ペルソナ4
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「生田目の行動に疑問を持ってる、ってことでいいんだなぁ?」
「はい」
頷く月森達から聞かされた、俺が気絶している間の出来事や俺が知らない病室へ押し掛けた時の生田目の会話を頭の中で整理する。
「実際、あいつの言ってる救済ってどういう意味なんだ?」
花村の言葉に直斗も頷いた。
「死による救済……なんでしょうか?」
思いつきなのだろうとは思ったが、相変わらず嫌な言葉だと思う。
「死んだ方が救われるってか?」
何かを思い出したように天城が顔を上げる。
「気になったんだけど、あの人が、初めて私たちと会った時、言った言葉……『僕が救った奴らだ、この子も救ってあげる』って。もし救済が殺す事なら、私たちって救われたの?」
「俺もそれが気になってんだよ。だってよぉ、死ぬことで救われるってんなら、誘拐出来る状況の時に殺せば良かっただろぉ。それをせずテレビの中ヘ入れた」
ならばテレビの中へ入れる理由があるはずだ。まさかテレビの中でシャドウに襲われて死ぬ、という一連の行動が必要である訳でもないだろう。
それに、俺を含めたテレビの中へ入れられた者達は死んでいない。それを見て『救った』はおかしいのだ。
「なら、ホントに救おうとしてテレビに入れてたとか?」
里中の言葉に皆がハッとして里中を見る。彼女としては当てずっぽうに言ったつもりだったのかもしれないが、その案はおそらく正しい。
テレビへ入れて殺すのではなく、テレビへ入れて救うのが正解だ。
そうなると生田目の行動原理も理解できる。あそこまでテレビの中へ入れることに拘り菜々子ちゃんを救うと言っていたという事は、テレビの中へ入れることで何かが救われると考えていた。
「でも、じゃあ山野アナと小西先輩はどうなるんだよ! アイツが本当に救おうとしてたなら、その二人は救えてねぇってことになんだろ!」
花村の言葉も尤もだと思うのだが、そこに引っ掛かりを覚える。
何と言えばいいのか、俺の中には生田目の他に、一人疑わしい人物がいるのだ。その人物について調べたいと思うが俺だけが感じているらしい違和感に、その人物のことを口に出すのが憚られた。
「……そういえば、月森に来た脅迫状。二通目にはなんて書いてあったんだぁ?」
「えっと……『コレイジョウダスケルナ。コンドコソ ヤメナイト ダイジナヒトガ イレラレテ コロサレルヨ』です」
思い出して尋ねて、教えられた脅迫状の文面に眉を潜める。
直斗の持っていた手帳を借りてその文面を書き出した。皆がそれを覗き込む。
「……コレ、おかしくない?」
「はい」
頷く月森達から聞かされた、俺が気絶している間の出来事や俺が知らない病室へ押し掛けた時の生田目の会話を頭の中で整理する。
「実際、あいつの言ってる救済ってどういう意味なんだ?」
花村の言葉に直斗も頷いた。
「死による救済……なんでしょうか?」
思いつきなのだろうとは思ったが、相変わらず嫌な言葉だと思う。
「死んだ方が救われるってか?」
何かを思い出したように天城が顔を上げる。
「気になったんだけど、あの人が、初めて私たちと会った時、言った言葉……『僕が救った奴らだ、この子も救ってあげる』って。もし救済が殺す事なら、私たちって救われたの?」
「俺もそれが気になってんだよ。だってよぉ、死ぬことで救われるってんなら、誘拐出来る状況の時に殺せば良かっただろぉ。それをせずテレビの中ヘ入れた」
ならばテレビの中へ入れる理由があるはずだ。まさかテレビの中でシャドウに襲われて死ぬ、という一連の行動が必要である訳でもないだろう。
それに、俺を含めたテレビの中へ入れられた者達は死んでいない。それを見て『救った』はおかしいのだ。
「なら、ホントに救おうとしてテレビに入れてたとか?」
里中の言葉に皆がハッとして里中を見る。彼女としては当てずっぽうに言ったつもりだったのかもしれないが、その案はおそらく正しい。
テレビへ入れて殺すのではなく、テレビへ入れて救うのが正解だ。
そうなると生田目の行動原理も理解できる。あそこまでテレビの中へ入れることに拘り菜々子ちゃんを救うと言っていたという事は、テレビの中へ入れることで何かが救われると考えていた。
「でも、じゃあ山野アナと小西先輩はどうなるんだよ! アイツが本当に救おうとしてたなら、その二人は救えてねぇってことになんだろ!」
花村の言葉も尤もだと思うのだが、そこに引っ掛かりを覚える。
何と言えばいいのか、俺の中には生田目の他に、一人疑わしい人物がいるのだ。その人物について調べたいと思うが俺だけが感じているらしい違和感に、その人物のことを口に出すのが憚られた。
「……そういえば、月森に来た脅迫状。二通目にはなんて書いてあったんだぁ?」
「えっと……『コレイジョウダスケルナ。コンドコソ ヤメナイト ダイジナヒトガ イレラレテ コロサレルヨ』です」
思い出して尋ねて、教えられた脅迫状の文面に眉を潜める。
直斗の持っていた手帳を借りてその文面を書き出した。皆がそれを覗き込む。
「……コレ、おかしくない?」