六部
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徐倫視点
徐倫が落としたペンダントで偶然スタンド能力を手に入れ、協力してくれることになったエルメェスがやはり偶然手に入れたDISCから父の承太郎から奪われたDISCの在処かも知れない場所の情報を手に入れた。
その情報先である農場のトラクターのタイヤの中を確認する為、行方不明になった囚人の捜索隊へ立候補しトラクターが仕舞われている倉庫へ近付く事へは成功。『知性』と『スタンド能力』を与えられたプランクトンのフー・ファイターズにも無事勝利し、やっとトラクターのタイヤへ隠されていたDISCを確認してスタープラチナのDISCを見つけた段階で、倉庫の天井から何かが降ってきた。
「!? 新手かよッ!」
「待って! 違うわ」
身構えたエルメェスを制止して見れば、それはやけに胴体の太い白い蛇である。苦しげに地面をのたうち回っていたかと思うと、徐倫を見上げてくる赤い瞳に覚えがあった。
「アンタ、まさかナギニ?」
「おいおい、蛇の知り合いがいんのかよ」
「幼なじみのペットの蛇なのよ。ねえ、アンタナギニでしょ?」
目線を合わせるように屈んで話しかければ、白蛇は大きく口を開いて何かを吐き出す。吐き出した事でスッキリしたとばかりに身体をくねらせた白蛇は、やはり徐倫へ臆することなく這い寄ってきて脚を登ってきた。
吐き出されたのは小さめのカプセルボールで、半透明な中に折り畳んだ手紙と何かが入れられている。肩まで這い上がってきたナギニが首を伸ばしてそれを開けろと催促した。
「開ければいいの?」
「うげー、蛇と会話してるよコイツ」
「煩いわね。昔っから一緒に居たからちょっと分かるだけよ」
「昔からって、蛇の寿命はいくつだって」
「……知らないわ」
カプセルを開けると手紙と一緒に出てきたのは指輪で、手紙にはトムの字で訳の分からないことが書かれている。
『何かこちらへ渡したい物があったら、この手紙と一緒に入っていた指輪を填めて匣を開けること。開かなかったら諦めてナギニへ託せ。絶対に安全となる』
訳が分からない。同じく手紙を覗き込んだエルメェスも意味が分からないといった風情で肩をすくめた。
「コレ書いた奴頭イカレてんじゃない?」
「そう思うわ。でもアタシの幼なじみったら天才なのよ。ムカつくことにね」
指輪を填めて隠し持っていた匣を取り出し、匣を開けてみる。どうやって開けるのか分からずにいれば、徐倫の指を甘噛みしたナギニが指輪の宝石を箱のへこみへと差し込み匣が開いた。
小さい匣でしかないそれへDISCを恐る恐る近付けると、DISCが勢いよく匣の中へ吸い込まれ匣が閉まる。驚いて手放したそれが地面へ転がるのに、肩から降りたナギニが這い寄って飲み込んだ。胴体の一部が四角くなりながらナギニが頑張って振り返る。
「……訂正する。アンタの幼なじみ天才なんてモンじゃないわ」
徐倫が落としたペンダントで偶然スタンド能力を手に入れ、協力してくれることになったエルメェスがやはり偶然手に入れたDISCから父の承太郎から奪われたDISCの在処かも知れない場所の情報を手に入れた。
その情報先である農場のトラクターのタイヤの中を確認する為、行方不明になった囚人の捜索隊へ立候補しトラクターが仕舞われている倉庫へ近付く事へは成功。『知性』と『スタンド能力』を与えられたプランクトンのフー・ファイターズにも無事勝利し、やっとトラクターのタイヤへ隠されていたDISCを確認してスタープラチナのDISCを見つけた段階で、倉庫の天井から何かが降ってきた。
「!? 新手かよッ!」
「待って! 違うわ」
身構えたエルメェスを制止して見れば、それはやけに胴体の太い白い蛇である。苦しげに地面をのたうち回っていたかと思うと、徐倫を見上げてくる赤い瞳に覚えがあった。
「アンタ、まさかナギニ?」
「おいおい、蛇の知り合いがいんのかよ」
「幼なじみのペットの蛇なのよ。ねえ、アンタナギニでしょ?」
目線を合わせるように屈んで話しかければ、白蛇は大きく口を開いて何かを吐き出す。吐き出した事でスッキリしたとばかりに身体をくねらせた白蛇は、やはり徐倫へ臆することなく這い寄ってきて脚を登ってきた。
吐き出されたのは小さめのカプセルボールで、半透明な中に折り畳んだ手紙と何かが入れられている。肩まで這い上がってきたナギニが首を伸ばしてそれを開けろと催促した。
「開ければいいの?」
「うげー、蛇と会話してるよコイツ」
「煩いわね。昔っから一緒に居たからちょっと分かるだけよ」
「昔からって、蛇の寿命はいくつだって」
「……知らないわ」
カプセルを開けると手紙と一緒に出てきたのは指輪で、手紙にはトムの字で訳の分からないことが書かれている。
『何かこちらへ渡したい物があったら、この手紙と一緒に入っていた指輪を填めて匣を開けること。開かなかったら諦めてナギニへ託せ。絶対に安全となる』
訳が分からない。同じく手紙を覗き込んだエルメェスも意味が分からないといった風情で肩をすくめた。
「コレ書いた奴頭イカレてんじゃない?」
「そう思うわ。でもアタシの幼なじみったら天才なのよ。ムカつくことにね」
指輪を填めて隠し持っていた匣を取り出し、匣を開けてみる。どうやって開けるのか分からずにいれば、徐倫の指を甘噛みしたナギニが指輪の宝石を箱のへこみへと差し込み匣が開いた。
小さい匣でしかないそれへDISCを恐る恐る近付けると、DISCが勢いよく匣の中へ吸い込まれ匣が閉まる。驚いて手放したそれが地面へ転がるのに、肩から降りたナギニが這い寄って飲み込んだ。胴体の一部が四角くなりながらナギニが頑張って振り返る。
「……訂正する。アンタの幼なじみ天才なんてモンじゃないわ」