四部
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「とりあえず君達も降りてきなさい。鉄塔に登って遊ぶ元気はいいけどちょっとお説教するからぁ」
「お、お説教……」
「あ、あの、すみません……。鉄塔から出たくないですわたし」
血だらけの仮面の男がそんなことを言う。もう一人の長髪の学生はスタンドなのか体を軟体動物のようにして素直に降りてきた。
鉄塔から出たくないとは変な話だ。
「それは鉄塔の上からかぁ?」
「違げーッスアマネさん。あいつのスタンド能力で鉄塔の中に誰かが残ってなくちゃいけねーんスよ」
「……鉄塔の範囲から出なけりゃいい感じかぁ? じゃあとりあえず地上には降りてきなさい。鉄塔の真下なら平気だろぉ」
そう言えばおずおずと降りてくる男に仗助と億泰を振り返る。二人も一緒に説教する為には鉄塔の傍へ連れて行かねばならない。
面倒だなと思っているとしゃがんでいる仗助に腕を掴まれた。
「アマネさん、あいつを気にする必要なんて無えっすよ。あの野郎オレ達を鉄塔の中へ閉じこめるつもりだったんすから」
「鉄塔を壊せばいいだけの話じゃねぇの?」
「それも出来ないんすよ。そういう能力らしくて」
もうちょっと具体的に説明をして欲しかったが、鉄塔の上から降りてきた二人の姿に話を聞くのは諦めて鉄塔へと歩み寄る。後ろで仗助達が制止の声を掛けてきたが気にしない。
鉄塔の範囲内から出てこない男は血だらけで何故か仮面を被っていた。スタンドと言っていたから彼もスタンド使いで、仗助達と遊んでいたのではなく戦闘を行なっていたのかも知れない。
というかそうなのだろう。でなければ仗助があんな風な言い方をするとは思えなかった。
男が敵だからアマネが近づくのを警戒し、気にする必要もないとまで言ってきたのだろう。
座り込んだまま怯える様にアマネを見上げてくるその男の怪我を治してやる。怯えているところからして既に戦意はないだろうが、念の為“拒絶”はしておく。
「鉄塔で遊ぶのもいいけど、仗助君達を巻き込まねぇでくれるかなぁ。知人の叔父なんだよあの子」
「……すみませんでした。『写真のオヤジ』にそそのかされて……」
「『写真のオヤジ』?」
後ろから仗助達が傍に来た。億泰の怪我は仗助が治した様だったが仗助自身の怪我は治せていない。
カラスが言っていた『空を滑空する写真』と、男が言った『写真のオヤジ』という言葉。このタイミングでどちらにも写真というキーワードがあって、これを関連付けない方がどうかしている。
「……俺、この辺を滑空する写真の目撃情報を聞いて来たんだけど、その話を仗助君の怪我を治したら聞かせてもらえるかぁ?」
「お、お説教……」
「あ、あの、すみません……。鉄塔から出たくないですわたし」
血だらけの仮面の男がそんなことを言う。もう一人の長髪の学生はスタンドなのか体を軟体動物のようにして素直に降りてきた。
鉄塔から出たくないとは変な話だ。
「それは鉄塔の上からかぁ?」
「違げーッスアマネさん。あいつのスタンド能力で鉄塔の中に誰かが残ってなくちゃいけねーんスよ」
「……鉄塔の範囲から出なけりゃいい感じかぁ? じゃあとりあえず地上には降りてきなさい。鉄塔の真下なら平気だろぉ」
そう言えばおずおずと降りてくる男に仗助と億泰を振り返る。二人も一緒に説教する為には鉄塔の傍へ連れて行かねばならない。
面倒だなと思っているとしゃがんでいる仗助に腕を掴まれた。
「アマネさん、あいつを気にする必要なんて無えっすよ。あの野郎オレ達を鉄塔の中へ閉じこめるつもりだったんすから」
「鉄塔を壊せばいいだけの話じゃねぇの?」
「それも出来ないんすよ。そういう能力らしくて」
もうちょっと具体的に説明をして欲しかったが、鉄塔の上から降りてきた二人の姿に話を聞くのは諦めて鉄塔へと歩み寄る。後ろで仗助達が制止の声を掛けてきたが気にしない。
鉄塔の範囲内から出てこない男は血だらけで何故か仮面を被っていた。スタンドと言っていたから彼もスタンド使いで、仗助達と遊んでいたのではなく戦闘を行なっていたのかも知れない。
というかそうなのだろう。でなければ仗助があんな風な言い方をするとは思えなかった。
男が敵だからアマネが近づくのを警戒し、気にする必要もないとまで言ってきたのだろう。
座り込んだまま怯える様にアマネを見上げてくるその男の怪我を治してやる。怯えているところからして既に戦意はないだろうが、念の為“拒絶”はしておく。
「鉄塔で遊ぶのもいいけど、仗助君達を巻き込まねぇでくれるかなぁ。知人の叔父なんだよあの子」
「……すみませんでした。『写真のオヤジ』にそそのかされて……」
「『写真のオヤジ』?」
後ろから仗助達が傍に来た。億泰の怪我は仗助が治した様だったが仗助自身の怪我は治せていない。
カラスが言っていた『空を滑空する写真』と、男が言った『写真のオヤジ』という言葉。このタイミングでどちらにも写真というキーワードがあって、これを関連付けない方がどうかしている。
「……俺、この辺を滑空する写真の目撃情報を聞いて来たんだけど、その話を仗助君の怪我を治したら聞かせてもらえるかぁ?」