ペルソナP3P
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「聞いて驚け見て騒げ! 順位が三つも上がってたんだけどコレどうよ!?」
「あー、ハイハイ、おめでとう」
「気持ちが篭ってない! ……何コレ?」
「旅行のお土産。肉ガム」
「ちょっ……なんか不安になる商品だな」
お土産に肉ガムを佐藤へ渡し、掲示板へ張られているであろう順位表を見に行けば案の定アマネの名前は一番上へと書かれていた。何度も転生を繰り返したアマネにとっては、腹立たしい事に全問へ正解を書けばいいだけの作業である。
誰かに聞かれれば首を絞められそうなことを思いつつ、佐藤の順位を確認した。中間の時より確かに三位ほど上がっている。
自分の順位を確かめようと掲示板の前は生徒だらけで、その騒がしさから逃げるように掲示板の前から遠ざかった。人混みの中にいつまでも居たいとは思わない。
教室へ戻る道すがら、二年の順位も確認すれば良かったと考えたが、見たところで見たい名前が無い事を実感するだけだと思い直して止めた。これからもこんな気持ちになるのであれば、自分の順位すら佐藤に頼んで見てもらう様にしたほうが良いかもしれない。
試験明けは断られたから今度こそと佐藤へ誘われて、学校帰りにワックへ向かう。もうすぐ夏休みだからと浮かれる佐藤に、けれども夏季講習があることを忘れないように言えば、楽しそうだったのが一転残念そうにうなだれた。
「今は楽しい話だけしよーぜ? 試験も良い結果だったしさ」
「俺順位変わってねぇし」
「それでも! 二冠です嬉しいです! みたいなさぁー……いや、やっぱいいや。斑鳩がそんなハイテンションとか想像できなかったわ」
「二冠デス嬉シイデス」
「全っ然気持ちが篭ってないし!」
ワックバーガーを食べながら大げさに突っ込みを入れてくる佐藤は、アマネがハイテンションになるようなことは無いとでも思っているのか。佐藤の傍に居ると佐藤が先に大げさな感情の表し方をするから、アマネとしては出遅れているだけである。
「俺の分もお前が喜んでるっぽいし、別にいいだろぉ」
湿ったポテトを摘みながら言えば佐藤が変な顔をしていた。
「……斑鳩、お前さぁ」
「んだぁ?」
「……素なの? お前って実は天然系?」
「何がだぁ?」
「ああ、天然系なのね。……彼女とか出来たらスゲー苦労しそうな」
どうして試験結果の話から彼女の話になったのか分からなかったが、佐藤は一人で納得しアマネのセットへついていたポテトを勝手に摘む。食べるのは別に良いのだが一言言ってからにしろと言いたい。
「あー、ハイハイ、おめでとう」
「気持ちが篭ってない! ……何コレ?」
「旅行のお土産。肉ガム」
「ちょっ……なんか不安になる商品だな」
お土産に肉ガムを佐藤へ渡し、掲示板へ張られているであろう順位表を見に行けば案の定アマネの名前は一番上へと書かれていた。何度も転生を繰り返したアマネにとっては、腹立たしい事に全問へ正解を書けばいいだけの作業である。
誰かに聞かれれば首を絞められそうなことを思いつつ、佐藤の順位を確認した。中間の時より確かに三位ほど上がっている。
自分の順位を確かめようと掲示板の前は生徒だらけで、その騒がしさから逃げるように掲示板の前から遠ざかった。人混みの中にいつまでも居たいとは思わない。
教室へ戻る道すがら、二年の順位も確認すれば良かったと考えたが、見たところで見たい名前が無い事を実感するだけだと思い直して止めた。これからもこんな気持ちになるのであれば、自分の順位すら佐藤に頼んで見てもらう様にしたほうが良いかもしれない。
試験明けは断られたから今度こそと佐藤へ誘われて、学校帰りにワックへ向かう。もうすぐ夏休みだからと浮かれる佐藤に、けれども夏季講習があることを忘れないように言えば、楽しそうだったのが一転残念そうにうなだれた。
「今は楽しい話だけしよーぜ? 試験も良い結果だったしさ」
「俺順位変わってねぇし」
「それでも! 二冠です嬉しいです! みたいなさぁー……いや、やっぱいいや。斑鳩がそんなハイテンションとか想像できなかったわ」
「二冠デス嬉シイデス」
「全っ然気持ちが篭ってないし!」
ワックバーガーを食べながら大げさに突っ込みを入れてくる佐藤は、アマネがハイテンションになるようなことは無いとでも思っているのか。佐藤の傍に居ると佐藤が先に大げさな感情の表し方をするから、アマネとしては出遅れているだけである。
「俺の分もお前が喜んでるっぽいし、別にいいだろぉ」
湿ったポテトを摘みながら言えば佐藤が変な顔をしていた。
「……斑鳩、お前さぁ」
「んだぁ?」
「……素なの? お前って実は天然系?」
「何がだぁ?」
「ああ、天然系なのね。……彼女とか出来たらスゲー苦労しそうな」
どうして試験結果の話から彼女の話になったのか分からなかったが、佐藤は一人で納得しアマネのセットへついていたポテトを勝手に摘む。食べるのは別に良いのだが一言言ってからにしろと言いたい。