後日談2
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
アマネのシャドウであるのなら、アマネが受け入れれば消えるのではと思われたエレボスはしかし消えなかった。子猫くらいの大きさへとまで小さくなったエレボスを抱きしめて、アマネがアイギス達を見る。
「死ななくて、も、いいですか」
もう覚悟しているくせに、そう言うことを聞く。それを否定する者はこの場に一人としていない。
いつまで経ったって出るはずのない反対の声を待つアマネへ、メティスが歩み寄ってアマネを立ち上がらせる。立ち上がったアマネの手を取ってメティスが口を開く。
「貴方は、生きなくちゃいけません。死ぬなんて駄目です」
「メティス」
名前だけを呼ばれたメティスが微笑んで、アマネが持っていた仮面を彼の顔へと填めた。そうして仮面越しにアマネへとキスするのに、岳羽や山岸が驚いて顔を赤くし小さく声を上げている。多分アマネへは聞こえなかっただろうが、代わりに伊織や天田が恥ずかしそうにしていた。
何をされたのか分からなかったらしいアマネが、離れたメティスの手に仮面を外して訝しげにメティスを見つめる。その目が紫色に煌めいていた。
「全部、思い出しましたか?」
「――それは、俺がまだ生きてる事について?」
「それ以外にも。彼女の言葉の真意や、どうすればこの場所を出られるのかです」
その言葉に、アイギス達もハッとして思い出す。時の狭間から出る為の方法を探していたのだ。そしてその方法は『アマネを連れ帰ること』
アマネを思い出すことは出来た。アマネを見つけることも出来たと言っていい。ならば後は、この場所から出て行くだけだろう。
アマネがメティスの手を掴んだまま背後の巨大な扉を見上げた。つられるようにアイギス達もその扉を見上げる。
彼女が『大いなる封印』になって封じる事にした扉だ。この向こうにはあのニュクスがまだきっと眠っているのだろう。
穏やかに。
「――『ベアトリーチェ』」
イタリアの詩人が書いた作品に出てくる少女の名前でメティスを呼んだアマネが、扉から視線をメティスへと戻す。
「一緒に……」
メティスが首を横へ振る。
「私はシャドウです。本来なら私は深い心の海へいる存在。今は貴方の為に頼まれてここへ来ただけ」
「俺は君に傍にいて欲しい」
「――ムリ、です」
今までの様な『駄目』という否定ではなかった。
「メティス。貴女も一緒に」
「ムリです姉さん。だって私、姉さんのシャドウだもの」
仕方ないのだと諦めたように笑って言うメティスに、アイギスでは何も言えなくなる。
「死ななくて、も、いいですか」
もう覚悟しているくせに、そう言うことを聞く。それを否定する者はこの場に一人としていない。
いつまで経ったって出るはずのない反対の声を待つアマネへ、メティスが歩み寄ってアマネを立ち上がらせる。立ち上がったアマネの手を取ってメティスが口を開く。
「貴方は、生きなくちゃいけません。死ぬなんて駄目です」
「メティス」
名前だけを呼ばれたメティスが微笑んで、アマネが持っていた仮面を彼の顔へと填めた。そうして仮面越しにアマネへとキスするのに、岳羽や山岸が驚いて顔を赤くし小さく声を上げている。多分アマネへは聞こえなかっただろうが、代わりに伊織や天田が恥ずかしそうにしていた。
何をされたのか分からなかったらしいアマネが、離れたメティスの手に仮面を外して訝しげにメティスを見つめる。その目が紫色に煌めいていた。
「全部、思い出しましたか?」
「――それは、俺がまだ生きてる事について?」
「それ以外にも。彼女の言葉の真意や、どうすればこの場所を出られるのかです」
その言葉に、アイギス達もハッとして思い出す。時の狭間から出る為の方法を探していたのだ。そしてその方法は『アマネを連れ帰ること』
アマネを思い出すことは出来た。アマネを見つけることも出来たと言っていい。ならば後は、この場所から出て行くだけだろう。
アマネがメティスの手を掴んだまま背後の巨大な扉を見上げた。つられるようにアイギス達もその扉を見上げる。
彼女が『大いなる封印』になって封じる事にした扉だ。この向こうにはあのニュクスがまだきっと眠っているのだろう。
穏やかに。
「――『ベアトリーチェ』」
イタリアの詩人が書いた作品に出てくる少女の名前でメティスを呼んだアマネが、扉から視線をメティスへと戻す。
「一緒に……」
メティスが首を横へ振る。
「私はシャドウです。本来なら私は深い心の海へいる存在。今は貴方の為に頼まれてここへ来ただけ」
「俺は君に傍にいて欲しい」
「――ムリ、です」
今までの様な『駄目』という否定ではなかった。
「メティス。貴女も一緒に」
「ムリです姉さん。だって私、姉さんのシャドウだもの」
仕方ないのだと諦めたように笑って言うメティスに、アイギスでは何も言えなくなる。