ペルソナ4
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「先輩っ、無事ですか!?」
「無事じゃなかったら目の前に居る俺は何者だぁ」
昼休み図書室から教室へ戻ろうとしていた俺を待っていたらしい月森達が、俺を見つけて駆け寄ってくる。
新しく増えた赤いカーディガンの子は、確か旅館の娘さんだ。
「昨日のマヨナカテレビに先輩が映ったんです」
「……マヨナカテレビって雨の日だけ映るんだろぉ? なんで昨日?」
「何言ってるんですか! 昨日は夜から雨だったじゃないですか」
「……ふぅん」
朝学校へ来る時に地面が湿っていたが、霧のせいだと思っていた。昨日は結局そのまま朝まで眠ってしまって、夜になって雨が降ったこともマヨナカテレビに自分が映っていた事も知らない。
自分が映るのなら観てみたかった。
「何が映ってたんだぁ?」
「殆ど砂嵐で分かりませんでした。えっと……」
「斑鳩」
「斑鳩先輩」
赤い旅館の娘さんが戸惑いながら俺の名前を呼ぶ。そう言えば自己紹介を彼女にはしていない。かと言って誰にも下の名前までは教えていないが。
放課後護衛をするんだと意気込んで、廊下には俺を待つ後輩が四人に増えていた。正直自分の身はある程度自分で守れるのにと溜息を吐くと、同級生にお前モテるなと囃し立てられる。
三人以上の集団で歩いたことすら、久しぶりだった。
テレビの中へ入れる犯人を捜そうとする月森達の行動を見下したりはしない。やっていることは二年前、俺達があの寮でやっていたことと一緒だ。相手はハッキリとシャドウだと分かっていたあの頃とは違うが、やることが一緒なら咎める権利はない。
「先輩、置いてかないで」
靴を履き替えるのに手間取って遅れた月森から伸ばされた手。それを見つめている俺を月森が見ていた。
「無事じゃなかったら目の前に居る俺は何者だぁ」
昼休み図書室から教室へ戻ろうとしていた俺を待っていたらしい月森達が、俺を見つけて駆け寄ってくる。
新しく増えた赤いカーディガンの子は、確か旅館の娘さんだ。
「昨日のマヨナカテレビに先輩が映ったんです」
「……マヨナカテレビって雨の日だけ映るんだろぉ? なんで昨日?」
「何言ってるんですか! 昨日は夜から雨だったじゃないですか」
「……ふぅん」
朝学校へ来る時に地面が湿っていたが、霧のせいだと思っていた。昨日は結局そのまま朝まで眠ってしまって、夜になって雨が降ったこともマヨナカテレビに自分が映っていた事も知らない。
自分が映るのなら観てみたかった。
「何が映ってたんだぁ?」
「殆ど砂嵐で分かりませんでした。えっと……」
「斑鳩」
「斑鳩先輩」
赤い旅館の娘さんが戸惑いながら俺の名前を呼ぶ。そう言えば自己紹介を彼女にはしていない。かと言って誰にも下の名前までは教えていないが。
放課後護衛をするんだと意気込んで、廊下には俺を待つ後輩が四人に増えていた。正直自分の身はある程度自分で守れるのにと溜息を吐くと、同級生にお前モテるなと囃し立てられる。
三人以上の集団で歩いたことすら、久しぶりだった。
テレビの中へ入れる犯人を捜そうとする月森達の行動を見下したりはしない。やっていることは二年前、俺達があの寮でやっていたことと一緒だ。相手はハッキリとシャドウだと分かっていたあの頃とは違うが、やることが一緒なら咎める権利はない。
「先輩、置いてかないで」
靴を履き替えるのに手間取って遅れた月森から伸ばされた手。それを見つめている俺を月森が見ていた。