四部
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杜王町で起きた事件について調べる為、警察署へ忍び込んだ。その中に不可解であったり未解決である事件から、スタンド使いの存在をあぶり出す切っ掛けにする為である。
凶悪犯罪者をスタンド使いへしていたという億泰の兄の虹村形兆のこともあるし、攻撃的な精神がスタンド使いとなる為の要素である事も多い。大抵はスタンドを使える様になっても習慣を変えるということは少なかった。それはアマネが来る前に承太郎が仗助と共に片付けたアンジェロとかいう犯罪者からも分かるだろう。
せいぜいがスタンド使いになったことでより活発に犯罪へ精を出すだけだ。
仗助が十年前にスタンド使いになったことを考え、『弓と矢』が表面へ現れ始めた十年前からの事件をリストアップしていくのが妥当かと思っていたのだが、調べ始めて数十分でアマネはその考えを改めた。
「なんだってこんなに事件が起きてんだよ……」
この杜王町は、行方不明事件が多い。
それは異常と言っても過言ではないくらいだろう。比例して迷宮入りとなっている事件も多すぎる。
警察が無能という訳ではない。その証拠に迷宮入りになっていない事件はちゃんと解決しているのだ。解決している事件だけでも全国の検挙率と比べれば多いだろう。
範囲を二十年前からに広げ迷宮入りの事件を一つ一つ調べていくと、幾つかの事件で共通点を見つけることが出来た。それと気になった事件を数件かいつまんでメモを取り、警察署を後にする。
図書館に行って当時の新聞を調べるか事件現場へ向かってみるかと考えていたところで、目の前を“青い蝶”が横切った。足を止めてそれを視線で追いかけて、それから今度は全身でそれを追いかける。
蝶が留まったのはアマネが蝶を見つけてから随分と歩いてからで、とある通りの町内地図の上だった。
近付いて見てみても特に変なところは見あたらない。これに何の意味があるのだろうかと眺めていると、道路を挟んだ向かい側からいきなり叫び声が聞こえた。
「康一君!?」
道路を挟んだ向かいの歩道で、何故か仗助の友人であるスタンド使いの康一が、コンビニと薬局の間の路地とも言えない隙間に向かって尻餅を突いている。近くには見知らぬ男性。
そして首を盛大に掻き斬られた痕のある犬と少女の姿に、すぐ傍にある横断歩道を渡って康一へと近付いた。
「康一君!」
「あ、アマネさん!」
男性の手を借りて立ち上がった康一がほっとしたようにアマネを見る。助け起こされていたから男性は敵や悪い人ではないのだろうが、アマネを見る眼が少し不気味だ。
凶悪犯罪者をスタンド使いへしていたという億泰の兄の虹村形兆のこともあるし、攻撃的な精神がスタンド使いとなる為の要素である事も多い。大抵はスタンドを使える様になっても習慣を変えるということは少なかった。それはアマネが来る前に承太郎が仗助と共に片付けたアンジェロとかいう犯罪者からも分かるだろう。
せいぜいがスタンド使いになったことでより活発に犯罪へ精を出すだけだ。
仗助が十年前にスタンド使いになったことを考え、『弓と矢』が表面へ現れ始めた十年前からの事件をリストアップしていくのが妥当かと思っていたのだが、調べ始めて数十分でアマネはその考えを改めた。
「なんだってこんなに事件が起きてんだよ……」
この杜王町は、行方不明事件が多い。
それは異常と言っても過言ではないくらいだろう。比例して迷宮入りとなっている事件も多すぎる。
警察が無能という訳ではない。その証拠に迷宮入りになっていない事件はちゃんと解決しているのだ。解決している事件だけでも全国の検挙率と比べれば多いだろう。
範囲を二十年前からに広げ迷宮入りの事件を一つ一つ調べていくと、幾つかの事件で共通点を見つけることが出来た。それと気になった事件を数件かいつまんでメモを取り、警察署を後にする。
図書館に行って当時の新聞を調べるか事件現場へ向かってみるかと考えていたところで、目の前を“青い蝶”が横切った。足を止めてそれを視線で追いかけて、それから今度は全身でそれを追いかける。
蝶が留まったのはアマネが蝶を見つけてから随分と歩いてからで、とある通りの町内地図の上だった。
近付いて見てみても特に変なところは見あたらない。これに何の意味があるのだろうかと眺めていると、道路を挟んだ向かい側からいきなり叫び声が聞こえた。
「康一君!?」
道路を挟んだ向かいの歩道で、何故か仗助の友人であるスタンド使いの康一が、コンビニと薬局の間の路地とも言えない隙間に向かって尻餅を突いている。近くには見知らぬ男性。
そして首を盛大に掻き斬られた痕のある犬と少女の姿に、すぐ傍にある横断歩道を渡って康一へと近付いた。
「康一君!」
「あ、アマネさん!」
男性の手を借りて立ち上がった康一がほっとしたようにアマネを見る。助け起こされていたから男性は敵や悪い人ではないのだろうが、アマネを見る眼が少し不気味だ。