後日談2
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『会って、互いの名前を名乗って他愛の無い話で時間を沢山潰して、お前が期待しすぎて絶望した世界にも、壊して作り直さないでいい理由を見つけてほしかった』
いつかの話。白蘭はアマネにそう言われたことを思い出す。
それは白蘭が俗に言う馬鹿なことをしでかそうとした最中の終盤の事で、更に言えばある意味ではアマネと最初で最後の邂逅だった。
それからいくつかの人生を繰り返し、吸収し、かき集めて生きてまたアマネと出会うチャンスを得られたのだろう。その間にアマネはアマネでまた誰かを好きになって、それらを必死になって守っていた。それだけの話。
でも今の彼はあの時の白蘭のようになっているのだと思った。世界へ絶望している訳ではないけれど、こんな世界ならいらないと。そこで世界を滅ぼす道を選ばす、世界から自分を消す道を選ぶのが白蘭の【鏡】である彼らしい。
しかもそう簡単に自分を消すこともしないのだ。どうせ消してしまう命ならばと廃棄する身体の最期の血の一滴までも有効利用しようとする。問題があれるとすればそれらを全て無意識にやってしまうことだろう。
かつての『シルビ』という青年が親友と弟を庇って死んだ様に、かつてアマネという少年が白蘭と話をしたいという意思を伝える為だけに命懸けで白蘭の消滅を阻止したように。
そんなアマネの想いは見返りを求めてなんていない。けれど見返りというものはアマネの意志とは関係なく築かれるモノでもあると白蘭は思う。少なくとも今、アマネを取り戻そうとする白蘭やアイギス達の想いはきっとアマネの望んだものではない。
アイギスが最後の陶器の破片を手に入れるのを眺めながら、白蘭はポケットの中の匣を握り締める。ここへ来る前に現れたチェッカーフェイスから受け取ったそれは、あの男曰く『リセットボタン』らしい。
『でももうリセットする必要は無いだろう? だからいい加減持ち主へ返してしまってくれ』
『持ち主?』
『斑鳩アマネだ。私じゃコレは開けられない。中身は――』
ラウンジの真下に位置する砂漠へと戻ってくる。アマネを探すことも大切だけれど休憩も必要だからとラウンジへ向かった。
アイギスから破片を受け取った伊織が、それを置きっ放しだった今までの破片とパズルのピースの様に組み合わせる。
「お、全部はまった!」
「ほんと? ……なんだ、完成じゃないのね」
「部品が足りねーんだから仕方ないダロっ!」
「だが見事にハマるもんだな」
感心する真田の横から、白蘭も完成はしていないものの今ある全てのピースが揃ったそれを見た。
まるで今の彼のように、足りない形をしている。
いつかの話。白蘭はアマネにそう言われたことを思い出す。
それは白蘭が俗に言う馬鹿なことをしでかそうとした最中の終盤の事で、更に言えばある意味ではアマネと最初で最後の邂逅だった。
それからいくつかの人生を繰り返し、吸収し、かき集めて生きてまたアマネと出会うチャンスを得られたのだろう。その間にアマネはアマネでまた誰かを好きになって、それらを必死になって守っていた。それだけの話。
でも今の彼はあの時の白蘭のようになっているのだと思った。世界へ絶望している訳ではないけれど、こんな世界ならいらないと。そこで世界を滅ぼす道を選ばす、世界から自分を消す道を選ぶのが白蘭の【鏡】である彼らしい。
しかもそう簡単に自分を消すこともしないのだ。どうせ消してしまう命ならばと廃棄する身体の最期の血の一滴までも有効利用しようとする。問題があれるとすればそれらを全て無意識にやってしまうことだろう。
かつての『シルビ』という青年が親友と弟を庇って死んだ様に、かつてアマネという少年が白蘭と話をしたいという意思を伝える為だけに命懸けで白蘭の消滅を阻止したように。
そんなアマネの想いは見返りを求めてなんていない。けれど見返りというものはアマネの意志とは関係なく築かれるモノでもあると白蘭は思う。少なくとも今、アマネを取り戻そうとする白蘭やアイギス達の想いはきっとアマネの望んだものではない。
アイギスが最後の陶器の破片を手に入れるのを眺めながら、白蘭はポケットの中の匣を握り締める。ここへ来る前に現れたチェッカーフェイスから受け取ったそれは、あの男曰く『リセットボタン』らしい。
『でももうリセットする必要は無いだろう? だからいい加減持ち主へ返してしまってくれ』
『持ち主?』
『斑鳩アマネだ。私じゃコレは開けられない。中身は――』
ラウンジの真下に位置する砂漠へと戻ってくる。アマネを探すことも大切だけれど休憩も必要だからとラウンジへ向かった。
アイギスから破片を受け取った伊織が、それを置きっ放しだった今までの破片とパズルのピースの様に組み合わせる。
「お、全部はまった!」
「ほんと? ……なんだ、完成じゃないのね」
「部品が足りねーんだから仕方ないダロっ!」
「だが見事にハマるもんだな」
感心する真田の横から、白蘭も完成はしていないものの今ある全てのピースが揃ったそれを見た。
まるで今の彼のように、足りない形をしている。