ペルソナ4
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今日も一緒に帰ろうとしたらしく廊下で待ち伏せしていた月森が、目の前でバスケ部に拉致されたのを見送って校門を出る。今日は買出しをしないと確か冷蔵庫に何も無い。
制服のままバスへ乗ってジュネスへ行くと、入り口で地方テレビ局のものらしいカメラに捕まった。
インタビュー内容は大型ショッピングモールと商店街の関係がどうとか。そんな番組誰が見るんだと少し思ったが、時間に余裕もあったので別にいいかとインタビューを受ける。
生放送だったらしく、買い物を終えて店から出ると、今来たところらしい同級生にテレビを見たと興奮交じりに声を掛けられた。
テレビ映りが良いだの何だの話す同級生に相槌を打ちながらも、この同級生の名前は何だっただろうかと内心ずっと考える。結局思い出したのは、同級生と別れて今の家であるアパートへ着いてからだった。
アパートの敷地内に入ったところで、一階に住んでいる同じアパートの住人が出てくる。
「足立さん、今日は休みだったんですか?」
「ん? 斑鳩くん。違うよ、忘れ物しちゃって仕事抜け出して取りに来たの」
いつ見ても寝癖と皺のあるくたびれたスーツに、歪んだ赤いネクタイ。門札に書かれたマジックで書かれた苗字から彼は「足立」と言うらしかった。
この人の仕事も、俺は知らない。ただ、出勤が不定期で帰りもしょっちゅう遅くなるのは知っている。
彼も四月にここへ越してきて、近所付き合いの延長で何度か話をしていた。
「テレビ点けっぱなしにしてたみたいでさぁ。あ、見たよさっきの生放送」
「買い物前にジュネスの前でインタビュー受けたんです。会った同級生にも言われました」
「そ? あ、もう時間だ。じゃあね斑鳩くん。戸締り気をつけてね」
「はい」
おざなりな防犯の常套句を最後に走っていく足立を見送り、錆の出始めている階段を昇って自分の部屋へ。買ったものを冷蔵庫へ詰め込んで制服を着替える。
ふと棚の上で半年分の埃を被ってしまった携帯が目に入った。電源はここへ来た日に切ってからずっと入れていない。それでも使うには充電しないといけないだろう。
携帯から目を逸らし、音楽プレーヤーを掴んでベッドへ潜り込む。朝から時間が有ればずっと聴いていたから、こちらも充電しないとやばい。
それでもまだ数時間は聞けるだろうとイヤホンを耳へ嵌める。
雑音に紛れて聞こえる洋楽。聞こえないよりはマシだと音量を上げていく。
夕食の仕度は起きてからすればいいと思って目を閉じた。
制服のままバスへ乗ってジュネスへ行くと、入り口で地方テレビ局のものらしいカメラに捕まった。
インタビュー内容は大型ショッピングモールと商店街の関係がどうとか。そんな番組誰が見るんだと少し思ったが、時間に余裕もあったので別にいいかとインタビューを受ける。
生放送だったらしく、買い物を終えて店から出ると、今来たところらしい同級生にテレビを見たと興奮交じりに声を掛けられた。
テレビ映りが良いだの何だの話す同級生に相槌を打ちながらも、この同級生の名前は何だっただろうかと内心ずっと考える。結局思い出したのは、同級生と別れて今の家であるアパートへ着いてからだった。
アパートの敷地内に入ったところで、一階に住んでいる同じアパートの住人が出てくる。
「足立さん、今日は休みだったんですか?」
「ん? 斑鳩くん。違うよ、忘れ物しちゃって仕事抜け出して取りに来たの」
いつ見ても寝癖と皺のあるくたびれたスーツに、歪んだ赤いネクタイ。門札に書かれたマジックで書かれた苗字から彼は「足立」と言うらしかった。
この人の仕事も、俺は知らない。ただ、出勤が不定期で帰りもしょっちゅう遅くなるのは知っている。
彼も四月にここへ越してきて、近所付き合いの延長で何度か話をしていた。
「テレビ点けっぱなしにしてたみたいでさぁ。あ、見たよさっきの生放送」
「買い物前にジュネスの前でインタビュー受けたんです。会った同級生にも言われました」
「そ? あ、もう時間だ。じゃあね斑鳩くん。戸締り気をつけてね」
「はい」
おざなりな防犯の常套句を最後に走っていく足立を見送り、錆の出始めている階段を昇って自分の部屋へ。買ったものを冷蔵庫へ詰め込んで制服を着替える。
ふと棚の上で半年分の埃を被ってしまった携帯が目に入った。電源はここへ来た日に切ってからずっと入れていない。それでも使うには充電しないといけないだろう。
携帯から目を逸らし、音楽プレーヤーを掴んでベッドへ潜り込む。朝から時間が有ればずっと聴いていたから、こちらも充電しないとやばい。
それでもまだ数時間は聞けるだろうとイヤホンを耳へ嵌める。
雑音に紛れて聞こえる洋楽。聞こえないよりはマシだと音量を上げていく。
夕食の仕度は起きてからすればいいと思って目を閉じた。