ペルソナ4
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ミスコンも終わった後爆発的に客が来たという写真部に感謝されつつ、半泣きの状態でメインであるジャズバンドの為の用意をしていると、着替え終わったらしい女子達を連れた月森達が応援に来た。
「先輩ミス? コン見ました!?」
「見てねぇ」
「なんか、すっごい綺麗な人が出たんですよ! 飛び入り参加で名前も出なかったんですけど、あんなに綺麗なのに男子って誰なんだろ?」
「写真部に行ってもそれについては完全黙秘で、写真も売り切れだって」
「買ったのかぁ?」
「買えなかったんすよ。ってか、先輩なんか落ち込んでません?」
「……何でもねぇ」
一生秘密にしようと思う。二年前にも屋久島で男にナンパされた事があったが、観客のあの反応はそれ以上にショックだった。化粧してくれたマーガレットの腕が良すぎたせいだとも思うが、もうこれ以上考えたくない。
観客として観ているという花村達が戻っていき、溜息を吐くと後ろから肩を叩かれた。
「んだぁ?」
「コレ、写真部からお前にって」
ニヤニヤと笑っている同級生から厚い封筒を奪い、封を切って中身を確かめると、コンテストの前に空き教室で撮りまくった写真が入れられている。コンテストには制服で出たが、他に白衣やブレザー、着物に袴に婦警服やエレベーターガールの制服を着て写真を撮っていたのだ。
「いらねぇ」
「じゃあ一枚ちょうだい?」
「却下」
気分を変えてステージに立てば、それなりの観客が居た。俄か集合のバンドでこれだけ観客が居れば充分だろう。その中にはちゃんと月森達もいて、手を振れば振られ返される。
同級生とのジャズバンドはなかなかの盛況だった。ジャズアレンジの楽譜はなんだかんだ言ってちゃんと考えられていたらしく、それぞれにソロの部分があったのだが、誰も間違えることなく最後まで演奏でき、アンコールの声まで貰えたのは成功の印だと思う。
文化祭が終わり、教室展示の片付けや使わせてもらっていた楽器の手入れと片付けを終わらせ月森達と合流した。
「お疲れぇ」
「お疲れ様です。演奏、凄かったですね」
褒められて悪い気はしない。歌でなくて本当に良かった。
これから何処かで打ち上げをしようかと話し合っていると堂島氏へ連れられて菜々子ちゃんが教室へ飛び込んでくる。
甥の学校の文化祭だからと娘を連れてきたはいいが、刑事は忙しいらしくこれから県庁に行かなければならないらしい。菜々子ちゃんを月森へ預けて去っていく。
奈々子ちゃんがいるなら、そう下手に打ち上げも出来ないかと諦めかけた時、ふいに出した旅館へ来るかという天城の提案に、菜々子ちゃんより里中が食いついた。
「先輩ミス? コン見ました!?」
「見てねぇ」
「なんか、すっごい綺麗な人が出たんですよ! 飛び入り参加で名前も出なかったんですけど、あんなに綺麗なのに男子って誰なんだろ?」
「写真部に行ってもそれについては完全黙秘で、写真も売り切れだって」
「買ったのかぁ?」
「買えなかったんすよ。ってか、先輩なんか落ち込んでません?」
「……何でもねぇ」
一生秘密にしようと思う。二年前にも屋久島で男にナンパされた事があったが、観客のあの反応はそれ以上にショックだった。化粧してくれたマーガレットの腕が良すぎたせいだとも思うが、もうこれ以上考えたくない。
観客として観ているという花村達が戻っていき、溜息を吐くと後ろから肩を叩かれた。
「んだぁ?」
「コレ、写真部からお前にって」
ニヤニヤと笑っている同級生から厚い封筒を奪い、封を切って中身を確かめると、コンテストの前に空き教室で撮りまくった写真が入れられている。コンテストには制服で出たが、他に白衣やブレザー、着物に袴に婦警服やエレベーターガールの制服を着て写真を撮っていたのだ。
「いらねぇ」
「じゃあ一枚ちょうだい?」
「却下」
気分を変えてステージに立てば、それなりの観客が居た。俄か集合のバンドでこれだけ観客が居れば充分だろう。その中にはちゃんと月森達もいて、手を振れば振られ返される。
同級生とのジャズバンドはなかなかの盛況だった。ジャズアレンジの楽譜はなんだかんだ言ってちゃんと考えられていたらしく、それぞれにソロの部分があったのだが、誰も間違えることなく最後まで演奏でき、アンコールの声まで貰えたのは成功の印だと思う。
文化祭が終わり、教室展示の片付けや使わせてもらっていた楽器の手入れと片付けを終わらせ月森達と合流した。
「お疲れぇ」
「お疲れ様です。演奏、凄かったですね」
褒められて悪い気はしない。歌でなくて本当に良かった。
これから何処かで打ち上げをしようかと話し合っていると堂島氏へ連れられて菜々子ちゃんが教室へ飛び込んでくる。
甥の学校の文化祭だからと娘を連れてきたはいいが、刑事は忙しいらしくこれから県庁に行かなければならないらしい。菜々子ちゃんを月森へ預けて去っていく。
奈々子ちゃんがいるなら、そう下手に打ち上げも出来ないかと諦めかけた時、ふいに出した旅館へ来るかという天城の提案に、菜々子ちゃんより里中が食いついた。