ペルソナP3P
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長鳴神社の階段を上がったところで、佐藤達の姿を見つけてアマネは背後を振り返った。慣れない着物姿に階段を登るのさえ苦労している有里達へ声をかける。
「それじゃ俺はこれで」
「え、もう行っちゃうの」
「……寮生でもねぇのに皆さんと一緒に居られませんし、友人が待っているので」
『二度目』はそんなに親しくなかったはずなのだが、何故かやはりアマネが彼女達の着付けをする羽目になった。多分アイギス着物が着崩れを起こしていることに気付いたからだろうが、それで全員の着付けをし直すことになったのは解せない。流石に襦袢は自分で着ていたが、下着姿を見たのかは黙秘させてもらう。
その着付けに時間をとられアパートへ戻れなかったので、ここ数日分の荷物は抱えたままだ。昨夜も結局引き留められてアパートへ戻れず、年越しそばを茹でて新年を迎えている。
目的地が一緒だったので『一度目』同様一緒に来たのだが、ここから先は別行動だ。
「数日間、ありがとうございました」
「こちらこそ色々すまなかったな。礼を言うよ」
「……今後寮へは行かねぇと思いますが、タルタロスで合うかも知れません」
「やっぱり、私達と一緒に行動しないの?」
「今更一緒に、なんて出来ませんよ。他にもやることがありますし」
元よりSEESと一緒に動いては後手に回ってしまう可能性はまだまだあった。ストレガのことも後回しにしたままである。
今後ストレガは大々的に動き始めるし、情報社会でもある現代で雑誌やテレビへ先に名を出す彼らの動きはそうそう無視出来ない。『一度目』でのニュクス教のことだって、タカヤが名前を出せばSEESなどすぐに迫害の標的になっていた。あれだけ不特定多数の不安を煽って信望されていたのだ。それが出来ないと思っていた訳でもあるまい。
お世辞だろうが残念がる有里達と別れて、露天の脇で待っていた佐藤達と合流する。アマネが有里達と一緒に来たことは運良く目撃されていなかったらしく、アマネに気付いた佐藤達はからかってくることもなかった。
「あけましてー。その荷物なに?」
「おめでー。お年玉的な?」
「とうー。お参りしたらオレ甘酒が飲みたいです」
「明けましておめでとう。この荷物は、ちょっとアパートじゃねぇところに泊まりに行ってて、その荷物なんだぁ。時間がなくてアパートに寄れなかったから」
「明けましておめでとう。親戚の家にでも行ってた? なら言ってくれればもっと集合時間遅くしたのに」
「……親戚の家では無ぇよ。大丈夫」
「それじゃ俺はこれで」
「え、もう行っちゃうの」
「……寮生でもねぇのに皆さんと一緒に居られませんし、友人が待っているので」
『二度目』はそんなに親しくなかったはずなのだが、何故かやはりアマネが彼女達の着付けをする羽目になった。多分アイギス着物が着崩れを起こしていることに気付いたからだろうが、それで全員の着付けをし直すことになったのは解せない。流石に襦袢は自分で着ていたが、下着姿を見たのかは黙秘させてもらう。
その着付けに時間をとられアパートへ戻れなかったので、ここ数日分の荷物は抱えたままだ。昨夜も結局引き留められてアパートへ戻れず、年越しそばを茹でて新年を迎えている。
目的地が一緒だったので『一度目』同様一緒に来たのだが、ここから先は別行動だ。
「数日間、ありがとうございました」
「こちらこそ色々すまなかったな。礼を言うよ」
「……今後寮へは行かねぇと思いますが、タルタロスで合うかも知れません」
「やっぱり、私達と一緒に行動しないの?」
「今更一緒に、なんて出来ませんよ。他にもやることがありますし」
元よりSEESと一緒に動いては後手に回ってしまう可能性はまだまだあった。ストレガのことも後回しにしたままである。
今後ストレガは大々的に動き始めるし、情報社会でもある現代で雑誌やテレビへ先に名を出す彼らの動きはそうそう無視出来ない。『一度目』でのニュクス教のことだって、タカヤが名前を出せばSEESなどすぐに迫害の標的になっていた。あれだけ不特定多数の不安を煽って信望されていたのだ。それが出来ないと思っていた訳でもあるまい。
お世辞だろうが残念がる有里達と別れて、露天の脇で待っていた佐藤達と合流する。アマネが有里達と一緒に来たことは運良く目撃されていなかったらしく、アマネに気付いた佐藤達はからかってくることもなかった。
「あけましてー。その荷物なに?」
「おめでー。お年玉的な?」
「とうー。お参りしたらオレ甘酒が飲みたいです」
「明けましておめでとう。この荷物は、ちょっとアパートじゃねぇところに泊まりに行ってて、その荷物なんだぁ。時間がなくてアパートに寄れなかったから」
「明けましておめでとう。親戚の家にでも行ってた? なら言ってくれればもっと集合時間遅くしたのに」
「……親戚の家では無ぇよ。大丈夫」