ペルソナ4
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「先に言っておくが、俺はペルソナをお前等みたいに出せねぇ」
「え! どういうことですか?」
「そのままの意味だぁ。だが普通にシャドウと戦うことは出来ると思うから、お前等が許すならお前等と一緒にテレビの中へ行ったりはしようと思う」
嘘は言っていない。出し方が違うという点を隠しただけで。
俺から誘拐されたときの話を聞きたいと集まった月森達と一緒に、ジュネスのフードコートで一連の事件に関する今までの情報交換と、彼等の新しい仲間らしい巽完二の紹介を受けて、俺の第一声はそれだった。
自分の気持ちが落ち着くまでは二年前のことを話す気にはなれない。というのが俺の考えた結論で、その為には彼等の前で俺が二年前の様な召喚方法でペルソナを出すのは良くないと考えた。
だから月森達には悪いが、俺は当分彼等の前でペルソナを召喚するつもりはない。
これだけは先に言っておこうと思って告げたのだが、難色を示した完二が胡散臭げに俺を見た。
「大丈夫なんすか? それで」
「大丈夫。邪魔にはならねぇよ」
それでも信じられないという視線。確か巽は暴走族を壊滅させただのなんだのという噂があったと思う。そんな奴から見れば俺も貧弱な先輩の一人か。
実際は一年のブランクがあるとはいえ、経験がある分強いとは思うのだが。
「嫌ならいい。お前らの」
「嫌です」
行動に口出しはしないだけだ、と言おうとしたのを遮られ、隣に座っていた月森に腕を掴まれた。タイミング的にこの場合どちらの否定の意味なのか分かりかねる。
「オレは先輩と一緒がいいです。シャドウがあんなに強いなら、先輩自身も強いんでしょう?」
まっすぐに見てくる月森の視線が強い。
「あー、なるほど。シルビ強かったもんね」
「シルビ?」
「斑鳩先輩のペルソナのこと」
何も知らない完二に天城が教えているが、俺のペルソナはイブリスであってシルビではない。その辺の訂正は面倒なので教える気は無いが。
月森の手を腕から離してもらって座り直す。とりあえずは俺もこの月森達の行動に加わる方向性でいいのだと思った。
イブリスが帰ってきたって、現状何をすればいいのか分からない。それならば俺を助けようとしてくれた後輩達の手助けをしながら探すのでもいいだろう。
まずは携帯の電源を入れて、大量に来ているかもしれない着信とメールを確かめる事から始めるべきだとは思っているが。
今更になって、ここへ来る前の問題を全部投げてきてしまっていたのだと後悔した。
言われるままに逃げてしまっただけだけれど。
「え! どういうことですか?」
「そのままの意味だぁ。だが普通にシャドウと戦うことは出来ると思うから、お前等が許すならお前等と一緒にテレビの中へ行ったりはしようと思う」
嘘は言っていない。出し方が違うという点を隠しただけで。
俺から誘拐されたときの話を聞きたいと集まった月森達と一緒に、ジュネスのフードコートで一連の事件に関する今までの情報交換と、彼等の新しい仲間らしい巽完二の紹介を受けて、俺の第一声はそれだった。
自分の気持ちが落ち着くまでは二年前のことを話す気にはなれない。というのが俺の考えた結論で、その為には彼等の前で俺が二年前の様な召喚方法でペルソナを出すのは良くないと考えた。
だから月森達には悪いが、俺は当分彼等の前でペルソナを召喚するつもりはない。
これだけは先に言っておこうと思って告げたのだが、難色を示した完二が胡散臭げに俺を見た。
「大丈夫なんすか? それで」
「大丈夫。邪魔にはならねぇよ」
それでも信じられないという視線。確か巽は暴走族を壊滅させただのなんだのという噂があったと思う。そんな奴から見れば俺も貧弱な先輩の一人か。
実際は一年のブランクがあるとはいえ、経験がある分強いとは思うのだが。
「嫌ならいい。お前らの」
「嫌です」
行動に口出しはしないだけだ、と言おうとしたのを遮られ、隣に座っていた月森に腕を掴まれた。タイミング的にこの場合どちらの否定の意味なのか分かりかねる。
「オレは先輩と一緒がいいです。シャドウがあんなに強いなら、先輩自身も強いんでしょう?」
まっすぐに見てくる月森の視線が強い。
「あー、なるほど。シルビ強かったもんね」
「シルビ?」
「斑鳩先輩のペルソナのこと」
何も知らない完二に天城が教えているが、俺のペルソナはイブリスであってシルビではない。その辺の訂正は面倒なので教える気は無いが。
月森の手を腕から離してもらって座り直す。とりあえずは俺もこの月森達の行動に加わる方向性でいいのだと思った。
イブリスが帰ってきたって、現状何をすればいいのか分からない。それならば俺を助けようとしてくれた後輩達の手助けをしながら探すのでもいいだろう。
まずは携帯の電源を入れて、大量に来ているかもしれない着信とメールを確かめる事から始めるべきだとは思っているが。
今更になって、ここへ来る前の問題を全部投げてきてしまっていたのだと後悔した。
言われるままに逃げてしまっただけだけれど。