四部
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吉良吉影の生家でDIOの名前を出し、それにアマネが反応したことで何か思うことがあったのか、承太郎がたまには調査を休めと言ってきた。人にそう言う暇があるのならお前こそ家族に連絡でもしてやれと言い返したが、正直休暇が欲しかったのは事実である。
億泰の父親の治療に使っている『虹色の光』は未だに結構疲弊するし、スタンド使いの調査と殺人鬼だった吉良吉影の捜索で随分と休んでいない。思えば過重労働だったなと笑い話のようにトムへ言ったところ、『父さんはもっと休んでいい』と真顔で言われてしまった。
我が息子ながら父親の気遣いも出来るよく出来た息子だ。
せっかく休暇を貰ったので、財団の仕事ではなく出版社から来ていた依頼を片付け、昼寝をしてから改めて『弓と矢』に関する報告書へ目を通した。
ナギニの世話をしていたトムには結局仕事かと呆れられたが、それでも一緒に昼寝をする息子は可愛い。報告書を読み終えても目を覚まさなかったのでナギニへトムを見守ってもらい、駅前の銀行へ向かった。
用を済ませて銀行を出ると駅前には学校帰りの学生の姿が増えており、何となく仗助達といった知り合いの学生の姿を探してしまうのは、この町で大人の知り合いというのが少なかったからかも知れない。
偶然か仗助達の姿を駅前のカフェ・ドゥ・マゴのオープンテラスで見つけ、声をかけようとした寸前、仗助達からほんの僅かに横へ離れたテラスで岸辺露伴が騒いでいるのに気付いた。数少ない成人の知り合いだが、彼のスタンド能力は警戒しなければならないので地味に付き合いにくい相手だ。
その露伴はテーブルに着いていた子供と言い合って、何故かジャンケンで子供を負かせて席を奪っていた。
「大人げないだって? みんな? いいや最高の気分だね。ガキ負かすのはね……カッハッハッハ!」
「笑ってるところすみませんが、貴方子供以下だって思われてるだけですよ」
「うぉは!?」
後ろへ立って声を掛ければ、椅子から転げ落ちそうになるくらい大げさに驚かれる。混んでいるカフェで一人高らかに笑っているのもどうかと思う。
「斑鳩さんッ」
「混んでいるようですし相席してもよろしいですか?」
「どうぞ。なんなら取材を受けてくれても」
「ふふ、俺の経験なんてネタにもならねぇでしょう」
とりあえず相席の許可を貰ったので肩に掛けていたストールを場所取りの代わりに椅子へ掛けた。それから傍を通った店員にカフェオレを頼み、露伴とのジャンケンに負けて悔しげに去っていこうとする子供を追いかける。
億泰の父親の治療に使っている『虹色の光』は未だに結構疲弊するし、スタンド使いの調査と殺人鬼だった吉良吉影の捜索で随分と休んでいない。思えば過重労働だったなと笑い話のようにトムへ言ったところ、『父さんはもっと休んでいい』と真顔で言われてしまった。
我が息子ながら父親の気遣いも出来るよく出来た息子だ。
せっかく休暇を貰ったので、財団の仕事ではなく出版社から来ていた依頼を片付け、昼寝をしてから改めて『弓と矢』に関する報告書へ目を通した。
ナギニの世話をしていたトムには結局仕事かと呆れられたが、それでも一緒に昼寝をする息子は可愛い。報告書を読み終えても目を覚まさなかったのでナギニへトムを見守ってもらい、駅前の銀行へ向かった。
用を済ませて銀行を出ると駅前には学校帰りの学生の姿が増えており、何となく仗助達といった知り合いの学生の姿を探してしまうのは、この町で大人の知り合いというのが少なかったからかも知れない。
偶然か仗助達の姿を駅前のカフェ・ドゥ・マゴのオープンテラスで見つけ、声をかけようとした寸前、仗助達からほんの僅かに横へ離れたテラスで岸辺露伴が騒いでいるのに気付いた。数少ない成人の知り合いだが、彼のスタンド能力は警戒しなければならないので地味に付き合いにくい相手だ。
その露伴はテーブルに着いていた子供と言い合って、何故かジャンケンで子供を負かせて席を奪っていた。
「大人げないだって? みんな? いいや最高の気分だね。ガキ負かすのはね……カッハッハッハ!」
「笑ってるところすみませんが、貴方子供以下だって思われてるだけですよ」
「うぉは!?」
後ろへ立って声を掛ければ、椅子から転げ落ちそうになるくらい大げさに驚かれる。混んでいるカフェで一人高らかに笑っているのもどうかと思う。
「斑鳩さんッ」
「混んでいるようですし相席してもよろしいですか?」
「どうぞ。なんなら取材を受けてくれても」
「ふふ、俺の経験なんてネタにもならねぇでしょう」
とりあえず相席の許可を貰ったので肩に掛けていたストールを場所取りの代わりに椅子へ掛けた。それから傍を通った店員にカフェオレを頼み、露伴とのジャンケンに負けて悔しげに去っていこうとする子供を追いかける。