六部
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ナイフと銃をそれぞれホルスターへ戻して顔を上げれば、徐倫達が呆然とアマネを見ていた。スタンド使いとは言え子供達の前で殺人は駄目だっただろうかと考えていると、ふらつきながら立ち上がった徐倫が寄ってきて抱きついてくる。
抱きつかれた拍子に、まだ承太郎の命を繋いでから回復しきっていない疲労で血を吐きそうになった。慌てて飲み込めば気分は最悪だが徐倫にはバレなかったらしい。
「アマネッ、大丈夫!?」
「俺より自分の心配をなさい。怪我してただろぉ」
「アタシの怪我はF・Fが詰めてくれたわ」
「何をぉ?」
「おいアンタ」
抱き留めた徐倫の後ろからF・Fと紹介された少女と、先ほど階段を昇ってきていた男が近づいてきた。どちらもアマネの存在に警戒している。
「アンタ何者だよ。徐倫の知り合いなのは分かったけど、いきなり現れておいてさあ!」
「……まぁ、確かに怪しいなぁ俺」
というより怪しいことこの上ない。彼女達からすれば刑務所へいきなり現れた看守でも囚人でもない存在だ。更に言うならスタンドのことも知っており、しかしスタンド使いではないとほざく。
自分だったらそんな相手を、いくら仲間の知り合いだと言われてもそう簡単に信用出来るものか。
くっついていた徐倫を離そうとしたら腕に抱きついてきたのでそれは許容する。久しぶりの再会だからかスキンシップが激しい。男があからさまに機嫌を悪くしていたがそれも無視した。
「俺は斑鳩アマネ。徐倫の父親の知人で二十年程昔からスタンドやスタンド使いと関わってる。今回は空条と徐倫の危機ってことで馳せ参じたんだぁ。徐倫とは息子が幼なじみだよ」
「つまり家族同然的な付き合いってこと?」
「まぁそうだなぁ。ところでそっちの彼はぁ?」
話題を自分からもう一人の男へと移せば、男はふてぶてしくアマネを睨む。
「……オレはナルシソ・アナスイ」
「君も徐倫を助けにぃ?」
「ああ。そうだ」
「ありがとう。俺が礼を言うのは違うかも知れねぇけど、この場にいねぇこの子の両親の代わりに礼を言っておく」
そう言えばアナスイは何を思ったのか睨むのを止め、何かを考え込むようにアマネから視線を逸らした。敵か味方かを判断しているのかも知れない。
「空条のDISCを取り返しに来たんだが、君達何か手がかりを知らねぇかぁ?」
「! ――そうだ『骨』!」
徐倫が叫ぶ。
「アマネ! アタシ達『骨』を手に入れなきゃ! さっき小男が持って行ったのよッ」
「『骨』? 誰の骨だぁ?」
「ホワイトスネイクの昔の友人だとか言ってたけどそんなのどうでもいいわ。父さんのDISCを取り返すのにその『骨』を追ってるのよ」
ホワイトスネイクは確か承太郎から『記憶』と『スタンド』のDISCを奪った敵のスタンドだ。それが『昔の友人の骨』なんてものを持っているというのは、結構な手がかりだと思うのだが。
抱きつかれた拍子に、まだ承太郎の命を繋いでから回復しきっていない疲労で血を吐きそうになった。慌てて飲み込めば気分は最悪だが徐倫にはバレなかったらしい。
「アマネッ、大丈夫!?」
「俺より自分の心配をなさい。怪我してただろぉ」
「アタシの怪我はF・Fが詰めてくれたわ」
「何をぉ?」
「おいアンタ」
抱き留めた徐倫の後ろからF・Fと紹介された少女と、先ほど階段を昇ってきていた男が近づいてきた。どちらもアマネの存在に警戒している。
「アンタ何者だよ。徐倫の知り合いなのは分かったけど、いきなり現れておいてさあ!」
「……まぁ、確かに怪しいなぁ俺」
というより怪しいことこの上ない。彼女達からすれば刑務所へいきなり現れた看守でも囚人でもない存在だ。更に言うならスタンドのことも知っており、しかしスタンド使いではないとほざく。
自分だったらそんな相手を、いくら仲間の知り合いだと言われてもそう簡単に信用出来るものか。
くっついていた徐倫を離そうとしたら腕に抱きついてきたのでそれは許容する。久しぶりの再会だからかスキンシップが激しい。男があからさまに機嫌を悪くしていたがそれも無視した。
「俺は斑鳩アマネ。徐倫の父親の知人で二十年程昔からスタンドやスタンド使いと関わってる。今回は空条と徐倫の危機ってことで馳せ参じたんだぁ。徐倫とは息子が幼なじみだよ」
「つまり家族同然的な付き合いってこと?」
「まぁそうだなぁ。ところでそっちの彼はぁ?」
話題を自分からもう一人の男へと移せば、男はふてぶてしくアマネを睨む。
「……オレはナルシソ・アナスイ」
「君も徐倫を助けにぃ?」
「ああ。そうだ」
「ありがとう。俺が礼を言うのは違うかも知れねぇけど、この場にいねぇこの子の両親の代わりに礼を言っておく」
そう言えばアナスイは何を思ったのか睨むのを止め、何かを考え込むようにアマネから視線を逸らした。敵か味方かを判断しているのかも知れない。
「空条のDISCを取り返しに来たんだが、君達何か手がかりを知らねぇかぁ?」
「! ――そうだ『骨』!」
徐倫が叫ぶ。
「アマネ! アタシ達『骨』を手に入れなきゃ! さっき小男が持って行ったのよッ」
「『骨』? 誰の骨だぁ?」
「ホワイトスネイクの昔の友人だとか言ってたけどそんなのどうでもいいわ。父さんのDISCを取り返すのにその『骨』を追ってるのよ」
ホワイトスネイクは確か承太郎から『記憶』と『スタンド』のDISCを奪った敵のスタンドだ。それが『昔の友人の骨』なんてものを持っているというのは、結構な手がかりだと思うのだが。