閑話2
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「来れないなら来れないって連絡するだけの簡単な動作だろうがよお」
「だぁかぁらぁ! 連絡取れねぇ程忙しい時もあるって事前に言ってあったよなぁ! ちゃんとお詫びでアンタが食いたがってた五平餅作ってやっただろぉ!」
「ジャパニーズフランクフルト最高!」
「フランクフルト違げぇし。つか店頭で食うなって――なんか増えてるぅ!?」
この前のモンスタートラック騒動の際、本来は会合を終えたら薬局へ来る予定だったのを連絡もせずにすっぽかしたせいで、店長が店に出なければいけなかったことを未だに怒っている。本来店長なのだから彼が働くのは正しいはずなので、そこは釈然としない。
だがすっぽかした上に連絡もしなかった部分は確かにシルビが悪かった。なのでお詫びとして店長のリクエストで五平餅を作ってやったのだ。他にも色々あるだろうにそこで五平餅を選ぶ店長はちょっと渋い。
そうして調剤室で調剤をしつつ店番をしている店長と言い合いをして、店頭へ戻ってくると店長が謎の異界人と一緒になって五平餅を食べていた。
「え、あれ、いらっしゃいませぇ……?」
「■■■■■! ■■■■!?」
「あ、はい。日本の食べ物で『五平餅』といいます。潰した米に……」
「お代わり!」
「■■■」
「おーかーわーりー!」
「店長ちょっと煩せぇ。えーと、何ですってぇ?」
調剤待ちの客用丸椅子へ座って五平餅を食べていた多分客が、立ち上がってシルビの手を掴む。そしていきなり熱弁を振るいだした。その内容が『勧誘』である事には首を捻らざるを得ない。
「いや確かに料理は好きですけど、下手の横好きですよ?」
「■■■■■? ■■■! ■■■■■■」
「……店長」
「あー、好きにしろよ。本業のほうと折り合いつけりゃ何でもいいだろーが」
「この店本当仕事する気無ぇなぁ!」
思わず叫んだが二人は気にせず、勧誘してきた客のほうも再び五平餅を手にとって食べ始めている。余程気に入ったのか、十本作った五平餅も既に残り二本。というか作った本人であるシルビが一本も食べていない。
皿の上に残っていたうちの一本を手に取ると二人が揃って声を上げ、それから残っている最後の一本を見下ろした。なんというか。
「ごーへーもちー」
「■■■■■■■」
「仲良しな子供ですかアンタ等。また今度作ってあげますよ」
「今作れや」
「■■■■」
「店どうすんだぁボケェ。アンタ食ってばっかで店番もちゃんとしねぇで……」
「してるしてる。コイツ客」
「■■■!」
「病院と薬局に常連さんはいりません!」
後日、どうやら店長の知人だったらしいその客の勧誘によって、レストランの料理人バイトを新しく始める事になった。ちゃんとクラウスとスティーブンへは報告したが、だんだんと世界の均衡の遵守とは違う方向へ向かっている気がしてならない。
「だぁかぁらぁ! 連絡取れねぇ程忙しい時もあるって事前に言ってあったよなぁ! ちゃんとお詫びでアンタが食いたがってた五平餅作ってやっただろぉ!」
「ジャパニーズフランクフルト最高!」
「フランクフルト違げぇし。つか店頭で食うなって――なんか増えてるぅ!?」
この前のモンスタートラック騒動の際、本来は会合を終えたら薬局へ来る予定だったのを連絡もせずにすっぽかしたせいで、店長が店に出なければいけなかったことを未だに怒っている。本来店長なのだから彼が働くのは正しいはずなので、そこは釈然としない。
だがすっぽかした上に連絡もしなかった部分は確かにシルビが悪かった。なのでお詫びとして店長のリクエストで五平餅を作ってやったのだ。他にも色々あるだろうにそこで五平餅を選ぶ店長はちょっと渋い。
そうして調剤室で調剤をしつつ店番をしている店長と言い合いをして、店頭へ戻ってくると店長が謎の異界人と一緒になって五平餅を食べていた。
「え、あれ、いらっしゃいませぇ……?」
「■■■■■! ■■■■!?」
「あ、はい。日本の食べ物で『五平餅』といいます。潰した米に……」
「お代わり!」
「■■■」
「おーかーわーりー!」
「店長ちょっと煩せぇ。えーと、何ですってぇ?」
調剤待ちの客用丸椅子へ座って五平餅を食べていた多分客が、立ち上がってシルビの手を掴む。そしていきなり熱弁を振るいだした。その内容が『勧誘』である事には首を捻らざるを得ない。
「いや確かに料理は好きですけど、下手の横好きですよ?」
「■■■■■? ■■■! ■■■■■■」
「……店長」
「あー、好きにしろよ。本業のほうと折り合いつけりゃ何でもいいだろーが」
「この店本当仕事する気無ぇなぁ!」
思わず叫んだが二人は気にせず、勧誘してきた客のほうも再び五平餅を手にとって食べ始めている。余程気に入ったのか、十本作った五平餅も既に残り二本。というか作った本人であるシルビが一本も食べていない。
皿の上に残っていたうちの一本を手に取ると二人が揃って声を上げ、それから残っている最後の一本を見下ろした。なんというか。
「ごーへーもちー」
「■■■■■■■」
「仲良しな子供ですかアンタ等。また今度作ってあげますよ」
「今作れや」
「■■■■」
「店どうすんだぁボケェ。アンタ食ってばっかで店番もちゃんとしねぇで……」
「してるしてる。コイツ客」
「■■■!」
「病院と薬局に常連さんはいりません!」
後日、どうやら店長の知人だったらしいその客の勧誘によって、レストランの料理人バイトを新しく始める事になった。ちゃんとクラウスとスティーブンへは報告したが、だんだんと世界の均衡の遵守とは違う方向へ向かっている気がしてならない。