四部
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野原で仗助達へ事情を説明し、それからやってくるという承太郎達と港で待ち合わせる。というのも何処からか情報を手に入れた億泰の兄の形兆を殺したスタンド『レッド・ホット・チリ・ペッパー』の使い手が、港で待ち伏せしている可能性を考慮してだ。
何せ相手の能力は電気である。それを以て盗聴や物質の移動も可能にしているとあっては、いくらアマネが注意をしていたとしても情報が漏れる可能性もあるわけで。
ジョセフが来ることが知られているだけならばまだいいが、アマネがスタンド使いではない事がバレていたら個人的に困る。
海を眺めていると車が近付いてくる音がした。振り返れば停まった車から承太郎達が降りてアマネの元へと駆けてくる。
仗助と億泰の他にもう一人背の低い少年が居るが、確か彼もスタンド使いだ。会うのは初めてだが名前は広瀬康一だったか。
「Ciao」
「まずいことになった。『レッド・ホット・チリ・ペッパー』にジジイのことが気付かれた」
「港に今のところ異変は無ぇと思うけど」
「ボートを……いや、“跳ばして”くれ」
仗助や億泰が何を言っているんだという顔をしていた。アマネとしても何を言うかと思ったが、それだけ急を要するのだろう。
敵のスタンド能力は電気だ。電気とはつまり光の集合体でその移動速度は光速である。時を止めでもしない限り光の速さで動くものは止められまい。
そんな速さでジョセフの乗っている船を襲撃されたら。
「送るのはぁ?」
「オレと億泰だ。仗助と康一くんには港へ残ってもらう」
「えッ?」
仗助が驚きの声を上げる。それに対し冷静に敵の動きの憶測を話す承太郎に、アマネはハーフアップにしていた髪型を解いて結わえ直した。
承太郎達より先に船へ向かおうとするだろう敵。それを阻止するのが仗助の役目だという。まぁ確かに下手に逃げ場所のない船の上で父子の再会をさせて、微妙な気分にさせても敵の襲撃へ対応出来なくなるかも知れない。
「『自分の父親』はおめーが陸地で守らなくてはいけないんだからなッ!」
『父親』に思うとこがあるアマネとしては、複雑な言葉である。
理解した仗助に承太郎がアマネを振り返って頷いた。一度沖の方へ見えてきた船を確認し、指を鳴らして承太郎と億泰の背中を押す。
直後消えた二人の姿に康一が大げさに驚いていた。
「き、消えたッ!? 二人が消えた!」
「消えてねぇよ。船に跳んだだけだぁ」
「アナタもスタンド使いなんですか?」
「さてドウデショウ」
双眼鏡を取り出して船を見れば、無事に船へ移動出来たらしい承太郎が手を降っている。
何せ相手の能力は電気である。それを以て盗聴や物質の移動も可能にしているとあっては、いくらアマネが注意をしていたとしても情報が漏れる可能性もあるわけで。
ジョセフが来ることが知られているだけならばまだいいが、アマネがスタンド使いではない事がバレていたら個人的に困る。
海を眺めていると車が近付いてくる音がした。振り返れば停まった車から承太郎達が降りてアマネの元へと駆けてくる。
仗助と億泰の他にもう一人背の低い少年が居るが、確か彼もスタンド使いだ。会うのは初めてだが名前は広瀬康一だったか。
「Ciao」
「まずいことになった。『レッド・ホット・チリ・ペッパー』にジジイのことが気付かれた」
「港に今のところ異変は無ぇと思うけど」
「ボートを……いや、“跳ばして”くれ」
仗助や億泰が何を言っているんだという顔をしていた。アマネとしても何を言うかと思ったが、それだけ急を要するのだろう。
敵のスタンド能力は電気だ。電気とはつまり光の集合体でその移動速度は光速である。時を止めでもしない限り光の速さで動くものは止められまい。
そんな速さでジョセフの乗っている船を襲撃されたら。
「送るのはぁ?」
「オレと億泰だ。仗助と康一くんには港へ残ってもらう」
「えッ?」
仗助が驚きの声を上げる。それに対し冷静に敵の動きの憶測を話す承太郎に、アマネはハーフアップにしていた髪型を解いて結わえ直した。
承太郎達より先に船へ向かおうとするだろう敵。それを阻止するのが仗助の役目だという。まぁ確かに下手に逃げ場所のない船の上で父子の再会をさせて、微妙な気分にさせても敵の襲撃へ対応出来なくなるかも知れない。
「『自分の父親』はおめーが陸地で守らなくてはいけないんだからなッ!」
『父親』に思うとこがあるアマネとしては、複雑な言葉である。
理解した仗助に承太郎がアマネを振り返って頷いた。一度沖の方へ見えてきた船を確認し、指を鳴らして承太郎と億泰の背中を押す。
直後消えた二人の姿に康一が大げさに驚いていた。
「き、消えたッ!? 二人が消えた!」
「消えてねぇよ。船に跳んだだけだぁ」
「アナタもスタンド使いなんですか?」
「さてドウデショウ」
双眼鏡を取り出して船を見れば、無事に船へ移動出来たらしい承太郎が手を降っている。