ペルソナ4
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試験が近付いてきたので、ジュネスのフードコートで勉強会だ。主に俺は教える側で。
俺自身の勉強は充分である。卒業後の事は本気で考えないとそろそろヤバイ感じだが、学校の勉強は余裕なので今のままでもそれなりの大学にはいけるだろうし、就職でも俺自身は構わない。
完二と久慈川に直斗と一緒にテスト範囲の公式を教え、暫くしたら二年生の月森達に範囲の公式を教える。一応自分の教科書は範囲の場所で開けていたが、見る時間があれば花村と里中へ公式を一つでも多く教えたほうが良さそうだった。
更に面倒なのは月森だ。
「先輩、これは?」
「月森ぃ、お前は自分で出来るだろぉ」
成績が優秀なので勉強も一人で出来るはずなのに、すぐ人に聞いてくる。かと言って無視していると里中か花村とふざけだす。最終的には、直斗と天城に月森の相手を頼まれてしまった。
先日病院での出来事があってから、俺に構ってもらおうとすることが増えたように思える。
家に一人にしておけないからと、月森が連れてきた菜々子ちゃんが離れたテーブルでクマと話していた。
クマの正体は何なのか。
二人の会話を何とはなしに聞きながら、言うべきかと考える。
クマに似た存在を知っていた。俺のペルソナであるイブリスだって、少し勝手に動き過ぎているところから思うに、もうむしろ自我を持ったシャドウのほうが近い気がする。
望月綾時。メティス。イブリス。あと多分エリザベスやマーガレット。イブリスはともかく彼等はシャドウから進化した存在だと思う。だとすればクマだって自我を持ち、ペルソナを持ち、人の姿を手に入れたのだから、彼等のように進化する可能性があるのだ。
王様、ではないだろうが。
考えに没頭していてぼんやりしていたのか、月森が顔を覗き込んでくる。その頭を撫でてやってノートの上の間違っていた文章を指差した。
「あーもう! 先輩、なんか奢ってください!」
「そのページの公式全部覚えたら考えてやる。だからせめて花村、黙ってやれぇ」
「怒られてやんの」
「里中もあんまり天城を困らせんなぁ」
「クマーン! アマネ、クマメロンソーダが飲みたいクマ!」
「ハイハイ、菜々子ちゃんは何がいい?」
「菜々子も、メロンソーダがいい!」
「クマ吉ずりぃ!」
試験など関係ないクマと菜々子ちゃんにおねだりされて財布を持って立ち上がると、花村が羨ましがる。
騒がしくて集中できないので、仕方なく飲み物を奢る事にした。人数が多くて財布に優しくないが、一応頑張っているという事で。
俺自身の勉強は充分である。卒業後の事は本気で考えないとそろそろヤバイ感じだが、学校の勉強は余裕なので今のままでもそれなりの大学にはいけるだろうし、就職でも俺自身は構わない。
完二と久慈川に直斗と一緒にテスト範囲の公式を教え、暫くしたら二年生の月森達に範囲の公式を教える。一応自分の教科書は範囲の場所で開けていたが、見る時間があれば花村と里中へ公式を一つでも多く教えたほうが良さそうだった。
更に面倒なのは月森だ。
「先輩、これは?」
「月森ぃ、お前は自分で出来るだろぉ」
成績が優秀なので勉強も一人で出来るはずなのに、すぐ人に聞いてくる。かと言って無視していると里中か花村とふざけだす。最終的には、直斗と天城に月森の相手を頼まれてしまった。
先日病院での出来事があってから、俺に構ってもらおうとすることが増えたように思える。
家に一人にしておけないからと、月森が連れてきた菜々子ちゃんが離れたテーブルでクマと話していた。
クマの正体は何なのか。
二人の会話を何とはなしに聞きながら、言うべきかと考える。
クマに似た存在を知っていた。俺のペルソナであるイブリスだって、少し勝手に動き過ぎているところから思うに、もうむしろ自我を持ったシャドウのほうが近い気がする。
望月綾時。メティス。イブリス。あと多分エリザベスやマーガレット。イブリスはともかく彼等はシャドウから進化した存在だと思う。だとすればクマだって自我を持ち、ペルソナを持ち、人の姿を手に入れたのだから、彼等のように進化する可能性があるのだ。
王様、ではないだろうが。
考えに没頭していてぼんやりしていたのか、月森が顔を覗き込んでくる。その頭を撫でてやってノートの上の間違っていた文章を指差した。
「あーもう! 先輩、なんか奢ってください!」
「そのページの公式全部覚えたら考えてやる。だからせめて花村、黙ってやれぇ」
「怒られてやんの」
「里中もあんまり天城を困らせんなぁ」
「クマーン! アマネ、クマメロンソーダが飲みたいクマ!」
「ハイハイ、菜々子ちゃんは何がいい?」
「菜々子も、メロンソーダがいい!」
「クマ吉ずりぃ!」
試験など関係ないクマと菜々子ちゃんにおねだりされて財布を持って立ち上がると、花村が羨ましがる。
騒がしくて集中できないので、仕方なく飲み物を奢る事にした。人数が多くて財布に優しくないが、一応頑張っているという事で。