ペルソナ4
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文化祭二日目。目の前には土下座する女子も含めた数人のクラスメイト。
場所は展示室になっている自分達の教室のど真ん中。
展示品を見に来た来客が何事かと見ているが、彼等はプライドを投げ捨ててでも居るのだろうか。
「……で?」
「お願いします……」
力なく懇願する彼等に、溜息が連続で出そうだった。
彼等の話は要するに、俺にミス? コンに出て彼等が出している店の宣伝をして欲しいというものだ。写真部らしい彼等は、女装喫茶をしているらしい。月森達のクラスの合コン喫茶といい、変な喫茶が乱立している。
だが当然俺はその部活とは何の関係もないし、女装してやる義理も無かった。
「部員の男子がやればいいんじゃねぇの?」
「……部員じゃ客が集まらない気がする」
それで万が一俺が出て宣伝して、上手く客が集まっても詐欺になる気がする。
「だから今、女装だけじゃなく客寄せになりそうな企画を考えてんだよ! でもそれを宣伝するにも時間や余裕が無い」
「だからって、なんで俺?」
「そりゃあ……」
クラスメイトが俺を選んだ理由を話そうとしたとき、廊下を勢い良く走ってくる足音が響く。開け放されている入り口から姿を現したのは、写真部の顧問だった。
「斑鳩! 話は聞いた! 頼むオレ達に力を貸してくれええええ!」
始めて見るスライディング土下座。
「オレが、オレが悪かったんだ……っ。三年にとって最後の文化祭だからって、最高に悪ノリしようって提案を深く考えもせずに運営に通したから……」
むせび泣き始める顧問をクラスメイトが縋って宥める。
なんという茶番。
「……なんという茶番だこれぇ」
「茶番ではないっ! 頼む斑鳩!」
悪ノリだと認めたくせに人を巻き込もうとする写真部の顧問の背後で、にこやかな笑顔をして昨日獲ったジャアクフロストの人形を抱きかかえているマーガレットが廊下に立っていた。
嫌な予感。
「面白そうなお話ですね」
場所は展示室になっている自分達の教室のど真ん中。
展示品を見に来た来客が何事かと見ているが、彼等はプライドを投げ捨ててでも居るのだろうか。
「……で?」
「お願いします……」
力なく懇願する彼等に、溜息が連続で出そうだった。
彼等の話は要するに、俺にミス? コンに出て彼等が出している店の宣伝をして欲しいというものだ。写真部らしい彼等は、女装喫茶をしているらしい。月森達のクラスの合コン喫茶といい、変な喫茶が乱立している。
だが当然俺はその部活とは何の関係もないし、女装してやる義理も無かった。
「部員の男子がやればいいんじゃねぇの?」
「……部員じゃ客が集まらない気がする」
それで万が一俺が出て宣伝して、上手く客が集まっても詐欺になる気がする。
「だから今、女装だけじゃなく客寄せになりそうな企画を考えてんだよ! でもそれを宣伝するにも時間や余裕が無い」
「だからって、なんで俺?」
「そりゃあ……」
クラスメイトが俺を選んだ理由を話そうとしたとき、廊下を勢い良く走ってくる足音が響く。開け放されている入り口から姿を現したのは、写真部の顧問だった。
「斑鳩! 話は聞いた! 頼むオレ達に力を貸してくれええええ!」
始めて見るスライディング土下座。
「オレが、オレが悪かったんだ……っ。三年にとって最後の文化祭だからって、最高に悪ノリしようって提案を深く考えもせずに運営に通したから……」
むせび泣き始める顧問をクラスメイトが縋って宥める。
なんという茶番。
「……なんという茶番だこれぇ」
「茶番ではないっ! 頼む斑鳩!」
悪ノリだと認めたくせに人を巻き込もうとする写真部の顧問の背後で、にこやかな笑顔をして昨日獲ったジャアクフロストの人形を抱きかかえているマーガレットが廊下に立っていた。
嫌な予感。
「面白そうなお話ですね」