六部
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エンポリオ視点
徐倫に頼まれてエンポリオが刑務所の隙間にある『幽霊の部屋』へ連れ込んだ男は、腹に穴の開いた男だった。
意識はなく辛うじて呼吸をしている。その傷口に黄色い炎がまとわりついていて、これが彼のスタンド能力なのかと思いもしたが徐倫の話ではそうでもないらしい。
とにかく今は彼が目覚めるまで守っていてくれと徐倫は言った。けれどもそうしている間にもこのグリーン・ドルフィン・ストリートから『神父』は出て行ってしまっている。
徐倫は懲罰房棟へ唯一意識のある生き残りとして捕まっていた。一人部屋に押し込まれてエンポリオが会いに行くのも一苦労だ。ましてや現在、刑務所は懲罰房棟での騒ぎのせいで警戒レベルが四にまで上がっている。指定された護送車以外に外界への行き来が出来ないし、看守は全員が銃を持っていた。
そんな中で徐倫はこの刑務所を脱獄するとまで言い出したのだ。
「父さんの記憶を読んだ今、ついに二十年の意味が分かった! 父さんが『DIOという男』の能力を『封印』した意味も分かったわ! 父さんなら神父を絶対に逃がさないッ! あたしは空条徐倫ッ。アイツが得たものを『封印』しなければならないッ!」
その意気込みはすごいと思った。でもエンポリオに真似は出来ない。
だってそうだ。プッチ神父はエンポリオの母親を殺した。彼は怖い。幽霊の部屋を操れるだけのエンポリオに何かが出来るとは思えなかった。
けれども流石に、徐倫を襲ったスタンド使いのことは教えようと思って幽霊の部屋へ戻ってきて、主任看守の事を調べて、徐倫へそれを教えなければと思って、調べて、水をこぼして、コンセントを抜かなければと思って、漏電しているから。
でないと徐倫へ会いに行けない。徐倫へ主任看守のことを教えなくちゃと思って、調べて、水をこぼして、コンセントを抜かなければと思った。漏電しているから。
でないと徐倫へ会いに行けない。徐倫へ主任看守のことを教えなくちゃと思って、調べて、水をこぼして、コンセントを抜かなければと思った。漏電しているから。
でないと徐倫へ会いに行けない。徐倫へ主任看守のことを教えなくちゃと思って、調べて、水をこぼして、コンセントを抜かなければと思った。漏電しているから。
でないと徐倫へ会いに行けない。徐倫へ主任看守のことを教えなくちゃと思って、調べて、水をこぼして、コンセントを抜かなければと思って視界に誰かの足が映る。
「坊や。ここはどこだぁ?」
「……ここは、幽霊の部屋」
黒髪に紫色の瞳。女の人のような男性。コンセントを抜く手。視界に女の人のような男性。黒髪に紫色の瞳。
徐倫に頼まれてエンポリオが刑務所の隙間にある『幽霊の部屋』へ連れ込んだ男は、腹に穴の開いた男だった。
意識はなく辛うじて呼吸をしている。その傷口に黄色い炎がまとわりついていて、これが彼のスタンド能力なのかと思いもしたが徐倫の話ではそうでもないらしい。
とにかく今は彼が目覚めるまで守っていてくれと徐倫は言った。けれどもそうしている間にもこのグリーン・ドルフィン・ストリートから『神父』は出て行ってしまっている。
徐倫は懲罰房棟へ唯一意識のある生き残りとして捕まっていた。一人部屋に押し込まれてエンポリオが会いに行くのも一苦労だ。ましてや現在、刑務所は懲罰房棟での騒ぎのせいで警戒レベルが四にまで上がっている。指定された護送車以外に外界への行き来が出来ないし、看守は全員が銃を持っていた。
そんな中で徐倫はこの刑務所を脱獄するとまで言い出したのだ。
「父さんの記憶を読んだ今、ついに二十年の意味が分かった! 父さんが『DIOという男』の能力を『封印』した意味も分かったわ! 父さんなら神父を絶対に逃がさないッ! あたしは空条徐倫ッ。アイツが得たものを『封印』しなければならないッ!」
その意気込みはすごいと思った。でもエンポリオに真似は出来ない。
だってそうだ。プッチ神父はエンポリオの母親を殺した。彼は怖い。幽霊の部屋を操れるだけのエンポリオに何かが出来るとは思えなかった。
けれども流石に、徐倫を襲ったスタンド使いのことは教えようと思って幽霊の部屋へ戻ってきて、主任看守の事を調べて、徐倫へそれを教えなければと思って、調べて、水をこぼして、コンセントを抜かなければと思って、漏電しているから。
でないと徐倫へ会いに行けない。徐倫へ主任看守のことを教えなくちゃと思って、調べて、水をこぼして、コンセントを抜かなければと思った。漏電しているから。
でないと徐倫へ会いに行けない。徐倫へ主任看守のことを教えなくちゃと思って、調べて、水をこぼして、コンセントを抜かなければと思った。漏電しているから。
でないと徐倫へ会いに行けない。徐倫へ主任看守のことを教えなくちゃと思って、調べて、水をこぼして、コンセントを抜かなければと思った。漏電しているから。
でないと徐倫へ会いに行けない。徐倫へ主任看守のことを教えなくちゃと思って、調べて、水をこぼして、コンセントを抜かなければと思って視界に誰かの足が映る。
「坊や。ここはどこだぁ?」
「……ここは、幽霊の部屋」
黒髪に紫色の瞳。女の人のような男性。コンセントを抜く手。視界に女の人のような男性。黒髪に紫色の瞳。