―Don’t forget to don’t forget me―
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「このケーキおいしー!」
「こっちのプリンも美味しいです」
「やーん! 何このパラダイス!」
女性はいつの時代いくつになっても甘い物などが好きな人が多い。ライブラのメンバーであるチェインとK・Kも例外ではなく、シルビが作ったおやつを幸せそうに頬張っている。
「ほうれん草とかの鉄分豊富な食材で作っているんです。ライブラの皆さんは血液を扱いますし、チェインさんも女性ですから」
「うわーセクハラー。でも許すー」
電撃を纏わせた銃撃戦を得意とする隻眼の女性であるK・Kは、先程からずっとテンションが高い。二児の母親らしいがその性格とテンションの高さから、言われるまで既婚だなんて思っていなかった。
この前レオへ野菜メインの料理を作ったのをきっかけに、少し料理へ目覚めたのである。元々レストランのバイトや自炊で結果的に毎日作っていたが、それをライブラで褒められて少し調子に乗った。
「HLの食材って異界と混ざってるから、まだ使ったことの無ぇ食材があって面白れぇですねぇ」
「そりゃこれだけ作れたらそーいう事も言えるわよ」
「K・Kは料理あんまりしないのかい?」
「勝手に話聞いてんじゃないわよスカーフェイス。でもそうね、あんまりしないかしら。チェインは?」
「私もあんまり」
ケーキを口へ運びながらチェインが首を横へ振る。普段の食事はどうしてんだと聞きたくなったが、外食やケータリングが多いのだろう。
シルビだって外食やデリバリーを頼む時はあるが、それでも一日三食のうち一回は必ず自炊だ。K・Kは家族持ちなのだからもう少し子供の為に料理をと考えて、母親が料理を作るという考えは古いのかと思い至る。
少なくとも勤め先が秘密結社とはいえK・Kは働いているのだ。ならば忙しくて料理だってやりにくいだろう。ここは子供の頃から料理してそれを当然としているシルビがおかしい。
「シルビならレストラン開けそうね」
もう既にレストランでバイトはしているのだが、そういえばK・Kには言っていなかった。というかクラウスとスティーブンにしか報告していないし、そのレストランの名前も教えていなかった気がする。
確認したほうがいいのかと思ったが、シルビがバイトをしているレストランは聞けば超高級レストランらしいので、そう簡単にライブラのメンバーが来る事はないだろう。
来るとすれば公爵家の血を引く貴族であるクラウスくらいか。
「でも俺ライブラのメンバーですよね?」
「自覚があって大変よろしいね。その調子でちょっと情報収集頼めるかい?」
「あ、はい」
「こっちのプリンも美味しいです」
「やーん! 何このパラダイス!」
女性はいつの時代いくつになっても甘い物などが好きな人が多い。ライブラのメンバーであるチェインとK・Kも例外ではなく、シルビが作ったおやつを幸せそうに頬張っている。
「ほうれん草とかの鉄分豊富な食材で作っているんです。ライブラの皆さんは血液を扱いますし、チェインさんも女性ですから」
「うわーセクハラー。でも許すー」
電撃を纏わせた銃撃戦を得意とする隻眼の女性であるK・Kは、先程からずっとテンションが高い。二児の母親らしいがその性格とテンションの高さから、言われるまで既婚だなんて思っていなかった。
この前レオへ野菜メインの料理を作ったのをきっかけに、少し料理へ目覚めたのである。元々レストランのバイトや自炊で結果的に毎日作っていたが、それをライブラで褒められて少し調子に乗った。
「HLの食材って異界と混ざってるから、まだ使ったことの無ぇ食材があって面白れぇですねぇ」
「そりゃこれだけ作れたらそーいう事も言えるわよ」
「K・Kは料理あんまりしないのかい?」
「勝手に話聞いてんじゃないわよスカーフェイス。でもそうね、あんまりしないかしら。チェインは?」
「私もあんまり」
ケーキを口へ運びながらチェインが首を横へ振る。普段の食事はどうしてんだと聞きたくなったが、外食やケータリングが多いのだろう。
シルビだって外食やデリバリーを頼む時はあるが、それでも一日三食のうち一回は必ず自炊だ。K・Kは家族持ちなのだからもう少し子供の為に料理をと考えて、母親が料理を作るという考えは古いのかと思い至る。
少なくとも勤め先が秘密結社とはいえK・Kは働いているのだ。ならば忙しくて料理だってやりにくいだろう。ここは子供の頃から料理してそれを当然としているシルビがおかしい。
「シルビならレストラン開けそうね」
もう既にレストランでバイトはしているのだが、そういえばK・Kには言っていなかった。というかクラウスとスティーブンにしか報告していないし、そのレストランの名前も教えていなかった気がする。
確認したほうがいいのかと思ったが、シルビがバイトをしているレストランは聞けば超高級レストランらしいので、そう簡単にライブラのメンバーが来る事はないだろう。
来るとすれば公爵家の血を引く貴族であるクラウスくらいか。
「でも俺ライブラのメンバーですよね?」
「自覚があって大変よろしいね。その調子でちょっと情報収集頼めるかい?」
「あ、はい」