ペルソナP3P
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影時間が終わったと同時に武治を校門へと運べば、影時間前はアマネを追いかけていた者達が丁度集まってきて、桐条を中心に病院や幾月の死体についての手配へと動き出す。
アマネは荒垣の時のようにドサクサへ紛れて逃げようとしたが、あと一歩で学校の敷地から出るといったところで腕を掴まれた。その腕が銃弾の貫通した右であったこともあって、声も出せずに悶絶する。
「あ、ごめん! でもその怪我で帰っちゃ駄目でしょ!」
「……後で病院に行きますが」
嘘だ。日本の何処で平凡な高校生が『銃で撃たれました』と病院へ行けるものか。診察を受けた途端警察を呼ばれてしまう。
『前』は桐条財閥の息が掛かった病院だったので特に問題にならなかったが、今のアマネでは大問題だ。なので今回の怪我は色々覚悟して自分で治療するつもりだった。
だが有里は当然と言えば当然だが、怪我を放置して帰ろうとしているアマネを無視できないらしい。ぐいぐいと救急車の傍へと引っ張っていこうとする。
「放してください。俺はもうここにいる必要は無ぇでしょう」
「いる必要とかそういうんじゃなくて! 病院に行こうって言ってるの!」
「だから自分で行きますってぇ」
有里の腕を無下に振り払う事が出来ないのを右肩の傷のせいにして、ズルズルと引き摺られる様に救急車の傍へまで戻された。救急車の傍には当然だがSEESの面々が揃っている。
アマネが目の前で幾月を『殺した』からか、岳羽達は有里へ連れてこられたアマネを見ても直ぐに視線を逸らした。中でも伊織は顔色も悪い。そういえば彼は確か暴力などを嫌う人だった。
ワゴンに乗っていた桐条財閥の者はアマネを見て驚いている。その理由が右肩の銃創のせいなのか、アマネがここにいることへなのかは分からなかった。
とりあえず色々説明していない状態で、有里のような態度でいることのほうがおかしい。彼らの為にも早く消えた方がいいなと、今度こそ有里の腕を振り払う。
「ご安心ください。俺は帰ります」
「いや、帰るってアンタ……」
「これ以上皆さんの傍に居ても困るでしょう。なにせ『人殺し』なのですから」
「人殺し……」
山岸が呟くのにアマネは踵を返した。今度は止められることなく学校の敷地から出る事が出来た。
モノレールが動いておらず徒歩でアパートへ向かって帰る途中で、後ろから救急車がサイレンを鳴らしながら追い抜いていく。その後ろをワゴンが付いていくのに、アマネは足とを止めかけたが結局は止めない。
肩の傷は痛むもののもう出血は止まっている。
「……そういえば、アパート帰れんのかなぁ」
アマネは荒垣の時のようにドサクサへ紛れて逃げようとしたが、あと一歩で学校の敷地から出るといったところで腕を掴まれた。その腕が銃弾の貫通した右であったこともあって、声も出せずに悶絶する。
「あ、ごめん! でもその怪我で帰っちゃ駄目でしょ!」
「……後で病院に行きますが」
嘘だ。日本の何処で平凡な高校生が『銃で撃たれました』と病院へ行けるものか。診察を受けた途端警察を呼ばれてしまう。
『前』は桐条財閥の息が掛かった病院だったので特に問題にならなかったが、今のアマネでは大問題だ。なので今回の怪我は色々覚悟して自分で治療するつもりだった。
だが有里は当然と言えば当然だが、怪我を放置して帰ろうとしているアマネを無視できないらしい。ぐいぐいと救急車の傍へと引っ張っていこうとする。
「放してください。俺はもうここにいる必要は無ぇでしょう」
「いる必要とかそういうんじゃなくて! 病院に行こうって言ってるの!」
「だから自分で行きますってぇ」
有里の腕を無下に振り払う事が出来ないのを右肩の傷のせいにして、ズルズルと引き摺られる様に救急車の傍へまで戻された。救急車の傍には当然だがSEESの面々が揃っている。
アマネが目の前で幾月を『殺した』からか、岳羽達は有里へ連れてこられたアマネを見ても直ぐに視線を逸らした。中でも伊織は顔色も悪い。そういえば彼は確か暴力などを嫌う人だった。
ワゴンに乗っていた桐条財閥の者はアマネを見て驚いている。その理由が右肩の銃創のせいなのか、アマネがここにいることへなのかは分からなかった。
とりあえず色々説明していない状態で、有里のような態度でいることのほうがおかしい。彼らの為にも早く消えた方がいいなと、今度こそ有里の腕を振り払う。
「ご安心ください。俺は帰ります」
「いや、帰るってアンタ……」
「これ以上皆さんの傍に居ても困るでしょう。なにせ『人殺し』なのですから」
「人殺し……」
山岸が呟くのにアマネは踵を返した。今度は止められることなく学校の敷地から出る事が出来た。
モノレールが動いておらず徒歩でアパートへ向かって帰る途中で、後ろから救急車がサイレンを鳴らしながら追い抜いていく。その後ろをワゴンが付いていくのに、アマネは足とを止めかけたが結局は止めない。
肩の傷は痛むもののもう出血は止まっている。
「……そういえば、アパート帰れんのかなぁ」