六部
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つまり徐倫達の話を簡潔にまとめると、承太郎のDISCを奪ったホワイトスネイクは、承太郎の持っていた『記憶』と『昔の友人の骨』から『天国へ行く力』というものの真実を探ろうとしているらしい。
その為に『骨』から何者かを蘇らせようとしたが上手くいかず、『骨』が何処かへ行ってしまった。どうやら懲罰房棟へその『骨』があるのは分かったものの、それを手に入れようとしたところでスタンド使いの襲撃に会い、アマネが来たという。
「……『骨』を手に入れることが出来たら、敵も骨を取り返そうとしてくると?」
そして取り返しに来たところで返り討ちにして承太郎のDISCを取り返す。計画としては単純だし幼稚だが、刑務所の中という様々な制限がある徐倫達には他に手がない。
アマネとしてはホワイトスネイクが言っていたという『天国へ行く力』というものにも引っかかる。こんな罪人が集う刑務所に籠もっておいて天国も何もないだろう。
もっとそのホワイトスネイクに関する『記憶』について教えて欲しかったが、看守や囚人が倒れている以上、外の看守達が異変へ気付く前に行動するのが先決だ。
時間は無いが徐倫を階段へ座らせる。そうしてF・Fによって何かを“詰められた”らしい傷口へ晴の炎を押しつけた。
「それがアンタのスタンド能力?」
「ああいや、俺はスタンド使いじゃねぇんだよ。だからスタンドも見えねぇ。ただスタンドとは違う能力を持ってるから戦えるし怪我だって治せる。空条のこともそれで生命維持してたんだぁ」
「スタンド使いじゃない? じゃあ何だ?」
「――ペルソナ使いだよ」
今まで承太郎にしか告げたことの無かった言葉を口にする。財団で承太郎を助ける為に引き金を引いた瞬間に、『もう隠している意味は無いな』と悟っていた。
財団も辞めてしまったし、今後は隠していても仕方がない。
「心の海をさまよう仮面を被る者だぁ。スタンドとは違う」
精神の具現化、という意味では似ている。だが精神力の具現化と心理の具現化という分別をすれば違う。精神の具現化したスタンドが一つの能力しか持っていないところも、それで何となく説明は付くのだ。
その人がそうしたいという強く願う感情から生まれた意思の塊。対してペルソナはその人の心から生まれた感情の塊である。強く願った意思は一つだが、心は願ったところで一つに固定されない。
スタンドの矢でスタンドを射抜いたジョルノやポルナレフの進化したスタンドは、“二度”貫かれることで感情が増したと解釈している。ただ一つだった精神へ感情が付加され、より心理へと近い存在になった。
言うなれば『レクイエム』はシャドウへ近い。のだろう。
揃って訳が分からないといった顔をする若者三人に苦笑した。アマネがそう考えているだけで確証は全くないのである。
その為に『骨』から何者かを蘇らせようとしたが上手くいかず、『骨』が何処かへ行ってしまった。どうやら懲罰房棟へその『骨』があるのは分かったものの、それを手に入れようとしたところでスタンド使いの襲撃に会い、アマネが来たという。
「……『骨』を手に入れることが出来たら、敵も骨を取り返そうとしてくると?」
そして取り返しに来たところで返り討ちにして承太郎のDISCを取り返す。計画としては単純だし幼稚だが、刑務所の中という様々な制限がある徐倫達には他に手がない。
アマネとしてはホワイトスネイクが言っていたという『天国へ行く力』というものにも引っかかる。こんな罪人が集う刑務所に籠もっておいて天国も何もないだろう。
もっとそのホワイトスネイクに関する『記憶』について教えて欲しかったが、看守や囚人が倒れている以上、外の看守達が異変へ気付く前に行動するのが先決だ。
時間は無いが徐倫を階段へ座らせる。そうしてF・Fによって何かを“詰められた”らしい傷口へ晴の炎を押しつけた。
「それがアンタのスタンド能力?」
「ああいや、俺はスタンド使いじゃねぇんだよ。だからスタンドも見えねぇ。ただスタンドとは違う能力を持ってるから戦えるし怪我だって治せる。空条のこともそれで生命維持してたんだぁ」
「スタンド使いじゃない? じゃあ何だ?」
「――ペルソナ使いだよ」
今まで承太郎にしか告げたことの無かった言葉を口にする。財団で承太郎を助ける為に引き金を引いた瞬間に、『もう隠している意味は無いな』と悟っていた。
財団も辞めてしまったし、今後は隠していても仕方がない。
「心の海をさまよう仮面を被る者だぁ。スタンドとは違う」
精神の具現化、という意味では似ている。だが精神力の具現化と心理の具現化という分別をすれば違う。精神の具現化したスタンドが一つの能力しか持っていないところも、それで何となく説明は付くのだ。
その人がそうしたいという強く願う感情から生まれた意思の塊。対してペルソナはその人の心から生まれた感情の塊である。強く願った意思は一つだが、心は願ったところで一つに固定されない。
スタンドの矢でスタンドを射抜いたジョルノやポルナレフの進化したスタンドは、“二度”貫かれることで感情が増したと解釈している。ただ一つだった精神へ感情が付加され、より心理へと近い存在になった。
言うなれば『レクイエム』はシャドウへ近い。のだろう。
揃って訳が分からないといった顔をする若者三人に苦笑した。アマネがそう考えているだけで確証は全くないのである。