五部
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「では一つ目。貴方はスタンド使いですか?」
「いいえ」
「……付け足すことは?」
「それ二つ目の質問かな? まぁいいや、サービスだ。僕も父さんもスタンド使いじゃない」
「二つ目だ。カプリ島でオレを苦しめたアレはなんだ」
「魔法だよ。僕は魔法使いだからね」
そう言うとフーゴとアバッキオが何とも言えない顔をする。魔法なんて信じられるかといった心情と、けれどもスタンドの存在や実際に苦しめられたという事実が相反してるのだろう。
「三つ目。では、その魔法はどうやって使うのですか? 物語の魔女のように杖でも?」
「僕は杖が無くてもある程度の魔法は使えるよ。けど精密な魔法はナギニがいないと困る。あと箒で空を飛べるよ」
「今でも?」
これは口で言うより証明した方がいいだろうかとナギニへ杖の形になってもらい、家の中にあった箒を呼び寄せる。唐突に飛んできた箒へ三人が驚いている間にさっさと箒へ座って浮けば、三人とも唖然としていた。
何も知らない者の前であまり魔法を使うのは良くないのだろうが、どうせトムか父しか魔法なんて使えないのだ。
「魔法使いであることは信じてくれた?」
「……い、いや、まだそれがスタンド能力じゃねえと決まったわけじゃないからなッ」
「四つ目の質問いいですか? 何故君はボク達へ付いてこようとしてるんです?」
「スタンド使いだからって事が一つ。スタンド使いなのにギャングって事が一つ。後は面白そうだから?」
アバッキオが殴りたいのを必死に堪えているような顔をしている。見ていて楽しいが殴られたらたまったものではない。
トムは父と違って攻撃を反射することも拒絶する事も出来ないのだ。体力も普通だから殴られたら当然痛い。
「気に障ったのなら謝るよ。でもこの任務内容が興味深いものだったことは確かだ」
「その理由は?」
「ギャングの部下へ娘を守るように指示するのはいい。でもそれをぽっと出の幹部になったばかりのブチャラティに任せるのは疑問かな。前任だったポルポって幹部は確か刑務所の中で出られない人だったね。その人がまだ生きていた場合、トリッシュお姉さんはどうやって守られることになったのか考えた?」
「それは、やはりブチャラティやボク達に……。いえ、確かにおかしいですね」
どうやらフーゴも同じ事へ気付いたらしい。前任幹部のポルポが生きていた場合、例えポルポへ仕事が来ていたとしても実際に護衛するのはブチャラティ達だ。
だが幹部の更に下で地位も実力もボスへまで評価がいっていないであろうそんな下っ端へ、いくらスタンド使いだからといって娘を預けるものだろうか。
「いいえ」
「……付け足すことは?」
「それ二つ目の質問かな? まぁいいや、サービスだ。僕も父さんもスタンド使いじゃない」
「二つ目だ。カプリ島でオレを苦しめたアレはなんだ」
「魔法だよ。僕は魔法使いだからね」
そう言うとフーゴとアバッキオが何とも言えない顔をする。魔法なんて信じられるかといった心情と、けれどもスタンドの存在や実際に苦しめられたという事実が相反してるのだろう。
「三つ目。では、その魔法はどうやって使うのですか? 物語の魔女のように杖でも?」
「僕は杖が無くてもある程度の魔法は使えるよ。けど精密な魔法はナギニがいないと困る。あと箒で空を飛べるよ」
「今でも?」
これは口で言うより証明した方がいいだろうかとナギニへ杖の形になってもらい、家の中にあった箒を呼び寄せる。唐突に飛んできた箒へ三人が驚いている間にさっさと箒へ座って浮けば、三人とも唖然としていた。
何も知らない者の前であまり魔法を使うのは良くないのだろうが、どうせトムか父しか魔法なんて使えないのだ。
「魔法使いであることは信じてくれた?」
「……い、いや、まだそれがスタンド能力じゃねえと決まったわけじゃないからなッ」
「四つ目の質問いいですか? 何故君はボク達へ付いてこようとしてるんです?」
「スタンド使いだからって事が一つ。スタンド使いなのにギャングって事が一つ。後は面白そうだから?」
アバッキオが殴りたいのを必死に堪えているような顔をしている。見ていて楽しいが殴られたらたまったものではない。
トムは父と違って攻撃を反射することも拒絶する事も出来ないのだ。体力も普通だから殴られたら当然痛い。
「気に障ったのなら謝るよ。でもこの任務内容が興味深いものだったことは確かだ」
「その理由は?」
「ギャングの部下へ娘を守るように指示するのはいい。でもそれをぽっと出の幹部になったばかりのブチャラティに任せるのは疑問かな。前任だったポルポって幹部は確か刑務所の中で出られない人だったね。その人がまだ生きていた場合、トリッシュお姉さんはどうやって守られることになったのか考えた?」
「それは、やはりブチャラティやボク達に……。いえ、確かにおかしいですね」
どうやらフーゴも同じ事へ気付いたらしい。前任幹部のポルポが生きていた場合、例えポルポへ仕事が来ていたとしても実際に護衛するのはブチャラティ達だ。
だが幹部の更に下で地位も実力もボスへまで評価がいっていないであろうそんな下っ端へ、いくらスタンド使いだからといって娘を預けるものだろうか。