六部
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ジョルノがいい子であるのは確かだが、腹違いの兄弟がいると教えても正直特に喜びはしないだろうなと思う。薄情だがリキエルのモチベーションを上げる為の方便だ。
そもそも『黄金の精神』持ちのジョルノだと、アマネと違ってリキエルは受け入れられないのではないだろうか。神父の為とはいえ自分の意志ではない行動をしている時点で、彼は結構辛辣な態度を取りそうだ。
アマネはとりあえず誰でもハナから否定はしないようにしているだけである。
「さぁリキエル。君にはこれ以上神父の手伝いをして欲しくねぇんだけど、神父の目的が分からねぇ以上、君には出来るだけケープカナベラルからは離れて欲しい。危ねぇ目に遭わせたくねぇのが一つと、子供を守るのが親の役目だっていうのが一つ」
道路へ移動して、出来るだけ優しく子供へそうするように言い聞かせた。もしかしたらトムにだってこんなに甘ったれた言い聞かせ方をしたことはないかも知れない。リキエルは完全にアマネへ心酔しているとばかりに顔を僅かに紅潮させ、それから戸惑うようにアマネの袖を摘んだ。
「オレじゃ、アンタの力になれない……?」
「そうじゃねぇよ。この騒動へ関わって欲しくねぇんだぁ。君とはもっと落ち着いたときに、美味しいお菓子とお茶でも飲みながらちゃんと話してぇだけだよ。神父のいう運命で出会ったのだとしたら、俺は違う運命で君と話したい」
簡単にアマネの話へ騙される彼は、成人として大丈夫なのか少し不安になる。だが彼個人は別に今後の更正で問題なく腐ることもなく成長することが出来そうだと思う。
少なくとも魂を七つに分けて『悪の帝王』を名乗っていたハゲよりは断然マシだ。まっさらに浄化したからトムも今はひたすら可愛い息子であるが、あそこまで年がいっていたくせに中二病な精神のままだと流石にアマネも手の施しようが無かっただろう。
道路でヒッチハイクに見せかけた車強盗を行なったエルメェス達がアマネを呼んでいる。プッチ神父の感覚がする場所へ向かうのにヘリの代わりの足が必要だった。車の持ち主には申し訳ないと思う。
「リキエル。おまじないだぁ。――もうこれでお前の瞼は勝手に落ちない。お前の幸せが俺の幸せ。辛いときは俺を思い出せぇ。それで大丈夫」
リキエルの左右の瞼へ子供へするようなキスを落とす。別にキスの一つや二つで今更ゴタゴタいう歳でもない。だが落とされたリキエルの方には効果的だったようだ。
「あ――アンタの無事を願っても?」
「もちろん。ありがとうリキエル」
ここまで来ると父親が『DIO』だなんて思えない。
そもそも『黄金の精神』持ちのジョルノだと、アマネと違ってリキエルは受け入れられないのではないだろうか。神父の為とはいえ自分の意志ではない行動をしている時点で、彼は結構辛辣な態度を取りそうだ。
アマネはとりあえず誰でもハナから否定はしないようにしているだけである。
「さぁリキエル。君にはこれ以上神父の手伝いをして欲しくねぇんだけど、神父の目的が分からねぇ以上、君には出来るだけケープカナベラルからは離れて欲しい。危ねぇ目に遭わせたくねぇのが一つと、子供を守るのが親の役目だっていうのが一つ」
道路へ移動して、出来るだけ優しく子供へそうするように言い聞かせた。もしかしたらトムにだってこんなに甘ったれた言い聞かせ方をしたことはないかも知れない。リキエルは完全にアマネへ心酔しているとばかりに顔を僅かに紅潮させ、それから戸惑うようにアマネの袖を摘んだ。
「オレじゃ、アンタの力になれない……?」
「そうじゃねぇよ。この騒動へ関わって欲しくねぇんだぁ。君とはもっと落ち着いたときに、美味しいお菓子とお茶でも飲みながらちゃんと話してぇだけだよ。神父のいう運命で出会ったのだとしたら、俺は違う運命で君と話したい」
簡単にアマネの話へ騙される彼は、成人として大丈夫なのか少し不安になる。だが彼個人は別に今後の更正で問題なく腐ることもなく成長することが出来そうだと思う。
少なくとも魂を七つに分けて『悪の帝王』を名乗っていたハゲよりは断然マシだ。まっさらに浄化したからトムも今はひたすら可愛い息子であるが、あそこまで年がいっていたくせに中二病な精神のままだと流石にアマネも手の施しようが無かっただろう。
道路でヒッチハイクに見せかけた車強盗を行なったエルメェス達がアマネを呼んでいる。プッチ神父の感覚がする場所へ向かうのにヘリの代わりの足が必要だった。車の持ち主には申し訳ないと思う。
「リキエル。おまじないだぁ。――もうこれでお前の瞼は勝手に落ちない。お前の幸せが俺の幸せ。辛いときは俺を思い出せぇ。それで大丈夫」
リキエルの左右の瞼へ子供へするようなキスを落とす。別にキスの一つや二つで今更ゴタゴタいう歳でもない。だが落とされたリキエルの方には効果的だったようだ。
「あ――アンタの無事を願っても?」
「もちろん。ありがとうリキエル」
ここまで来ると父親が『DIO』だなんて思えない。