ペルソナ4
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「……今、愛家? ふぅん。でも悪ぃ。今俺手が離せねぇから、もう少ししたらまた連絡する」
切れた電話をテーブルへ放置し、作っている途中のロールキャベツを鍋へ放り込む。
足立にお礼として言ったロールキャベツを作っているのだ。別に今やる必要は無かったのだけれど、今作っておかないと間に合わない気がする。
俺が疑っている人物は足立だった。
生田目が菜々子ちゃんを誘拐して事故を起こした時、足立は直斗の『未遂で助かった世に出てなかった3件目以降の被害者も書かれてる』と言う言葉に『すごい……そりゃ決まりだよ』と答えたが、警察は最初の山野アナと小西の二人は『殺人事件』として考え、その後の天城からを『誘拐事件』として見ていたのだ。
なので『未遂の三件目以降』という言葉は、その二つの事件が一連の一つの事件だと分かっている者にしか理解出来ない。
だというのに足立は『決まり』だと言ってしまった。それまでの事件を起こしたのが生田目で決まりだと。
警察である彼が言える訳も無く、言ってはいけない言葉だった。
そうすると他の不明点のいくつかにも説明が付く。脅迫状を出す為にも、月森の家は堂島氏の部下である足立は当然知っているし、何度か家にも出入りしているそうだから、誰にも気付かれずにポストへ入れることも可能だ。俺達の行動も、簡単に把握できただろう。
山野アナとはどうやって近付いたのか分からないが、二人目の犠牲者である小西とは、山野アナの事件で第一発見者だったらしいので、証言を聞くのに顔を合わせているかもしれない。
それからはずっと、生田目の行動を黙視していた。自分では動かずに。
まるで愉快犯だ。最初の二件に関しては自分の手を汚したかもしれないが、それだってテレビの中へ突き落としただけ。偶然だったのかもしれない。山野アナは。だがそれでも二度目は故意だ。
そのあとは坂道を石が転がるように、全てが動いてしまった。
月森達は既に俺と同じだけの情報が集まっている。気付いているかいないかの差はあるだろうが、条件は山野アナがどうして警察の足立と関わりがあるのかが分かれば月森達の方が情報は多いぐらいだ。
なのでそう時間を掛けずに俺と同じ結論を出せる。だから、今ロールキャベツを作って渡すしか、今後渡せるタイミングはないだろう。
ロールキャベツの味見をして、もう少し味を濃くしようと調味料に手を伸ばす。電話が来たのはその時だった。
切れた電話をテーブルへ放置し、作っている途中のロールキャベツを鍋へ放り込む。
足立にお礼として言ったロールキャベツを作っているのだ。別に今やる必要は無かったのだけれど、今作っておかないと間に合わない気がする。
俺が疑っている人物は足立だった。
生田目が菜々子ちゃんを誘拐して事故を起こした時、足立は直斗の『未遂で助かった世に出てなかった3件目以降の被害者も書かれてる』と言う言葉に『すごい……そりゃ決まりだよ』と答えたが、警察は最初の山野アナと小西の二人は『殺人事件』として考え、その後の天城からを『誘拐事件』として見ていたのだ。
なので『未遂の三件目以降』という言葉は、その二つの事件が一連の一つの事件だと分かっている者にしか理解出来ない。
だというのに足立は『決まり』だと言ってしまった。それまでの事件を起こしたのが生田目で決まりだと。
警察である彼が言える訳も無く、言ってはいけない言葉だった。
そうすると他の不明点のいくつかにも説明が付く。脅迫状を出す為にも、月森の家は堂島氏の部下である足立は当然知っているし、何度か家にも出入りしているそうだから、誰にも気付かれずにポストへ入れることも可能だ。俺達の行動も、簡単に把握できただろう。
山野アナとはどうやって近付いたのか分からないが、二人目の犠牲者である小西とは、山野アナの事件で第一発見者だったらしいので、証言を聞くのに顔を合わせているかもしれない。
それからはずっと、生田目の行動を黙視していた。自分では動かずに。
まるで愉快犯だ。最初の二件に関しては自分の手を汚したかもしれないが、それだってテレビの中へ突き落としただけ。偶然だったのかもしれない。山野アナは。だがそれでも二度目は故意だ。
そのあとは坂道を石が転がるように、全てが動いてしまった。
月森達は既に俺と同じだけの情報が集まっている。気付いているかいないかの差はあるだろうが、条件は山野アナがどうして警察の足立と関わりがあるのかが分かれば月森達の方が情報は多いぐらいだ。
なのでそう時間を掛けずに俺と同じ結論を出せる。だから、今ロールキャベツを作って渡すしか、今後渡せるタイミングはないだろう。
ロールキャベツの味見をして、もう少し味を濃くしようと調味料に手を伸ばす。電話が来たのはその時だった。