四部
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承太郎から写真を受け取ったアマネが文机の上にあったインスタントカメラに近付き、持っていた写真の一部をカメラのレンズ部分へ押しつけて写真を撮った。出て来た写真には吉良吉影の父親だけが写っており、写真の中で驚いているソイツをよそにその写真を折り畳んでしまう。
「空条、セロハンテープかガムテープ無ぇ?」
「セロハンテープならそこだ」
「カメラ壊しておいてくれぇ」
アマネが引き出しを開けてセロハンテープを取り出している間に、承太郎がスタープラチナでインスタントカメラを叩き壊した。そうしている間にアマネが幽霊の写った写真を二つ折りにし、セロハンテープを雁字搦めに巻き付ける。
「写真に写る空間を支配するのなら支配するべき対象をなくしてやりゃあいい。勝手に写真から出るなら出られねぇようにすりゃあいい。どうやらコイツは写真の表面にしか干渉出来ねぇみてぇだしなぁ。本当はこのまま燃やしてやろうかとも思うけど、尋問の必要があったら困るもんなぁ」
「写真の中の幽霊を、尋問なんて出来るんスか?」
仗助が問えば、セロハンテープで拘束した写真を持ったまま振り返った。
「……豆知識だが、心霊写真ってお焚き上げすると緑色の炎で燃えるんだぜぇ」
「え、ホントですか!?」
「嘘。ふふ、本当かどうかは調査が終わったらこの写真で試してみりゃいい」
そう言って笑いながら、アマネが引き出しの中にあった画鋲で写真を柱に磔にする。写真の中からは幽霊のわめき声が聞こえるが、アマネは完全に無視していた。
写真を磔にしたアマネが何かあるのか自分の手を見下ろしている。仗助が近付いて脇から覗き込めば、アマネの手の爪先が割れて血が出ていた。
「うわ、どーしたんすかそれ!」
「え、ああ、他人の空間に無理矢理入ったからちょっとなぁ……」
「直しますんで手出してください」
「いいよ。それより君の頬の方が酷でぇだろぉ?」
「出してください」
押し切るように強く言えばやっと遠慮がちに手を出してくる。クレイジーダイヤモンドで割れた爪を治せば、今度は自分の番だとばかりにアマネが仗助の先ほど電話の子機を投げつけられた頬へ触れた。
指が鳴らされ一瞬視界の端で炎のような揺らめきが見えたかと思うと頬の晴れが引いている。いったいどうなっているのか分からないが、やはり聞いてはいけないのだろう。
「俺は自分も治せるから気にしなくていいのにぃ」
億泰達へ聞かれないようにか小声で言われたそれにけれども、仗助は笑ってそれを否定した。
「治させてください。オレが治したいんスよ」
「空条、セロハンテープかガムテープ無ぇ?」
「セロハンテープならそこだ」
「カメラ壊しておいてくれぇ」
アマネが引き出しを開けてセロハンテープを取り出している間に、承太郎がスタープラチナでインスタントカメラを叩き壊した。そうしている間にアマネが幽霊の写った写真を二つ折りにし、セロハンテープを雁字搦めに巻き付ける。
「写真に写る空間を支配するのなら支配するべき対象をなくしてやりゃあいい。勝手に写真から出るなら出られねぇようにすりゃあいい。どうやらコイツは写真の表面にしか干渉出来ねぇみてぇだしなぁ。本当はこのまま燃やしてやろうかとも思うけど、尋問の必要があったら困るもんなぁ」
「写真の中の幽霊を、尋問なんて出来るんスか?」
仗助が問えば、セロハンテープで拘束した写真を持ったまま振り返った。
「……豆知識だが、心霊写真ってお焚き上げすると緑色の炎で燃えるんだぜぇ」
「え、ホントですか!?」
「嘘。ふふ、本当かどうかは調査が終わったらこの写真で試してみりゃいい」
そう言って笑いながら、アマネが引き出しの中にあった画鋲で写真を柱に磔にする。写真の中からは幽霊のわめき声が聞こえるが、アマネは完全に無視していた。
写真を磔にしたアマネが何かあるのか自分の手を見下ろしている。仗助が近付いて脇から覗き込めば、アマネの手の爪先が割れて血が出ていた。
「うわ、どーしたんすかそれ!」
「え、ああ、他人の空間に無理矢理入ったからちょっとなぁ……」
「直しますんで手出してください」
「いいよ。それより君の頬の方が酷でぇだろぉ?」
「出してください」
押し切るように強く言えばやっと遠慮がちに手を出してくる。クレイジーダイヤモンドで割れた爪を治せば、今度は自分の番だとばかりにアマネが仗助の先ほど電話の子機を投げつけられた頬へ触れた。
指が鳴らされ一瞬視界の端で炎のような揺らめきが見えたかと思うと頬の晴れが引いている。いったいどうなっているのか分からないが、やはり聞いてはいけないのだろう。
「俺は自分も治せるから気にしなくていいのにぃ」
億泰達へ聞かれないようにか小声で言われたそれにけれども、仗助は笑ってそれを否定した。
「治させてください。オレが治したいんスよ」