四部
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
スピードワゴン財団本部からの連絡が息子との日常電話を装った暗号で届いた。億泰の兄である形兆を殺したスタンド使いが電気を操り、電線内を通過したり盗聴したりなども出来るというのでその対策でもある。
そんなことに息子を利用するなとも思わなくもないが、おそらくは息子のほうから許諾したのだろうから文句も言えない。全くもってやんちゃで可愛い息子である。
現地調査員として赴いたイギリスの孤児院で見つけたときは、運命以外の何物でも無かった。アマネはあまり運命という言葉が好きではないが、これを運命と言わないのなら愛と呼ぼうと思う。見つけた息子の方もアマネを見て電気が走ったなんてものではなかったらしい。当たり前だ。
彼はアマネが愛する息子なのだから。
血が繋がっていなくとも構わない。血が繋がっておらずとも家族にはなれる。
孤児院から引き取って父子として暮らし初めて既に数年。息子はあまり学校へ行きたがらないので、上司に許可を取って財団本部をうろつく許可をもらっている。学校にもモチロン通っているが、財団本部で研究の手伝いをしていることの方が多い。その姿も子供ながらに優秀で将来は財団のスタッフにと言われていることも自慢の一つである。
無論息子が望む職種へ就けば将来などどうでもいい。
現地調査で一緒に居られずとも、出来るだけ電話をして声を聞いたり会話をすることを徹底して、彼の関心が離れないようにし続けてもいる。というかアマネの方が彼の声を聞いたり会話したりしたいのに付き合ってくれているのだ。
時々ツンが激しいしおそらく敵を作りやすい性格だが、それでもアマネはあの息子が愛おしくて仕方がない。
「ということでジョセフさんが杜王町へ来るらしい」
「……その本題へ入るまでに何十分使うつもりだ」
ホテルのプライベートビーチで新聞を読んでいた承太郎へ報告する。ビーチにいるにも関わらず厚手のコートと帽子という場違いな格好で、少しはアマネを見習えと思わなくもない。とはいえアマネも単に寝起きで軽装だったというだけだが。
「明日の正午。杜王町港」
「それを知ってるのは」
「今のところこの町じゃ俺と空条だけだぁ。これからホテルの手配とかしなくちゃならねぇし、今日は億泰君の家には行けねぇかも」
ジョセフの事を隠したまま彼の分の部屋を取るとなれば、やはりアマネが承太郎の部屋から移動しジョセフを承太郎の部屋へ入れるのがいいだろう。それならば承太郎という護衛も付くしそもそも彼らは親類だ。
シャツの上に羽織るものとして掛けてきたストールを引き上げる。
「あと、ジョセフさんの世話係としてウチの息子も付いてくるってぇ」
承太郎の手から新聞が落ちた。
そんなことに息子を利用するなとも思わなくもないが、おそらくは息子のほうから許諾したのだろうから文句も言えない。全くもってやんちゃで可愛い息子である。
現地調査員として赴いたイギリスの孤児院で見つけたときは、運命以外の何物でも無かった。アマネはあまり運命という言葉が好きではないが、これを運命と言わないのなら愛と呼ぼうと思う。見つけた息子の方もアマネを見て電気が走ったなんてものではなかったらしい。当たり前だ。
彼はアマネが愛する息子なのだから。
血が繋がっていなくとも構わない。血が繋がっておらずとも家族にはなれる。
孤児院から引き取って父子として暮らし初めて既に数年。息子はあまり学校へ行きたがらないので、上司に許可を取って財団本部をうろつく許可をもらっている。学校にもモチロン通っているが、財団本部で研究の手伝いをしていることの方が多い。その姿も子供ながらに優秀で将来は財団のスタッフにと言われていることも自慢の一つである。
無論息子が望む職種へ就けば将来などどうでもいい。
現地調査で一緒に居られずとも、出来るだけ電話をして声を聞いたり会話をすることを徹底して、彼の関心が離れないようにし続けてもいる。というかアマネの方が彼の声を聞いたり会話したりしたいのに付き合ってくれているのだ。
時々ツンが激しいしおそらく敵を作りやすい性格だが、それでもアマネはあの息子が愛おしくて仕方がない。
「ということでジョセフさんが杜王町へ来るらしい」
「……その本題へ入るまでに何十分使うつもりだ」
ホテルのプライベートビーチで新聞を読んでいた承太郎へ報告する。ビーチにいるにも関わらず厚手のコートと帽子という場違いな格好で、少しはアマネを見習えと思わなくもない。とはいえアマネも単に寝起きで軽装だったというだけだが。
「明日の正午。杜王町港」
「それを知ってるのは」
「今のところこの町じゃ俺と空条だけだぁ。これからホテルの手配とかしなくちゃならねぇし、今日は億泰君の家には行けねぇかも」
ジョセフの事を隠したまま彼の分の部屋を取るとなれば、やはりアマネが承太郎の部屋から移動しジョセフを承太郎の部屋へ入れるのがいいだろう。それならば承太郎という護衛も付くしそもそも彼らは親類だ。
シャツの上に羽織るものとして掛けてきたストールを引き上げる。
「あと、ジョセフさんの世話係としてウチの息子も付いてくるってぇ」
承太郎の手から新聞が落ちた。