五部
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ミスタの事を探している最中で亀を持ってくれば良かったと気が付いたが、どうやら列車の車輪辺りへ巻き込まれて挟まれている仲間を助ける為に、列車を止めようとした男を見た直後にはそこまで頭が回らなかった。
走っている途中で急ブレーキが掛かり列車が激しく揺れる。客席の背もたれを掴んでその揺れを耐え、列車が完全に止まったタイミングで再び走り出した。
トムにはスタンドが見えない。ナギニには見えるがチャクラムへなってもらっている時には殆ど喋れないので、仮にスタンドがトムの至近距離へ居ても注意することは出来ないのだ。
だからトムはミスタを助けに行くことにしたのである。
ミスタは食堂車の床へ倒れていた。その身体は動いていたことで激しい老化だったナランチャよりも酷く、完全に老衰一歩手前だ。
「ミスタおにーさん!」
呼びかけて近くへ膝を突けば、蛇の姿へ戻っていたナギニが床へ降りてこぼした水で出来たのだろう水たまりの辺りへすり寄っている。
「おにーさんのスタンドが居るの?」
トムを振り返ったナギニが頷いた。トムはポケットからまだ溶けきっていない氷の固まりを取り出し、雲の炎でそれを増やす。
増やしたうちからミスタの肌へと触れさせていった。そうすればすぐにミスタが意識を取り戻す。
ついでに顔の皮膚の若々しさも戻ってきている。
「……トム?」
「そうだよミスタおにーさん。スタンドは僕には見えないからね。見える人が加勢へ行くべきでしょ」
「ふ……悪いな。お前ギャングじゃねえのによ」
肌へ若さが復活したミスタが起き上がった。頭を撃たれたらしく被っている変な帽子へ穴が開いているが、起き上がれるのなら弾はどうなったのか。
「列車が止まってやがる」
「モヒカンの男が壊して止めてた。多分車輪のところへ挟まれた連れを助ける為だ」
「なるほどな、亀の外に来たのはお前だけか?」
「ブチャラティお兄さんもだ。ただ何処にいるのかまでは」
予想はある程度ついているが確信はない。
周囲で倒れている一般客の肌がゆるゆると若返っているのに気付き、起き上がるも立ち上がりきれないミスタから離れた。窓から、車輪へ挟まれている方であり老化のスタンド能力を使っていたであろう男を確認しようとすると、モヒカンの男とブチャラティの姿が見える。
男の傍にはトリッシュが座り込んでいて、男の手にはジョルノ達が入っている亀。
「ナギニ!」
尾をくわえたナギニがチャクラムへ変わる。それを振り回して食堂車両の扉を破壊して外へ飛び出した。
走っている途中で急ブレーキが掛かり列車が激しく揺れる。客席の背もたれを掴んでその揺れを耐え、列車が完全に止まったタイミングで再び走り出した。
トムにはスタンドが見えない。ナギニには見えるがチャクラムへなってもらっている時には殆ど喋れないので、仮にスタンドがトムの至近距離へ居ても注意することは出来ないのだ。
だからトムはミスタを助けに行くことにしたのである。
ミスタは食堂車の床へ倒れていた。その身体は動いていたことで激しい老化だったナランチャよりも酷く、完全に老衰一歩手前だ。
「ミスタおにーさん!」
呼びかけて近くへ膝を突けば、蛇の姿へ戻っていたナギニが床へ降りてこぼした水で出来たのだろう水たまりの辺りへすり寄っている。
「おにーさんのスタンドが居るの?」
トムを振り返ったナギニが頷いた。トムはポケットからまだ溶けきっていない氷の固まりを取り出し、雲の炎でそれを増やす。
増やしたうちからミスタの肌へと触れさせていった。そうすればすぐにミスタが意識を取り戻す。
ついでに顔の皮膚の若々しさも戻ってきている。
「……トム?」
「そうだよミスタおにーさん。スタンドは僕には見えないからね。見える人が加勢へ行くべきでしょ」
「ふ……悪いな。お前ギャングじゃねえのによ」
肌へ若さが復活したミスタが起き上がった。頭を撃たれたらしく被っている変な帽子へ穴が開いているが、起き上がれるのなら弾はどうなったのか。
「列車が止まってやがる」
「モヒカンの男が壊して止めてた。多分車輪のところへ挟まれた連れを助ける為だ」
「なるほどな、亀の外に来たのはお前だけか?」
「ブチャラティお兄さんもだ。ただ何処にいるのかまでは」
予想はある程度ついているが確信はない。
周囲で倒れている一般客の肌がゆるゆると若返っているのに気付き、起き上がるも立ち上がりきれないミスタから離れた。窓から、車輪へ挟まれている方であり老化のスタンド能力を使っていたであろう男を確認しようとすると、モヒカンの男とブチャラティの姿が見える。
男の傍にはトリッシュが座り込んでいて、男の手にはジョルノ達が入っている亀。
「ナギニ!」
尾をくわえたナギニがチャクラムへ変わる。それを振り回して食堂車両の扉を破壊して外へ飛び出した。