四部
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仗助の働きでネズミをしとめられたと思ったら、スタンド使いのネズミはもう一匹いたらしかった。隣の部屋を調べていた承太郎がアマネとは別のネズミへ襲われ、やはり手を溶かされたのである。嫌なお揃いだ。
ただし承太郎は飛ばされてきた針を調べようとした結果らしい。分かったことはスタンドを使って掴もうとしても溶けてしまうこと。それがいい調査結果かどうかは分からない。
仗助のクレイジー・ダイヤモンドで治してもらっている間に持っていた携帯電話で音石の尋問を行なった財団へ連絡をとれば、一歩遅くスタンドで貫いたネズミは一匹ではなく二匹であったことが判明していた。
「一匹は始末しましたがもう一匹を取り逃がしました。現状から日没までに空条、斑鳩、東方の三名でネズミの始末へ向かいます」
電話の向こうから了解の返事が返ってくるのを聞いて通話を切る。承太郎の手を治し終えた仗助が信じられないとばかりに詰め寄ってきた。
「ちょっ、アマネさん! 日没までって! こんな広い田園地帯に逃げたちっこいネズミをどうやって追うつもりなんですかァ! それに今度のヤツはオレ達が攻撃するのを知ってんでしょう? 呑気こいてたさっきのネズミとは凶暴度が違いまっせ!」
「そうだなぁ」
「ならそんな日没までなんて無理っしょう!」
「無理じゃねぇよ」
携帯電話を鞄の中へ戻す。
「“呼べ”ばいい」
「呼ぶって、アンタ」
「とりあえず空条、ネズミを追おうぜぇ。ある程度距離が近くねぇと面倒臭せぇ」
ネズミが逃げたと思われる用水路へ向かって歩き出した。近くの農作物を承太郎が調べれば、ついたばかりだと思われるネズミの咬み痕が残っている。ネズミの習性を考えればネズミを追うことは容易いだろう。
用水路へと戻って更にくまなく調べれば、新しい足跡が増えていた。残して仕掛けてあったビデオカメラにもネズミの姿が残っており、ここを通ったのは確実だ。
足跡は用水の川の縁で消えており、それからして川を泳いで渡ったことが分かる。白いズボンだというのに躊躇無くその川の中へ足を踏み入れようとする承太郎に対し、仗助が慌てて裸足になろうとするのにアマネは手を差し出した。
「何すか?」
「ヒルがいるかも知れねぇから靴を脱ぐのはやめなさい。濡れるのが嫌なら手を繋げばいいからぁ」
「手を繋ぐ程度で何とかなる深さじゃねーっしょ」
「なら空条、お前だけでもいい」
「やれやれ」
承太郎がアマネの腕を掴み、反対の手で仗助を掴む。それを確認してから川の水面の上へと歩き出せば承太郎は静かにだが仗助は驚きながら付いてきた。
「えっ、ちょっ、コレ、スタンドっすか!?」
「もっと静かに歩け」
ただし承太郎は飛ばされてきた針を調べようとした結果らしい。分かったことはスタンドを使って掴もうとしても溶けてしまうこと。それがいい調査結果かどうかは分からない。
仗助のクレイジー・ダイヤモンドで治してもらっている間に持っていた携帯電話で音石の尋問を行なった財団へ連絡をとれば、一歩遅くスタンドで貫いたネズミは一匹ではなく二匹であったことが判明していた。
「一匹は始末しましたがもう一匹を取り逃がしました。現状から日没までに空条、斑鳩、東方の三名でネズミの始末へ向かいます」
電話の向こうから了解の返事が返ってくるのを聞いて通話を切る。承太郎の手を治し終えた仗助が信じられないとばかりに詰め寄ってきた。
「ちょっ、アマネさん! 日没までって! こんな広い田園地帯に逃げたちっこいネズミをどうやって追うつもりなんですかァ! それに今度のヤツはオレ達が攻撃するのを知ってんでしょう? 呑気こいてたさっきのネズミとは凶暴度が違いまっせ!」
「そうだなぁ」
「ならそんな日没までなんて無理っしょう!」
「無理じゃねぇよ」
携帯電話を鞄の中へ戻す。
「“呼べ”ばいい」
「呼ぶって、アンタ」
「とりあえず空条、ネズミを追おうぜぇ。ある程度距離が近くねぇと面倒臭せぇ」
ネズミが逃げたと思われる用水路へ向かって歩き出した。近くの農作物を承太郎が調べれば、ついたばかりだと思われるネズミの咬み痕が残っている。ネズミの習性を考えればネズミを追うことは容易いだろう。
用水路へと戻って更にくまなく調べれば、新しい足跡が増えていた。残して仕掛けてあったビデオカメラにもネズミの姿が残っており、ここを通ったのは確実だ。
足跡は用水の川の縁で消えており、それからして川を泳いで渡ったことが分かる。白いズボンだというのに躊躇無くその川の中へ足を踏み入れようとする承太郎に対し、仗助が慌てて裸足になろうとするのにアマネは手を差し出した。
「何すか?」
「ヒルがいるかも知れねぇから靴を脱ぐのはやめなさい。濡れるのが嫌なら手を繋げばいいからぁ」
「手を繋ぐ程度で何とかなる深さじゃねーっしょ」
「なら空条、お前だけでもいい」
「やれやれ」
承太郎がアマネの腕を掴み、反対の手で仗助を掴む。それを確認してから川の水面の上へと歩き出せば承太郎は静かにだが仗助は驚きながら付いてきた。
「えっ、ちょっ、コレ、スタンドっすか!?」
「もっと静かに歩け」