五部
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生命エネルギーを操るスタンド能力を持つジョルノなら、触れれば肉体の中へ魂がいくつあるか分かるらしい。けれどもその為にはジョルノはディアボロの射程範囲へ必ず入らなければならなかった。
時間を消し飛ばす能力。それ故に取り憑いているとバレた瞬間を消し飛ばし、ジョルノへ攻撃する事もディアボロには出来る。
トムには何も出来ない。魂の数を調べることも出来なければ、時間を消し飛ばすスタンド能力に対する策も考えつかなかった。切り開けと言っておきながらトムが一番何も出来ていない。
指をかみ切って、滴る血の数で時間が消し飛ばされることに抵抗使用としながら、ジョルノがブチャラティへと手を伸ばす。
手の甲へ落ちていた血の滴が増えた。
「う、うしろだァー! ジョルノ!」
トムが抱きかかえていた亀が叫ぶ。だが次の瞬間にはジョルノの腕が切断されて吹き飛んでいた。
「ミスタだわッ、取り憑かれていたのは!」
「違う! トリッシュお前だ! ヤツはお前の身体ごと『移動』させて近づいたのだ!」
スタンドが見えないトムには何が起こっているのか分からない。ただジョルノの腕がディアボロによって切り飛ばされ、そのディアボロの魂はミスタの身体でトリッシュの魂と一緒に潜り込んでいた。
白目を剥いたミスタの身体が、レクイエムへ向かって走っていく。トムはそれを追いかけるべきなのだろうが、それよりも腕を切り飛ばされたジョルノへと駆け寄った。
「ジョルノ!」
「……う、腕を」
亀を置いて地面に落ちた腕を拾いに行く。肩にいたナギニが飛び降りてジョルノの腕へと巻き付き止血する。
拾った腕を持ってジョルノの元へ戻る間にも、ミスタの身体を操るディアボロがレクイエムへと走っていた。トリッシュの身体でミスタが銃を撃つが、スタンド能力で弾の軌道を予知しているらしく弾一つも当たらない。
レクイエムへ追いついたディアボロが、自身の頭の後ろを攻撃し何かを破壊した。途端にレクイエムの姿が崩れ落ちていく。
転がった矢をディアボロが掴んだ。が、ミスタの身体へ付着していたジョルノの返り血が無数の蟻へと変貌し、矢を折り落とす。
それを拾おうとするディアボロにミスタが撃って妨害をするも、やはり全ての弾の軌道が読まれていて、はじき返す他に削り取った時間の間に運んできたらしい死体で弾を防いでいた。
だがその弾いたはずの弾が、矢を弾き飛ばして空へと高く舞いあげる。トリッシュのスタンドによるものだと言うことはすぐに分かった。
だがそれに怒ったディアボロが、トリッシュのことを殴ったらしい。矢を手に入れられたら用済みになるとばかりに、取り憑いていたミスタの身体が吹き飛ばされた矢と同じく宙を舞う。
空へ手を伸ばしたトリッシュの手は矢へ届かない。ディアボロの身体に入っているブチャラティが、逆方向の崩れているレクイエムへと走り寄る。
トムはナギニがなってくれた杖の先を矢へと向けた。
「《Accio》」
時間を消し飛ばす能力。それ故に取り憑いているとバレた瞬間を消し飛ばし、ジョルノへ攻撃する事もディアボロには出来る。
トムには何も出来ない。魂の数を調べることも出来なければ、時間を消し飛ばすスタンド能力に対する策も考えつかなかった。切り開けと言っておきながらトムが一番何も出来ていない。
指をかみ切って、滴る血の数で時間が消し飛ばされることに抵抗使用としながら、ジョルノがブチャラティへと手を伸ばす。
手の甲へ落ちていた血の滴が増えた。
「う、うしろだァー! ジョルノ!」
トムが抱きかかえていた亀が叫ぶ。だが次の瞬間にはジョルノの腕が切断されて吹き飛んでいた。
「ミスタだわッ、取り憑かれていたのは!」
「違う! トリッシュお前だ! ヤツはお前の身体ごと『移動』させて近づいたのだ!」
スタンドが見えないトムには何が起こっているのか分からない。ただジョルノの腕がディアボロによって切り飛ばされ、そのディアボロの魂はミスタの身体でトリッシュの魂と一緒に潜り込んでいた。
白目を剥いたミスタの身体が、レクイエムへ向かって走っていく。トムはそれを追いかけるべきなのだろうが、それよりも腕を切り飛ばされたジョルノへと駆け寄った。
「ジョルノ!」
「……う、腕を」
亀を置いて地面に落ちた腕を拾いに行く。肩にいたナギニが飛び降りてジョルノの腕へと巻き付き止血する。
拾った腕を持ってジョルノの元へ戻る間にも、ミスタの身体を操るディアボロがレクイエムへと走っていた。トリッシュの身体でミスタが銃を撃つが、スタンド能力で弾の軌道を予知しているらしく弾一つも当たらない。
レクイエムへ追いついたディアボロが、自身の頭の後ろを攻撃し何かを破壊した。途端にレクイエムの姿が崩れ落ちていく。
転がった矢をディアボロが掴んだ。が、ミスタの身体へ付着していたジョルノの返り血が無数の蟻へと変貌し、矢を折り落とす。
それを拾おうとするディアボロにミスタが撃って妨害をするも、やはり全ての弾の軌道が読まれていて、はじき返す他に削り取った時間の間に運んできたらしい死体で弾を防いでいた。
だがその弾いたはずの弾が、矢を弾き飛ばして空へと高く舞いあげる。トリッシュのスタンドによるものだと言うことはすぐに分かった。
だがそれに怒ったディアボロが、トリッシュのことを殴ったらしい。矢を手に入れられたら用済みになるとばかりに、取り憑いていたミスタの身体が吹き飛ばされた矢と同じく宙を舞う。
空へ手を伸ばしたトリッシュの手は矢へ届かない。ディアボロの身体に入っているブチャラティが、逆方向の崩れているレクイエムへと走り寄る。
トムはナギニがなってくれた杖の先を矢へと向けた。
「《Accio》」