五部
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マウンテンバイクを漕いで向かったサービスエリアまで、ナギニの話ではスタンド使いが追いかけてきている様子はなかった。サービスエリアの駐車場の陰でマウンテンバイクを停めて、トムが亀の中へ声を掛ければフーゴ達が出てくる。
周囲を見回して本当にサービスエリアであることと人気がないことを確認し、どうやって盗むかを考え始めていた。トムとしては汗を掻いたので水が欲しかったところだが、イタリアのサービスエリアには売店がない。
日本のサービスエリアは店ところかレストランや地域案内所も配備されているところが多いが、海外のサービスエリアは本当にトイレ休憩や長時間の運転防止であるところが大きかった。島国より大陸のほうが道も長いのだからそういうところを進歩させればいいのにと思うのは、トムが日本の文化にある程度馴染んでいるからだろう。
目的地へ向かう道中も楽しむか、道中は道中でしかないという考えの違いである。
マウンテンバイクを匣の中へ戻して一度亀の中へ休憩しに戻るかと考えていると、ジョルノがスタンド能力でか十数台の車を壊して蛙へと変化させた。
「ナギニ。あれはオヤツじゃないよ」
「食べたらナギニがグチャグチャになってしまうよ。あれに向かった攻撃は返ってくるからね」
「でも確かにそろそろお腹が空いたね。ミスタのスタンドじゃないけどハンバーガーも時々は美味しいし」
トラックでミスタのスタンドがハンバーガーを盗んで食べていたことを知らないジョルノは不思議がっていたが、聞こえたらしいミスタがギクリと肩をすくませている。トムとしては苛めるつもりはない。
「ちょっとトイレに行ってきていい? ジョルノ、ナギニをお願い」
「いいよ」
アバッキオ達が盗む車の見分をしに行くのに、トムはナギニをジョルノへ預けてトイレへと向かった。列車の中で襲撃を受ける前に飲み物を飲んでいたし、何も知らないで休憩している一般人達も確認しておこうと思ったのである。流石に雌のナギニをトイレにまで連れて行けない。
ぼんやりと黄昏ながら煙草を吸っている者や、飲み物片手に談笑している者。あの中の何人が、自分の車が破壊されたことへ気付くのか。
一応気を狂わせるくらいのことはしておいたほうがいいのだろうかと思ったが、無駄な事をやって追っ手に手がかりを与えるのは良くないだろう。
用を足して外へ戻ると、何故か亀とナギニを抱えたジョルノの傍でバイクが爆発していた。
「ジョルノ!」
「……この爆発で車の持ち主達が来ると思います。早く出発しましょう」
「それはいいけど、靴はどうしたの?」
周囲を見回して本当にサービスエリアであることと人気がないことを確認し、どうやって盗むかを考え始めていた。トムとしては汗を掻いたので水が欲しかったところだが、イタリアのサービスエリアには売店がない。
日本のサービスエリアは店ところかレストランや地域案内所も配備されているところが多いが、海外のサービスエリアは本当にトイレ休憩や長時間の運転防止であるところが大きかった。島国より大陸のほうが道も長いのだからそういうところを進歩させればいいのにと思うのは、トムが日本の文化にある程度馴染んでいるからだろう。
目的地へ向かう道中も楽しむか、道中は道中でしかないという考えの違いである。
マウンテンバイクを匣の中へ戻して一度亀の中へ休憩しに戻るかと考えていると、ジョルノがスタンド能力でか十数台の車を壊して蛙へと変化させた。
「ナギニ。あれはオヤツじゃないよ」
「食べたらナギニがグチャグチャになってしまうよ。あれに向かった攻撃は返ってくるからね」
「でも確かにそろそろお腹が空いたね。ミスタのスタンドじゃないけどハンバーガーも時々は美味しいし」
トラックでミスタのスタンドがハンバーガーを盗んで食べていたことを知らないジョルノは不思議がっていたが、聞こえたらしいミスタがギクリと肩をすくませている。トムとしては苛めるつもりはない。
「ちょっとトイレに行ってきていい? ジョルノ、ナギニをお願い」
「いいよ」
アバッキオ達が盗む車の見分をしに行くのに、トムはナギニをジョルノへ預けてトイレへと向かった。列車の中で襲撃を受ける前に飲み物を飲んでいたし、何も知らないで休憩している一般人達も確認しておこうと思ったのである。流石に雌のナギニをトイレにまで連れて行けない。
ぼんやりと黄昏ながら煙草を吸っている者や、飲み物片手に談笑している者。あの中の何人が、自分の車が破壊されたことへ気付くのか。
一応気を狂わせるくらいのことはしておいたほうがいいのだろうかと思ったが、無駄な事をやって追っ手に手がかりを与えるのは良くないだろう。
用を足して外へ戻ると、何故か亀とナギニを抱えたジョルノの傍でバイクが爆発していた。
「ジョルノ!」
「……この爆発で車の持ち主達が来ると思います。早く出発しましょう」
「それはいいけど、靴はどうしたの?」