五部
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リベルタ橋を渡っているジョルノ達の車を、何かが後ろから追いかけていく。自転車へ乗っている者かと思ったが、こんな時間帯に自転車を走らせているのも変だし、そもそもよく見れば自転車ですらなかった。
「……スピードスケート? こんなところで?」
思わず呟いてしまうくらいには、その追っ手は奇抜な格好である。この地上で、しかもイタリアという温暖な気候の国で、スピードスケートを思わせる姿。更に言うならどうも実際スケート靴の様なものを足へ装着しているのか、地面を凍らせながらジョルノ達の車へ確実に近づいている。
あれを追いかけていないと考えるには格好が奇抜すぎた。
おそらくスタンド使いなのだろうその追っ手が、ジョルノ達の車の上へと飛び乗る。襲撃されるぞと教えなければと思ったが、そういえば連絡手段が何もないことに気付いた。
まさかこんな形で襲撃されると思っていなかったのが理由の一つだ。
「くそっ! ナギニ!」
子供サイズだったナギニがチャクラムへと変わる。腕輪サイズのチャクラムになったナギニを投げつければ、しか車の上へしがみついている男には届かなかった。空中でチャクラムが動かなくなり、よく見れば凍らされているのが分かる。
男が気付いたらしいのでトムは箒の高度を上げた。チャクラムの角度から攻撃された場所が分かってしまうかも知れないが、走り続けている車を追う箒なら距離を取れば流石に気付かれまい。
というか箒が飛んでいるとは思わないだろう。そんなことよりナギニだ。
匣を掴んでトムは強制的にナギニを匣へ戻す。凍らされて動かせなくなっていたとはいえ、流石に匣へ戻る力の方が強かったのかナギニは無事に戻ってきた。
一度匣へ納めてすぐに出したナギニは、多少鱗が傷ついている。
「ごめんナギニ。後でお風呂に入れてあげるから我慢して」
気にするなとナギニが舌を鳴らした。ナギニの回収は出来たが、問題は未だに車の上だ。
おそらく敵のスタンド能力は氷を精製するもの。その場合氷を何もないところから生み出すのか、周囲の水を利用しているのかが問題になってくる。前者であれば面倒だが、後者であればまだ何かしら手だてはある筈だ。
だがそれはまだ分からない。ならば違う考え方をするべきだ。
「氷を溶かすには炎かな」
ポケットへ入れていたマッチを取り出して火を点ける。それをナギニがくわえてチャクラムへと変わるのに、勢いを付けてチャクラムを投げた。
今度は車より前方。リベルタ橋の道路を燃やすようにだ。
「……スピードスケート? こんなところで?」
思わず呟いてしまうくらいには、その追っ手は奇抜な格好である。この地上で、しかもイタリアという温暖な気候の国で、スピードスケートを思わせる姿。更に言うならどうも実際スケート靴の様なものを足へ装着しているのか、地面を凍らせながらジョルノ達の車へ確実に近づいている。
あれを追いかけていないと考えるには格好が奇抜すぎた。
おそらくスタンド使いなのだろうその追っ手が、ジョルノ達の車の上へと飛び乗る。襲撃されるぞと教えなければと思ったが、そういえば連絡手段が何もないことに気付いた。
まさかこんな形で襲撃されると思っていなかったのが理由の一つだ。
「くそっ! ナギニ!」
子供サイズだったナギニがチャクラムへと変わる。腕輪サイズのチャクラムになったナギニを投げつければ、しか車の上へしがみついている男には届かなかった。空中でチャクラムが動かなくなり、よく見れば凍らされているのが分かる。
男が気付いたらしいのでトムは箒の高度を上げた。チャクラムの角度から攻撃された場所が分かってしまうかも知れないが、走り続けている車を追う箒なら距離を取れば流石に気付かれまい。
というか箒が飛んでいるとは思わないだろう。そんなことよりナギニだ。
匣を掴んでトムは強制的にナギニを匣へ戻す。凍らされて動かせなくなっていたとはいえ、流石に匣へ戻る力の方が強かったのかナギニは無事に戻ってきた。
一度匣へ納めてすぐに出したナギニは、多少鱗が傷ついている。
「ごめんナギニ。後でお風呂に入れてあげるから我慢して」
気にするなとナギニが舌を鳴らした。ナギニの回収は出来たが、問題は未だに車の上だ。
おそらく敵のスタンド能力は氷を精製するもの。その場合氷を何もないところから生み出すのか、周囲の水を利用しているのかが問題になってくる。前者であれば面倒だが、後者であればまだ何かしら手だてはある筈だ。
だがそれはまだ分からない。ならば違う考え方をするべきだ。
「氷を溶かすには炎かな」
ポケットへ入れていたマッチを取り出して火を点ける。それをナギニがくわえてチャクラムへと変わるのに、勢いを付けてチャクラムを投げた。
今度は車より前方。リベルタ橋の道路を燃やすようにだ。