの間呆然としてしまったが、億泰に声を掛けられて意識を取り戻す。
鉄塔男はもう鉄塔の中から出てこられないし本人もそれを望んでいるので無視した。未起隆は康一と会ったことがないから一人では探せず、億泰と一緒に探してもらう事にする。
何処で“始末”されたのかも分からないので、とりあえず康一の家へと向かうことにして走り出した。学校なんて行っていられない。
康一の家のある方角へ向かえば、康一の家からそう遠くない通学路に康一の鞄が落ちているのを見つけた。鞄だけで持ち主がいないという状況に鉄塔男の聞いた事に信憑性が出てくる。
億泰と未起隆が仗助と分かれて康一を捜しに行くのに、前に出会ったスタンド使いである噴上裕也のことを思い出して、仗助は協力してもらう為に噴上裕也が入院している病院へ向かうことにした。
康一がいなくなったという事に対し、アマネが目の前で消えた先程の光景が思い起こされる。あんな風に康一も消されてしまったのだとしたらどうやって助ければいいのかも分からない。
目の前で消えられるのも結構ショックだった。いくら早く康一を捜したかったからといって、あんな突き放すように行ってしまうこともないだろうに。
鉄塔から落ち掛けた時のお礼も言っていない。怪我を治してもらったお礼もだ。
けれどもアマネにとって、仗助はオマケなのかもしれないとふと思う。承太郎に頼まれて杜王町へやってきただけで、彼は仗助を特別に考えている訳でもない。
むしろ仗助達は『大人として守るべき子供達』なのではないかと。だから襲われたかもしれない康一を心配した。多分彼は仗助がそうなったとしても同じ行動をとるのだろう。当然だ。
当然だけれど、何かが釈然としない。