四部
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ジョセフと一緒に息子のトムが来た。血の繋がりはないが魂の繋がりがある息子で、今回の世界では波長の合う肉体があったらしく転生したのである。そしてそれをアマネが見つけて養子にした。
白蛇のナギニは匣生物だが、匣から出し入れしているところを見られなければ普通の蛇として認識されるだろうと考えて、トムのペットとして常に一緒にいる。普通の蛇ではない故に人語を理解してくれる頼もしいトムの相棒だ。
「だから、ここでこの数式を使うんだって何度言ったら分かるの? もしかして僕の話聞いてないの? その耳はピアスを引っかける為だけの偽物だったの? それなら僕が悪かったから今すぐ形成外科に行って耳穴を開けてもらってきてよ」
「ウルセー! てめー頭良いからっていい気になりやがって!」
「ああ、僕が頭良いことは理解してるんだ。その調子だよ」
億泰とも仲良くなったらしく、アマネが億泰の家で父親の治療をしている間に彼の宿題を見たり一緒に遊んだりしている。昼間はジョセフの面倒を見たりアマネの調査の手伝いをしてくれたりと、自分の時間がなくはないだろうかと心配していたが、大丈夫そうで何よりだ。
今日の夕食である親子丼を作っている途中でふと振り返れば、ダイニングテーブルで宿題を広げている姿が見える。必死に問題を解いた億泰の頭をナギニが尻尾で撫でていた。
見なかったことにする。
ジョセフと一緒に来てしまったトムだが、アマネと同じくスタンド使いではない。更に言うならトムはペルソナ使いでもなく、使えるのはせいぜいが魔法と魔術と匣生物のナギニくらいである。
そんな装備で大丈夫かと言いたくなるくらい、トムはこの町では危険だろう。いっそのこと音石明から回収した『弓と矢』でスタンド使いへ目覚めさせるかとも考えたが、それは承太郎や康一から反対されていた。
スタンド使いに目覚めさせるには矢で射られなければならないのだが、スタンドでもない正真正銘の矢で射られる訳だから当然身体に穴が開いて血は出るし痛いらしい。
息子へ痛い体験をさせるくらいなら、アマネが守ればいいと考え直した。
というわけで、トムはスタンド使いではないし、アマネ同様スタンドは見えない。
「夕飯出来たから勉強は一度中断しなさい。二人とも並べるの手伝えぇ」
「はぁい」
「うす」
ノートや教科書を片付ける二人にナギニはさっさとテーブルの上から椅子へと移動する。今日の夕食はナギニも食べられる唐揚げなので億泰と一緒に食べるつもりだ。
白蛇のナギニは匣生物だが、匣から出し入れしているところを見られなければ普通の蛇として認識されるだろうと考えて、トムのペットとして常に一緒にいる。普通の蛇ではない故に人語を理解してくれる頼もしいトムの相棒だ。
「だから、ここでこの数式を使うんだって何度言ったら分かるの? もしかして僕の話聞いてないの? その耳はピアスを引っかける為だけの偽物だったの? それなら僕が悪かったから今すぐ形成外科に行って耳穴を開けてもらってきてよ」
「ウルセー! てめー頭良いからっていい気になりやがって!」
「ああ、僕が頭良いことは理解してるんだ。その調子だよ」
億泰とも仲良くなったらしく、アマネが億泰の家で父親の治療をしている間に彼の宿題を見たり一緒に遊んだりしている。昼間はジョセフの面倒を見たりアマネの調査の手伝いをしてくれたりと、自分の時間がなくはないだろうかと心配していたが、大丈夫そうで何よりだ。
今日の夕食である親子丼を作っている途中でふと振り返れば、ダイニングテーブルで宿題を広げている姿が見える。必死に問題を解いた億泰の頭をナギニが尻尾で撫でていた。
見なかったことにする。
ジョセフと一緒に来てしまったトムだが、アマネと同じくスタンド使いではない。更に言うならトムはペルソナ使いでもなく、使えるのはせいぜいが魔法と魔術と匣生物のナギニくらいである。
そんな装備で大丈夫かと言いたくなるくらい、トムはこの町では危険だろう。いっそのこと音石明から回収した『弓と矢』でスタンド使いへ目覚めさせるかとも考えたが、それは承太郎や康一から反対されていた。
スタンド使いに目覚めさせるには矢で射られなければならないのだが、スタンドでもない正真正銘の矢で射られる訳だから当然身体に穴が開いて血は出るし痛いらしい。
息子へ痛い体験をさせるくらいなら、アマネが守ればいいと考え直した。
というわけで、トムはスタンド使いではないし、アマネ同様スタンドは見えない。
「夕飯出来たから勉強は一度中断しなさい。二人とも並べるの手伝えぇ」
「はぁい」
「うす」
ノートや教科書を片付ける二人にナギニはさっさとテーブルの上から椅子へと移動する。今日の夕食はナギニも食べられる唐揚げなので億泰と一緒に食べるつもりだ。