五部
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ペッシ視点
ブチャラティのチームのメンバーの調書にはなかった、黒髪の美少年がペッシを見て笑っている。その手には輪っか状の刃物が握られていて、それで先程躊躇無くペッシに切りかかってきた。
目も覚めるような美少年だ。けれどもおそらくは敵。ペッシよりも随分と若いだろう事は分かるが、その割には人を傷つけることに躊躇もない。
「まさか二人目を殺すのはまだ怖いなんて言い出さないよね? そんな子供が好奇心で安いキャンディを万引きしましたみたいな話は聞きたくないから」
反撃しないペッシに対してそんな事を言う。業腹だがスタンド能力を解いてしまうのは抵抗があった。釣り竿の形をした自分のスタンドの先にはおそらくブチャラティがいる。プロシュート兄貴を殺したブチャラティが。
けれどもブチャラティとこの謎の美少年二人を相手に出来るかと言われたら流石に無理だ。ではどうするかと考えてペッシは自身のスタンドである釣り竿を振りかぶった。
そのタイミングで再び美少年がペッシの懐へと入り込んで、輪っか状の刃物を振り払おうとする。掛かったと思って、伸ばしてたるませていた釣り竿のテグスをその首へ巻き付けようとして。
白い蛇がペッシの顔面で大口を開けていた。
「うぉっ!?」
「やっぱり。スタンドで何かをしようとしてたね?」
「えッ、あ!」
蛇に驚いたことでブチャラティへ刺す事で位置を把握していた、スタンドの先の釣り針が抜ける感覚がする。急いで再びブチャラティへ刺そうとするも、目の前の少年が邪魔で集中できない。
何とかブチャラティへ探す余裕を得ても、既にブチャラティは移動したようだった。どこへ向かったのかは分からないが、ここにいる美少年がペッシの邪魔をしているのなら、ブチャラティはその隙にまだギリギリ息があるプロシュートへ止めを刺しに行ったのではと考える。
列車の機関部と車輪へ挟まれながらも、最後の力を振り絞って列車内へ老化のスタンドを発動させていたプロシュートを倒してしまえば、まだ亀の中へ居るはずのブチャラティの仲間達も加勢に来てしまうだろう。
そうなれば勝ち目はない。ならば。
「兄貴のところへ行かせたりするものかッ!」
少年を強引に押しのけて機関室へと飛び込む。列車の運転方法なんてペッシには分からず、強引に機器を叩き壊していった。
列車が止まればプロシュートはまだ助けられる。筈だ。
滅茶苦茶に壊れた操縦桿の何が良かったのか、列車がブレーキをかけて止まる。振り返ると美少年の姿がなかった。
ブチャラティのチームのメンバーの調書にはなかった、黒髪の美少年がペッシを見て笑っている。その手には輪っか状の刃物が握られていて、それで先程躊躇無くペッシに切りかかってきた。
目も覚めるような美少年だ。けれどもおそらくは敵。ペッシよりも随分と若いだろう事は分かるが、その割には人を傷つけることに躊躇もない。
「まさか二人目を殺すのはまだ怖いなんて言い出さないよね? そんな子供が好奇心で安いキャンディを万引きしましたみたいな話は聞きたくないから」
反撃しないペッシに対してそんな事を言う。業腹だがスタンド能力を解いてしまうのは抵抗があった。釣り竿の形をした自分のスタンドの先にはおそらくブチャラティがいる。プロシュート兄貴を殺したブチャラティが。
けれどもブチャラティとこの謎の美少年二人を相手に出来るかと言われたら流石に無理だ。ではどうするかと考えてペッシは自身のスタンドである釣り竿を振りかぶった。
そのタイミングで再び美少年がペッシの懐へと入り込んで、輪っか状の刃物を振り払おうとする。掛かったと思って、伸ばしてたるませていた釣り竿のテグスをその首へ巻き付けようとして。
白い蛇がペッシの顔面で大口を開けていた。
「うぉっ!?」
「やっぱり。スタンドで何かをしようとしてたね?」
「えッ、あ!」
蛇に驚いたことでブチャラティへ刺す事で位置を把握していた、スタンドの先の釣り針が抜ける感覚がする。急いで再びブチャラティへ刺そうとするも、目の前の少年が邪魔で集中できない。
何とかブチャラティへ探す余裕を得ても、既にブチャラティは移動したようだった。どこへ向かったのかは分からないが、ここにいる美少年がペッシの邪魔をしているのなら、ブチャラティはその隙にまだギリギリ息があるプロシュートへ止めを刺しに行ったのではと考える。
列車の機関部と車輪へ挟まれながらも、最後の力を振り絞って列車内へ老化のスタンドを発動させていたプロシュートを倒してしまえば、まだ亀の中へ居るはずのブチャラティの仲間達も加勢に来てしまうだろう。
そうなれば勝ち目はない。ならば。
「兄貴のところへ行かせたりするものかッ!」
少年を強引に押しのけて機関室へと飛び込む。列車の運転方法なんてペッシには分からず、強引に機器を叩き壊していった。
列車が止まればプロシュートはまだ助けられる。筈だ。
滅茶苦茶に壊れた操縦桿の何が良かったのか、列車がブレーキをかけて止まる。振り返ると美少年の姿がなかった。