四部
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何処からともなく飛んできた何かがアマネの身体を貫通する。慌てて貫通した先を見たが仗助も承太郎もその方向へはいなかった。
やはりアマネの動植物へ好かれる性質に本能が引っかかり、アマネを狙ってきたらしい。仲間を殺されたこととここまで追っ手を撒けなかったことで苛立っているだろうから、より本能がむき出しになっている。その為アマネを狙う確率も上がっていた。
『選択』で拒絶をしておいたのだが、元からそのつもりだったとはいえ貫通するのは気分が悪い。
「位置はぁ?」
「分からなかったな」
「ならもう一度ぉ」
飛んできた方向へ足を踏み出せば今度は違う方向から飛んできてアマネの身体を貫通する。
「結構不快だから早くしてくんねぇ?」
「分かってる」
今度は連続で飛んできた何かに、承太郎が居場所を見つけたのか叫ぶ。
「仗助! 向こうだ!」
叫んだことでネズミの意識が僅かにでも意識を取り戻したか、アマネはネズミの視線が自分から逸れた感覚を覚えた。殆ど無意識に駆け出して承太郎の隠れている岩場の前へと身を乗り出す。腕と肩に何かが刺さり、その部分の肉が溶けだした。
流石にここで拒絶などすれば承太郎へ当たってしまう。そう考えて拒絶を解いたのだが、倒れ込んだところで更に何かが跳んできて直撃した。
ネズミはまだアマネを撃った場所から動いていない。というよりもアマネへ当たるようになったと判断して連続で狙ってきている。
承太郎の位置からは狙えない。狙うにはアマネが邪魔になってしまっている。かといってアマネが拒絶をしたら、承太郎に当たってしまう。
振り返った先では仗助が双眼鏡を手に集中していた。ならばこのまま囮になっているべきなのだろう。
クレイジー・ダイヤモンドがライフル弾を放つ。ネズミの悲鳴が響いてそれが途切れるのに、仗助が隠れていた岩陰から飛び出てきた。
「アマネさん大丈夫っすか!?」
「いや先にネズミの確認してきてぇ!」
「オレがしてくるから仗助は治してやれ」
仗助と入れ替わる様に承太郎がネズミの悲鳴が上がった辺りへ向かっていく。溶けた患部を押さえながら岩場へ寄りかかれば、仗助が急いで治そうとしてくる。
「大丈夫っすか?」
「大丈夫だよ。君が頼りになる奴で本当に良かったなぁ」
褒めようにも頭を撫でたら仗助の髪型を崩してしまいそうだし、そもそも腕の肉も溶けているので腕を上げられない。承太郎がネズミの死骸を摘んで戻ってくる。それをアマネの足下へ放り投げた承太郎に、仗助が物言いたげに睨んでいた。
「こらこら、甥っ子を睨むんじゃねぇよ仗助君」
「でも」
「俺は大丈夫だし空条もそれについては俺から何度も言ってる。これは俺が望んでそうしてもらってるんだぁ。だから大丈夫」
「……何が大丈夫なんすか」
やはりアマネの動植物へ好かれる性質に本能が引っかかり、アマネを狙ってきたらしい。仲間を殺されたこととここまで追っ手を撒けなかったことで苛立っているだろうから、より本能がむき出しになっている。その為アマネを狙う確率も上がっていた。
『選択』で拒絶をしておいたのだが、元からそのつもりだったとはいえ貫通するのは気分が悪い。
「位置はぁ?」
「分からなかったな」
「ならもう一度ぉ」
飛んできた方向へ足を踏み出せば今度は違う方向から飛んできてアマネの身体を貫通する。
「結構不快だから早くしてくんねぇ?」
「分かってる」
今度は連続で飛んできた何かに、承太郎が居場所を見つけたのか叫ぶ。
「仗助! 向こうだ!」
叫んだことでネズミの意識が僅かにでも意識を取り戻したか、アマネはネズミの視線が自分から逸れた感覚を覚えた。殆ど無意識に駆け出して承太郎の隠れている岩場の前へと身を乗り出す。腕と肩に何かが刺さり、その部分の肉が溶けだした。
流石にここで拒絶などすれば承太郎へ当たってしまう。そう考えて拒絶を解いたのだが、倒れ込んだところで更に何かが跳んできて直撃した。
ネズミはまだアマネを撃った場所から動いていない。というよりもアマネへ当たるようになったと判断して連続で狙ってきている。
承太郎の位置からは狙えない。狙うにはアマネが邪魔になってしまっている。かといってアマネが拒絶をしたら、承太郎に当たってしまう。
振り返った先では仗助が双眼鏡を手に集中していた。ならばこのまま囮になっているべきなのだろう。
クレイジー・ダイヤモンドがライフル弾を放つ。ネズミの悲鳴が響いてそれが途切れるのに、仗助が隠れていた岩陰から飛び出てきた。
「アマネさん大丈夫っすか!?」
「いや先にネズミの確認してきてぇ!」
「オレがしてくるから仗助は治してやれ」
仗助と入れ替わる様に承太郎がネズミの悲鳴が上がった辺りへ向かっていく。溶けた患部を押さえながら岩場へ寄りかかれば、仗助が急いで治そうとしてくる。
「大丈夫っすか?」
「大丈夫だよ。君が頼りになる奴で本当に良かったなぁ」
褒めようにも頭を撫でたら仗助の髪型を崩してしまいそうだし、そもそも腕の肉も溶けているので腕を上げられない。承太郎がネズミの死骸を摘んで戻ってくる。それをアマネの足下へ放り投げた承太郎に、仗助が物言いたげに睨んでいた。
「こらこら、甥っ子を睨むんじゃねぇよ仗助君」
「でも」
「俺は大丈夫だし空条もそれについては俺から何度も言ってる。これは俺が望んでそうしてもらってるんだぁ。だから大丈夫」
「……何が大丈夫なんすか」