ペルソナ4
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マヨナカテレビを見たらふんどし姿の武骨な青年がくねくねと体をひねりながら走っていく姿が映った。
昔の知り合いにああいう感じのオカマがいたなと思いつつ、消えた画面とは逆に部屋の明かりを点ける。おそらく彼もテレビの中へ落とされたのだろう。
どうでもいいが、どうしてオカマに限って身体を鍛えていることが多いのだろうか。
一応と思ってテレビの中へ入り、暫く彷徨ってから辿り着いたのはサウナのような場所だった。思い浮かんだのは『ハッテン場』という言葉。それを知っている自分もどうかと思うが、知っているだけなのでノーコメントで。
蒸気と霧の境が分からないまま、とりあえず足を踏み入れた。上着が仇となるほど蒸し暑い空間をそれでもシャドウを倒しながら奥へ進めば、半開きの扉の向こうから話し声が聞こえてくる。
ボクを受け入れてだの叫びだの色々聞こえた。扉に寄りかかって中を覗き込めば、ふんどし姿の青年と制服の同じ顔をした青年。それから月森や旅館の娘さん、ヘッドホンの青年や女生徒がいる。
その頭上にはやはりペルソナ。
話を聞いているとあの無骨な青年と月森達は知り合いではないらしい。ではどうしてここに一緒にいるのかというと、どうも青年を助けに来たようだ。
マヨナカテレビに映った者はテレビの中へ入れられている。そしてここでシャドウに襲われ、最悪死ぬ。というのがルールだろう。だが今のところ死んでいるのは二人だけ。
クマの話から彼らはここへ入れられた人物を救いにきている。旅館の娘さんやあの無骨な青年は入れられた側の人物。
じゃあ、それ以外の彼らは最初、どうやって入ったんだろうか。
俺の様に適正があったとしても彼らだって最初は当然ペルソナを持っていなかったはず。召喚器だって当然持っていない。なのに助かって今の行動に至っている。
偶然助かった。奇跡的に窮地でペルソナを召喚できた。どちらも納得が出来ない。
いや、イゴールとの契約をしている者がいるから後者はまだ考えられる。ここの住人であるクマとも仲が良い様子だし、脱出だけなら一人がペルソナを出せればどうにかなるだろう。
では彼らもまた『ヤツラ』に突き落とされたのだろうか。そしてテレビへ入れることを知った。
そうなのだろうか。
「……面倒くせぇ」
「何がですか?」
「アイツ等がここへ来れるようになった切っ掛けが分かんねぇ。普通テレビに入れるとか思わねぇし、人を落とそうとか思わねぇだろぉ。そもそもなんでテレビに……」
答えておきながら俺は誰と話しているんだと気付く。考えに没頭していたのは認めるが、そもそも話しかけてくる奴なんていないと高をくくっていたからで、まさかと思って首を巡らせて横を見れば、寄り掛かっていた両開きの扉のもう片方が開けられていて月森やヘッドホンの青年達が俺を見ていた。
やばい状況なんじゃないのか。なんて今更。
昔の知り合いにああいう感じのオカマがいたなと思いつつ、消えた画面とは逆に部屋の明かりを点ける。おそらく彼もテレビの中へ落とされたのだろう。
どうでもいいが、どうしてオカマに限って身体を鍛えていることが多いのだろうか。
一応と思ってテレビの中へ入り、暫く彷徨ってから辿り着いたのはサウナのような場所だった。思い浮かんだのは『ハッテン場』という言葉。それを知っている自分もどうかと思うが、知っているだけなのでノーコメントで。
蒸気と霧の境が分からないまま、とりあえず足を踏み入れた。上着が仇となるほど蒸し暑い空間をそれでもシャドウを倒しながら奥へ進めば、半開きの扉の向こうから話し声が聞こえてくる。
ボクを受け入れてだの叫びだの色々聞こえた。扉に寄りかかって中を覗き込めば、ふんどし姿の青年と制服の同じ顔をした青年。それから月森や旅館の娘さん、ヘッドホンの青年や女生徒がいる。
その頭上にはやはりペルソナ。
話を聞いているとあの無骨な青年と月森達は知り合いではないらしい。ではどうしてここに一緒にいるのかというと、どうも青年を助けに来たようだ。
マヨナカテレビに映った者はテレビの中へ入れられている。そしてここでシャドウに襲われ、最悪死ぬ。というのがルールだろう。だが今のところ死んでいるのは二人だけ。
クマの話から彼らはここへ入れられた人物を救いにきている。旅館の娘さんやあの無骨な青年は入れられた側の人物。
じゃあ、それ以外の彼らは最初、どうやって入ったんだろうか。
俺の様に適正があったとしても彼らだって最初は当然ペルソナを持っていなかったはず。召喚器だって当然持っていない。なのに助かって今の行動に至っている。
偶然助かった。奇跡的に窮地でペルソナを召喚できた。どちらも納得が出来ない。
いや、イゴールとの契約をしている者がいるから後者はまだ考えられる。ここの住人であるクマとも仲が良い様子だし、脱出だけなら一人がペルソナを出せればどうにかなるだろう。
では彼らもまた『ヤツラ』に突き落とされたのだろうか。そしてテレビへ入れることを知った。
そうなのだろうか。
「……面倒くせぇ」
「何がですか?」
「アイツ等がここへ来れるようになった切っ掛けが分かんねぇ。普通テレビに入れるとか思わねぇし、人を落とそうとか思わねぇだろぉ。そもそもなんでテレビに……」
答えておきながら俺は誰と話しているんだと気付く。考えに没頭していたのは認めるが、そもそも話しかけてくる奴なんていないと高をくくっていたからで、まさかと思って首を巡らせて横を見れば、寄り掛かっていた両開きの扉のもう片方が開けられていて月森やヘッドホンの青年達が俺を見ていた。
やばい状況なんじゃないのか。なんて今更。