五部
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スタンドが見えるようになった理由は分からなかったけれど、相変わらずディアボロやミスタ達のスタンドは見えないからこれはおそらく、矢で射抜かれたことで進化したスタンドが見えているということなのだろう。
その原因はやはりスタンドの矢なのか。
「あれはジョルノの『鎮魂歌』……『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』!」
ゆっくりとゴールド・エクスペリエンス・レクイエムが動きだす。何かを弾き飛ばしたかと思うとディアボロの手をそれが貫通し、建物の柱を破壊した。
破壊された柱からその何かが再びディアボロの手へと戻ったかと思うと、ディアボロが必死な形相でそれをたたき落とす。ディアボロの皮膚へ尾を突き刺していたサソリは、地面へ落ちると何の変哲もない道端の小石へと戻った。
ジョルノがディアボロへと話しかける。
「生き残るのはこの世の『真実』だけだ。真実から出た『誠の行動』は決して滅びはしない」
トムの『前世』は、真実から出た『誠の行動』に敗北した。息子を生かしたいという真実の愛と、その愛を忘れてはいけないという行動に。
父のアマネはその愛を今、トムへ与えてくる。けれどもその愛からの行動はトムにはまだ分からない。
分からないから選べなかった選択を、ジョルノは選択したのだ。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄アァァァ!」
ジョルノのラッシュがディアボロへと襲いかかる。全身から血を噴出させながら吹き飛び、ディベレ河へと落ちていった。
ミスタとトリッシュが落ちたディアボロを捜そうと慌てて河の欄干へと走り寄る。トムも同じように欄干から身を乗り出して落ちたディアボロを探すも、沈んでしまったのか流されてしまったのか姿は見当たらなかった。
ラッシュが始まる前、ゴールド・E・レクイエムが何をしたのかトムには分からなかった。今もジョルノの脇から河を見下ろしているそのスタンドは無表情を貫いている。
けれども確かに何かやったのだろう。『鎮魂歌』の能力で。
「ヤツはもうどこへも向かうことはない。特にヤツが『真実』に到達することは決して……『死ぬ』という真実にさえ到達することは決して……『無限』に」
「で、でもヤツは生きて……」
「終わりがないのが『終わり』 それが《ゴールド・E・レクイエム》」
そうジョルノは呟いた。ジョルノ自身もよく理解はしていないらしいけれど、気持ちは分かる。
トムだって元々ただの魂だったのが、こうして生きているくらいなのだ。
その原因はやはりスタンドの矢なのか。
「あれはジョルノの『鎮魂歌』……『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』!」
ゆっくりとゴールド・エクスペリエンス・レクイエムが動きだす。何かを弾き飛ばしたかと思うとディアボロの手をそれが貫通し、建物の柱を破壊した。
破壊された柱からその何かが再びディアボロの手へと戻ったかと思うと、ディアボロが必死な形相でそれをたたき落とす。ディアボロの皮膚へ尾を突き刺していたサソリは、地面へ落ちると何の変哲もない道端の小石へと戻った。
ジョルノがディアボロへと話しかける。
「生き残るのはこの世の『真実』だけだ。真実から出た『誠の行動』は決して滅びはしない」
トムの『前世』は、真実から出た『誠の行動』に敗北した。息子を生かしたいという真実の愛と、その愛を忘れてはいけないという行動に。
父のアマネはその愛を今、トムへ与えてくる。けれどもその愛からの行動はトムにはまだ分からない。
分からないから選べなかった選択を、ジョルノは選択したのだ。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄アァァァ!」
ジョルノのラッシュがディアボロへと襲いかかる。全身から血を噴出させながら吹き飛び、ディベレ河へと落ちていった。
ミスタとトリッシュが落ちたディアボロを捜そうと慌てて河の欄干へと走り寄る。トムも同じように欄干から身を乗り出して落ちたディアボロを探すも、沈んでしまったのか流されてしまったのか姿は見当たらなかった。
ラッシュが始まる前、ゴールド・E・レクイエムが何をしたのかトムには分からなかった。今もジョルノの脇から河を見下ろしているそのスタンドは無表情を貫いている。
けれども確かに何かやったのだろう。『鎮魂歌』の能力で。
「ヤツはもうどこへも向かうことはない。特にヤツが『真実』に到達することは決して……『死ぬ』という真実にさえ到達することは決して……『無限』に」
「で、でもヤツは生きて……」
「終わりがないのが『終わり』 それが《ゴールド・E・レクイエム》」
そうジョルノは呟いた。ジョルノ自身もよく理解はしていないらしいけれど、気持ちは分かる。
トムだって元々ただの魂だったのが、こうして生きているくらいなのだ。