ペルソナ4
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「初めは、チャイムが鳴ったんです」
新たに仲間入りした直斗が自分がテレビの中へ入れられた時の事を聞きながら、以前久慈川がテレビの中へ入れられた時考えた事は、正しいんじゃないかと確信を強くする。
直斗の話ではチャイムが鳴り、目隠し代わりの袋を被せられ、そう長くない時間の後に衝撃が来たという。つまり長い距離直斗を運んだ訳ではない。
第四の被害者である完二は男子高校生である上にガタイがいいので重い筈だ。それも長時間運ぶ為に持ち上げているなど難しい。
「……花村、ジュネスで最近、大型テレビが売れたような事って無いかぁ?」
「大型テレビですか? 持ち場じゃねぇから分かんねぇっすけど、無かったと思いますよ」
どうしてそんな事を聞くんだとばかりに花村達が首を傾げる。それになんでもないと返して思考に没頭した。
花村の言葉を信じるなら最近テレビは売れていない。ということは、犯人は元からある程度大きなテレビを持っていたのか。そしてそれを使って犯行を繰り返している。
そうなるとテレビの所有から容疑者を絞るのは完全に無理だろう。稲羽市でないところで買ったという可能性だってある時点で、無謀な挑戦だ。
月森達の話は犯人からどうしてか健康診断の話になっていて、直斗が言うに既に全員分予約してあるらしい。
「健康診断とか、久しぶりだなぁ」
「クマは初めてクマよ!」
諸手を上げて主張するクマの頭を撫でる。休憩という事で飲み物を買いに行った里中達を待っていると、ふいに黙っていた直斗に話しかけられた。
「斑鳩先輩も、誘拐事件の被害者なんですね」
修学旅行の時から気にしていたことかと直斗を見て肯定する。
「俺の場合、学校は病欠ってことでテレビの中へ入れられたことは公にならなかった。知っているのはお前らと犯人だけだぁ」
「どうして病欠になっていたんです」
「俺が電話したらしい。そこら辺は確実に事件と関係無いから無視してくれぇ」
テレビの中に電話があるとは思えないので、おそらくベルベットルーム。以前イブリスはベルベットルームに居た事があるし、あそこは電話が繋がるからおかしくはない。
ペルソナが電話するという不思議現象は起こっているが。
「……でも先輩はペルソナを持っていませんね」
「斑鳩先輩は出せないんだって」
「出せない?」
帰ってきた里中と天城が飲み物と何故かたこ焼きや焼きソバまで買ってきて配る。どういう事かと振り向く直斗に黙って肩を竦めた。
新たに仲間入りした直斗が自分がテレビの中へ入れられた時の事を聞きながら、以前久慈川がテレビの中へ入れられた時考えた事は、正しいんじゃないかと確信を強くする。
直斗の話ではチャイムが鳴り、目隠し代わりの袋を被せられ、そう長くない時間の後に衝撃が来たという。つまり長い距離直斗を運んだ訳ではない。
第四の被害者である完二は男子高校生である上にガタイがいいので重い筈だ。それも長時間運ぶ為に持ち上げているなど難しい。
「……花村、ジュネスで最近、大型テレビが売れたような事って無いかぁ?」
「大型テレビですか? 持ち場じゃねぇから分かんねぇっすけど、無かったと思いますよ」
どうしてそんな事を聞くんだとばかりに花村達が首を傾げる。それになんでもないと返して思考に没頭した。
花村の言葉を信じるなら最近テレビは売れていない。ということは、犯人は元からある程度大きなテレビを持っていたのか。そしてそれを使って犯行を繰り返している。
そうなるとテレビの所有から容疑者を絞るのは完全に無理だろう。稲羽市でないところで買ったという可能性だってある時点で、無謀な挑戦だ。
月森達の話は犯人からどうしてか健康診断の話になっていて、直斗が言うに既に全員分予約してあるらしい。
「健康診断とか、久しぶりだなぁ」
「クマは初めてクマよ!」
諸手を上げて主張するクマの頭を撫でる。休憩という事で飲み物を買いに行った里中達を待っていると、ふいに黙っていた直斗に話しかけられた。
「斑鳩先輩も、誘拐事件の被害者なんですね」
修学旅行の時から気にしていたことかと直斗を見て肯定する。
「俺の場合、学校は病欠ってことでテレビの中へ入れられたことは公にならなかった。知っているのはお前らと犯人だけだぁ」
「どうして病欠になっていたんです」
「俺が電話したらしい。そこら辺は確実に事件と関係無いから無視してくれぇ」
テレビの中に電話があるとは思えないので、おそらくベルベットルーム。以前イブリスはベルベットルームに居た事があるし、あそこは電話が繋がるからおかしくはない。
ペルソナが電話するという不思議現象は起こっているが。
「……でも先輩はペルソナを持っていませんね」
「斑鳩先輩は出せないんだって」
「出せない?」
帰ってきた里中と天城が飲み物と何故かたこ焼きや焼きソバまで買ってきて配る。どういう事かと振り向く直斗に黙って肩を竦めた。