五部
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「ジョセフさん――じゃない。ジョルノ騒ぐなよ! フーゴさん達まで起こして騒ぐ必要はない」
「バレちまったのかッ!この『亀』の中へいることがよォ!」
「落ち着けミスタ! まだここがバレてる訳ではない!」
流石というか、ブチャラティが飛び出していこうとしたミスタを止める。
「もしこの『亀』のことがバレてしまっているのなら、敵は亀を殺すとかオレ達を亀から引きずり出すとかそういう直接的な攻撃をしてくるはずだ! それをしないってことはまだ見つかっていないということだッ!」
だが見つかっていないながらにこの列車内へジョルノ達が居ることは確定させており、それならばと列車全体へ無差別攻撃を行なっているのだろう。ギャングのことは良く分からないが、マフィアであったなら一般人へ被害を与えるような真似は出来うる限りしないというのに、外へいる敵はずいぶんと短絡的で残酷だ。
おそらく亀の外の客席はここよりもひどい有様になっているのだろう。老化が亀の中よりも進行していることだけは確実だ。
「こうなってくるととるべき選択は二つある。1――トリッシュを連れてこの列車を脱出する。2――この射程距離の分からん敵を先に探し出して始末する」
「当然2だろう」
そうして話している間にもナランチャがどんどん老いていく。他の皆に比べるとナランチャの老化が非常に激しい。
座って動いていないフーゴ達は老化の進度も緩やかだというのに、ナランチャは既に指の感覚すら無くなってしまったようだった。この差は何故なのかと考えていると亀の外へ向かおうとしたミスタをジョルノが呼び止める。
「調べなくてはならない、ことがあるッ」
「何妙な事言ってんだジョルノッ! 一刻を争うことなんだぜ!」
「何が言いたいんだジョルノ? 何を調べるんだ?」
「『老い』のスピードがボクたちとブチャラティ……、ボク達の方が早い……。老いる『早さ』が違うのは何故でしょう?」
言われて気付いた。
「それは僕も気になってた。さっきまでナランチャが立っていて天井に近かったからかと思っていたんだけど、そう言えば同じ座ってたジョルノと僕達も早さが違うな」
同じ高さであっても速度へ差があるという事は、他の要因が原因だ。では何かと考えてジョルノが続ける。
「この老いるスピードには条件がある」
その条件の為に、敵の目標であるトリッシュの老いの進行速度は遅い。だがそれならば何故ブチャラティやミスタ、それにトムの進行も遅いのかというのが問題だ。
「『体温の変化』で男と女を区別しているのだと思います」
「バレちまったのかッ!この『亀』の中へいることがよォ!」
「落ち着けミスタ! まだここがバレてる訳ではない!」
流石というか、ブチャラティが飛び出していこうとしたミスタを止める。
「もしこの『亀』のことがバレてしまっているのなら、敵は亀を殺すとかオレ達を亀から引きずり出すとかそういう直接的な攻撃をしてくるはずだ! それをしないってことはまだ見つかっていないということだッ!」
だが見つかっていないながらにこの列車内へジョルノ達が居ることは確定させており、それならばと列車全体へ無差別攻撃を行なっているのだろう。ギャングのことは良く分からないが、マフィアであったなら一般人へ被害を与えるような真似は出来うる限りしないというのに、外へいる敵はずいぶんと短絡的で残酷だ。
おそらく亀の外の客席はここよりもひどい有様になっているのだろう。老化が亀の中よりも進行していることだけは確実だ。
「こうなってくるととるべき選択は二つある。1――トリッシュを連れてこの列車を脱出する。2――この射程距離の分からん敵を先に探し出して始末する」
「当然2だろう」
そうして話している間にもナランチャがどんどん老いていく。他の皆に比べるとナランチャの老化が非常に激しい。
座って動いていないフーゴ達は老化の進度も緩やかだというのに、ナランチャは既に指の感覚すら無くなってしまったようだった。この差は何故なのかと考えていると亀の外へ向かおうとしたミスタをジョルノが呼び止める。
「調べなくてはならない、ことがあるッ」
「何妙な事言ってんだジョルノッ! 一刻を争うことなんだぜ!」
「何が言いたいんだジョルノ? 何を調べるんだ?」
「『老い』のスピードがボクたちとブチャラティ……、ボク達の方が早い……。老いる『早さ』が違うのは何故でしょう?」
言われて気付いた。
「それは僕も気になってた。さっきまでナランチャが立っていて天井に近かったからかと思っていたんだけど、そう言えば同じ座ってたジョルノと僕達も早さが違うな」
同じ高さであっても速度へ差があるという事は、他の要因が原因だ。では何かと考えてジョルノが続ける。
「この老いるスピードには条件がある」
その条件の為に、敵の目標であるトリッシュの老いの進行速度は遅い。だがそれならば何故ブチャラティやミスタ、それにトムの進行も遅いのかというのが問題だ。
「『体温の変化』で男と女を区別しているのだと思います」