四部
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杉本鈴美はこの町では行方不明者が多いと言っていたらしい。ならばやはりアマネの考え通り、死体が見つからないように殺されているのだろう。
「問題は殺した被害者の死体に関してですけど、この町の地理をもうちょっと調べてみねぇと分かりませんが、そんなに死体を隠せる場所って言うのは限定されてくるでしょう」
「腐敗臭とかもするからな」
「海へ捨てたとしてもよほど念入りに捨てねぇと腐敗ガスで浮上してくる可能性もある。燃やして骨だけにしたとしても、いずれにせよ頻繁な死体遺棄を今まで誰一人として見られた事が無いというのは異常だと思いませんか」
「言いたいことが分かってきたぞ。キミはその事件の犯人をスタンド使いだと疑っている訳か」
「能力は定かではありません。ですが様々な能力があることは岸辺さんもご存じでしょう。貴方なら死体を隠そうとしたらどうします?」
「少年漫画家に物騒なことを考えさせる。そうだな、ボクがマンガの主人公なら……サーフィスというスタンドがいただろう。アイツに被害者の振りをさせて被害者が生きていると周囲へ思わせるとかどうだ」
被害者が生きていると認識させていれば、殺人は発覚しない。単純だがなかなか有効な手段である。
だがいくら姿や性格をコピー出来るスタンドといえどもその能力は永久的ではない。いつかは気力疲れを起こすなりして本体がスタンドを使えなくなってしまえばそれまでだ。
「跡形もなく分解してしまうのはどうです? 仗助君のスタンド能力は直す力ですが、その逆という力があってもおかしくはねぇ」
直す段階のことを考えたら仗助の直す力もある意味では死体隠蔽に向いているのだろう。人間の死体を細胞なりなんなりにまで直してしまえばいいだけの話だ。ただし仗助のスタンドでそれが出来るかどうかは知らない。
冷めてしまった珈琲へ口を付ける。まだ犯人がスタンド使いと決まった訳でもない。
もしかしたらただの一般人で、もっと原始的な方法で死体を処分している可能性だってある。
「岸辺さんの話を聞いてこの事件に興味が出来ました。もう暫く調べてみる事にします」
「僕もそうしよう。何か分かったら互いに情報交換をさせてもらってもいいか?」
スタンド使いとはいえ一般人に当たる露伴が調べるのはどうかと思ったが、ある程度の言い訳としてマンガの取材だと言えるから大丈夫だろうか。
「あと僕のことは露伴と呼べ。あまり名字で呼ばれることには慣れていないんだ」
「……露伴先生、でよろしいですね?」
「問題は殺した被害者の死体に関してですけど、この町の地理をもうちょっと調べてみねぇと分かりませんが、そんなに死体を隠せる場所って言うのは限定されてくるでしょう」
「腐敗臭とかもするからな」
「海へ捨てたとしてもよほど念入りに捨てねぇと腐敗ガスで浮上してくる可能性もある。燃やして骨だけにしたとしても、いずれにせよ頻繁な死体遺棄を今まで誰一人として見られた事が無いというのは異常だと思いませんか」
「言いたいことが分かってきたぞ。キミはその事件の犯人をスタンド使いだと疑っている訳か」
「能力は定かではありません。ですが様々な能力があることは岸辺さんもご存じでしょう。貴方なら死体を隠そうとしたらどうします?」
「少年漫画家に物騒なことを考えさせる。そうだな、ボクがマンガの主人公なら……サーフィスというスタンドがいただろう。アイツに被害者の振りをさせて被害者が生きていると周囲へ思わせるとかどうだ」
被害者が生きていると認識させていれば、殺人は発覚しない。単純だがなかなか有効な手段である。
だがいくら姿や性格をコピー出来るスタンドといえどもその能力は永久的ではない。いつかは気力疲れを起こすなりして本体がスタンドを使えなくなってしまえばそれまでだ。
「跡形もなく分解してしまうのはどうです? 仗助君のスタンド能力は直す力ですが、その逆という力があってもおかしくはねぇ」
直す段階のことを考えたら仗助の直す力もある意味では死体隠蔽に向いているのだろう。人間の死体を細胞なりなんなりにまで直してしまえばいいだけの話だ。ただし仗助のスタンドでそれが出来るかどうかは知らない。
冷めてしまった珈琲へ口を付ける。まだ犯人がスタンド使いと決まった訳でもない。
もしかしたらただの一般人で、もっと原始的な方法で死体を処分している可能性だってある。
「岸辺さんの話を聞いてこの事件に興味が出来ました。もう暫く調べてみる事にします」
「僕もそうしよう。何か分かったら互いに情報交換をさせてもらってもいいか?」
スタンド使いとはいえ一般人に当たる露伴が調べるのはどうかと思ったが、ある程度の言い訳としてマンガの取材だと言えるから大丈夫だろうか。
「あと僕のことは露伴と呼べ。あまり名字で呼ばれることには慣れていないんだ」
「……露伴先生、でよろしいですね?」