序
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アレン視点
まだ慣れない任務の相棒はシルビだった。
コムイの話によればシルビはエクソシストとしての経験が長く、本来はアレンの初任務も神田ではなくシルビに同行してもらおうと考えていたらしい。けれどもシルビの帰還が予定より遅くなってしまったので仕方なく神田を選んだという話だ。
それならリナリーでも良かったのではと思う。
エクソシストとしての経歴が長いということはつまり、同時に同じだけの間アクマに殺されずにいるということでもある。
「こういうことを聞くのはどうかとも思うんですけど、シルビはいつからエクソシストに?」
任務地へ赴く途中の列車の中。前回とは違ってちゃんと駅から乗り込めた列車の個室で、特に会話もなく外を眺めていたシルビへ話しかけたのはアレンからだった。
シルビはアレンが任務やエクソシストとしての事で質問や話しかければ丁寧に教えてくれたが、アレンが話しかけなければ最低限の挨拶を除いてシルビから話しかけてくることは無い。
最初は神田がそうだった様に嫌われてしまったのかとも思ったが、教団から同行してきた探索部隊員に対しても最低限の会話しかしていないと気付いてからは、単に話すのが嫌いなのかと思った。ただ話題を振れば合わせて話してくれるので、そこまで緊張はしない。
車窓の外を眺めていたシルビの眼はやはり虚空を見やるそれで、それがアレンが話しかけて瞬きをすることで切り替わる。
「俺は結構長げぇよ。もう十数年はいる。神田やリナリーよりも前からいるからなぁ」
「へぇ、十年以上……今幾つなんですか?」
「十九。俺の記憶が確かならぁ」
十九歳の現在で既に十数年と言えるだけの年月だということは、下手をすれば物心が付くより前から教団にいるのだろうか。そんな頃からエクソシストなのかと感心すると同時に、そんな子供がアクマとやり合えるとは思えなかった。
きっと幼少期は教団内で修行とかに励んでいたのだろう。アレンも滅茶苦茶ながらクロス元帥の元で修行した。
「スラムに住んでたんだがある日エクソシストが怪奇現象について調べに来てなぁ。たまたま出会った……訳でも無ぇんだが、二人組だったエクソシストの一人と話してる時に背後から近付いてきたクロス元帥に銃のグリップで殴られて拉致されたんだぁ」
「えっ!?」
シルビが口角を上げる。
「それからずっとエクソシストやってるぅ」
「えっと……師匠がすみません」
個室の外から同行してきていた探索部隊の声がした。もうすぐ目的地の最寄り駅に到着するらしい。
少しして列車が不規則な揺れと共に停止する。完全に停まった列車から降りれば外は雨が降りそうな曇り空だった。ここから幌馬車に乗り換えて更に移動するという。
その幌馬車での移動の間も、シルビはアレンが話しかけた時以外には無言だった。
まだ慣れない任務の相棒はシルビだった。
コムイの話によればシルビはエクソシストとしての経験が長く、本来はアレンの初任務も神田ではなくシルビに同行してもらおうと考えていたらしい。けれどもシルビの帰還が予定より遅くなってしまったので仕方なく神田を選んだという話だ。
それならリナリーでも良かったのではと思う。
エクソシストとしての経歴が長いということはつまり、同時に同じだけの間アクマに殺されずにいるということでもある。
「こういうことを聞くのはどうかとも思うんですけど、シルビはいつからエクソシストに?」
任務地へ赴く途中の列車の中。前回とは違ってちゃんと駅から乗り込めた列車の個室で、特に会話もなく外を眺めていたシルビへ話しかけたのはアレンからだった。
シルビはアレンが任務やエクソシストとしての事で質問や話しかければ丁寧に教えてくれたが、アレンが話しかけなければ最低限の挨拶を除いてシルビから話しかけてくることは無い。
最初は神田がそうだった様に嫌われてしまったのかとも思ったが、教団から同行してきた探索部隊員に対しても最低限の会話しかしていないと気付いてからは、単に話すのが嫌いなのかと思った。ただ話題を振れば合わせて話してくれるので、そこまで緊張はしない。
車窓の外を眺めていたシルビの眼はやはり虚空を見やるそれで、それがアレンが話しかけて瞬きをすることで切り替わる。
「俺は結構長げぇよ。もう十数年はいる。神田やリナリーよりも前からいるからなぁ」
「へぇ、十年以上……今幾つなんですか?」
「十九。俺の記憶が確かならぁ」
十九歳の現在で既に十数年と言えるだけの年月だということは、下手をすれば物心が付くより前から教団にいるのだろうか。そんな頃からエクソシストなのかと感心すると同時に、そんな子供がアクマとやり合えるとは思えなかった。
きっと幼少期は教団内で修行とかに励んでいたのだろう。アレンも滅茶苦茶ながらクロス元帥の元で修行した。
「スラムに住んでたんだがある日エクソシストが怪奇現象について調べに来てなぁ。たまたま出会った……訳でも無ぇんだが、二人組だったエクソシストの一人と話してる時に背後から近付いてきたクロス元帥に銃のグリップで殴られて拉致されたんだぁ」
「えっ!?」
シルビが口角を上げる。
「それからずっとエクソシストやってるぅ」
「えっと……師匠がすみません」
個室の外から同行してきていた探索部隊の声がした。もうすぐ目的地の最寄り駅に到着するらしい。
少しして列車が不規則な揺れと共に停止する。完全に停まった列車から降りれば外は雨が降りそうな曇り空だった。ここから幌馬車に乗り換えて更に移動するという。
その幌馬車での移動の間も、シルビはアレンが話しかけた時以外には無言だった。