四部
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吉良吉影の父親の幽霊が攻撃してきた理由は、屋敷の捜索の妨害が理由だ。つまりこの家には今の吉良吉影へ繋がる手がかりが無かったとしても、何か他に吉良吉影ないしその父親の幽霊が承太郎達へ見つけられては困るものが残っている。
写真へ写ることによるスタンド使いではあったが、少しなら写真から出ても行動出来るらしい吉良吉影の幽霊がいた先には未捜索の二部屋があった。元は吉良吉影の両親の部屋のようである。
床の間にタンスが置かれているのが奇妙だ。奥方の嫁入り道具だったのか古いわりには薄汚れているということもなく、むしろ丁寧に使われ続けてきたのだろうと思わせる。
吉良吉影の母親は父親より後に亡くなっていた。故に使われ続けてきた痕跡があってもおかしくはないし、母親の遺品として残して使っていた可能性だってある。おかしいのは置かれている場所だけだ。
「空き巣の話なんだけれど、空き巣ってのは開けた引き出しを閉める手間を省くために下から開けていくんだとぉ」
「なんでッスか? 閉めたほうがバレねえでしょう?」
「バレることより出来るだけ短時間で金目の物を手に入れる為かなぁ。でもよく使う物って取り出しやすい上の方の引き出しに入れることが多いし、それを考えたら印鑑とか通帳って真ん中あたりに入れといたほうがいいのかなぁ」
「アマネさんはドコへ入れてるんスか?」
「金庫」
「言っておくが水槽の中に入れた金庫は誰も盗まねえと思うぜ」
「へ?」
だが水槽の中へ入れておけば空き巣や強盗も手を濡らすのは嫌がる傾向にあるし、まさかそんな場所の中へは無いと思うのが常だ。出すときはアマネの場合『夜の炎』で金庫内と繋げて取り出しするし、便利である。
さておきタンスだ。隣の部屋を捜索している億泰と康一が騒がしく承太郎を呼ぶのに承太郎が隣の部屋へ向かう。その間に仗助がタンスをアマネが言ったせいか一番下から確認する為に開けた。
中にあったのは服ではなく、装飾品のような『弓と矢』
それと同じ物をアマネも仗助も見たことがある。
「『弓と矢』だ。オレ達が回収したはずの……」
スタンド使いを増やす道具として使われていた弓と矢だ。
「でも音石から回収したのはちゃんとSPW財団で保管してあるぜぇ……、まさか、他にもあった――?」
「斑鳩! 仗助! 気をつけろ、吉良の父親が逃げた――」
後ろから承太郎が怒鳴る。それに視線を『弓と矢』から逸らしたほんの一瞬に、仗助の手から矢が無くなった。
写真へ写ることによるスタンド使いではあったが、少しなら写真から出ても行動出来るらしい吉良吉影の幽霊がいた先には未捜索の二部屋があった。元は吉良吉影の両親の部屋のようである。
床の間にタンスが置かれているのが奇妙だ。奥方の嫁入り道具だったのか古いわりには薄汚れているということもなく、むしろ丁寧に使われ続けてきたのだろうと思わせる。
吉良吉影の母親は父親より後に亡くなっていた。故に使われ続けてきた痕跡があってもおかしくはないし、母親の遺品として残して使っていた可能性だってある。おかしいのは置かれている場所だけだ。
「空き巣の話なんだけれど、空き巣ってのは開けた引き出しを閉める手間を省くために下から開けていくんだとぉ」
「なんでッスか? 閉めたほうがバレねえでしょう?」
「バレることより出来るだけ短時間で金目の物を手に入れる為かなぁ。でもよく使う物って取り出しやすい上の方の引き出しに入れることが多いし、それを考えたら印鑑とか通帳って真ん中あたりに入れといたほうがいいのかなぁ」
「アマネさんはドコへ入れてるんスか?」
「金庫」
「言っておくが水槽の中に入れた金庫は誰も盗まねえと思うぜ」
「へ?」
だが水槽の中へ入れておけば空き巣や強盗も手を濡らすのは嫌がる傾向にあるし、まさかそんな場所の中へは無いと思うのが常だ。出すときはアマネの場合『夜の炎』で金庫内と繋げて取り出しするし、便利である。
さておきタンスだ。隣の部屋を捜索している億泰と康一が騒がしく承太郎を呼ぶのに承太郎が隣の部屋へ向かう。その間に仗助がタンスをアマネが言ったせいか一番下から確認する為に開けた。
中にあったのは服ではなく、装飾品のような『弓と矢』
それと同じ物をアマネも仗助も見たことがある。
「『弓と矢』だ。オレ達が回収したはずの……」
スタンド使いを増やす道具として使われていた弓と矢だ。
「でも音石から回収したのはちゃんとSPW財団で保管してあるぜぇ……、まさか、他にもあった――?」
「斑鳩! 仗助! 気をつけろ、吉良の父親が逃げた――」
後ろから承太郎が怒鳴る。それに視線を『弓と矢』から逸らしたほんの一瞬に、仗助の手から矢が無くなった。