四部
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ホテルの窓辺にカラスが寄ってきたと思うと、空を滑空する写真の情報をくれた。ナギニのご飯だった唐揚げの欠片をお礼代わりにあげたのだが、それを他の仲間へ奪われそうになりながら去っていく。
ここ暫く動植物のスタンド使いを捜す為に、動植物へ好かれる性質を全面的に押し出していたのが影響しているのだろう。ある程度は自分で制御出来なくもないとは言え、動物使いになりたい訳ではない。
とりあえずカラスがくれた『空を滑空する写真』のことが気になった。別にそういうゴミが飛んでいることは多くはないだろうが、写真の中で活動する幽霊こと吉良吉影の父親が逃亡を図っている今、そんな物の目撃情報があれば調べない訳にはいかないだろう。
ましてや情報をくれた相手は人間の様に故意に策略を巡らせない動物だ。信憑性はそれだけでも上がる。
「――という訳で朝からやってきた訳だけれど、何やってんだぁ?」
カラスによって写真が目撃された鉄塔。その上から何故か落ちそうになっていた仗助に、思わず転移して空中佇立し抱き留める様に助ける。
友達と遊んでいたにしては危険な遊びだ。空中でアマネに抱き留められながら尻餅を突いた仗助が、声もなくアマネを振り返る。
「――……アマネ、さん?」
「? うん。おはよう」
地上ではわき腹を押さえている億泰が呆然とアマネ達を見上げていた。鉄塔の鉄筋へしがみついている長髪の学生と仮面を付けた男は覚えが無いが、一緒に遊んでいた友人だろうか。
とりあえず地上へ戻るかと転移して億泰の傍へと降り立ち仗助を離すと、驚きから抜けきれないといった様子でアマネを見上げてくる。その魂が抜けかけているような仗助に、もしかして鉄塔から落下しかけた恐怖のせいかと思う。
「危ねぇから鉄塔に登って遊ぶのはやめなさい。良く見りゃ怪我までしてるし、せめて安全確認をしてから――」
「――じゃなくてッ! 今! 今空飛んで!?」
叫ぶ仗助に、嗚呼それに驚いていたのかと納得したが、スタンド使いにそれを言われるのは何だか複雑な気分だった。確かにアマネはスタンド使いではないし今の能力だってペルソナによるものですらないのだが、仗助はともかく億泰といった周囲からはスタンド使いだと思われていると思うので、そう驚かれるのは心外である。
仗助に関してもアマネがスタンド使いではないと何となく察していても、不思議な力が使えると分かっているだろうに。
「転移出来るんだから空中にだって転移出来て当たり前だろぉ?」
「テンイ!? ……転移! あ、ナルホド」
ここ暫く動植物のスタンド使いを捜す為に、動植物へ好かれる性質を全面的に押し出していたのが影響しているのだろう。ある程度は自分で制御出来なくもないとは言え、動物使いになりたい訳ではない。
とりあえずカラスがくれた『空を滑空する写真』のことが気になった。別にそういうゴミが飛んでいることは多くはないだろうが、写真の中で活動する幽霊こと吉良吉影の父親が逃亡を図っている今、そんな物の目撃情報があれば調べない訳にはいかないだろう。
ましてや情報をくれた相手は人間の様に故意に策略を巡らせない動物だ。信憑性はそれだけでも上がる。
「――という訳で朝からやってきた訳だけれど、何やってんだぁ?」
カラスによって写真が目撃された鉄塔。その上から何故か落ちそうになっていた仗助に、思わず転移して空中佇立し抱き留める様に助ける。
友達と遊んでいたにしては危険な遊びだ。空中でアマネに抱き留められながら尻餅を突いた仗助が、声もなくアマネを振り返る。
「――……アマネ、さん?」
「? うん。おはよう」
地上ではわき腹を押さえている億泰が呆然とアマネ達を見上げていた。鉄塔の鉄筋へしがみついている長髪の学生と仮面を付けた男は覚えが無いが、一緒に遊んでいた友人だろうか。
とりあえず地上へ戻るかと転移して億泰の傍へと降り立ち仗助を離すと、驚きから抜けきれないといった様子でアマネを見上げてくる。その魂が抜けかけているような仗助に、もしかして鉄塔から落下しかけた恐怖のせいかと思う。
「危ねぇから鉄塔に登って遊ぶのはやめなさい。良く見りゃ怪我までしてるし、せめて安全確認をしてから――」
「――じゃなくてッ! 今! 今空飛んで!?」
叫ぶ仗助に、嗚呼それに驚いていたのかと納得したが、スタンド使いにそれを言われるのは何だか複雑な気分だった。確かにアマネはスタンド使いではないし今の能力だってペルソナによるものですらないのだが、仗助はともかく億泰といった周囲からはスタンド使いだと思われていると思うので、そう驚かれるのは心外である。
仗助に関してもアマネがスタンド使いではないと何となく察していても、不思議な力が使えると分かっているだろうに。
「転移出来るんだから空中にだって転移出来て当たり前だろぉ?」
「テンイ!? ……転移! あ、ナルホド」