ワノ国編
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夢主視点
「……ごほっ……げほっ……」
流れてきた大量の水に飲み込まれ意識を失っていたらしい。息苦しさに咳き込んで意識を取り戻すと、瓦礫と水圧で更に崩壊した城内にネコマムシの声が響き渡っている。
どうやら状況を皆に知らせているのだと理解して、シルビは引っかかっていた瓦礫から起き上がった。
「あの日より二十年……! おでん様の無念に始まったこの弔合戦はついに! わしらの勝利じゃあァ~!」
どうやらルフィは無事にカイドウを打ち倒したらしい。勝利宣言に沸き上がる歓声。
大声で泣く声や笑い声も混じるそれ。
討ち入り直後に比べれば全体の人数は減ってしまっているだろう。声も出せないほど疲れ切っている者だっている筈だ。だというのにその歓声は失われた者達まで叫んでいるような、そんな激しさがあった。
無論カイドウがルフィに負けたとしてもカイドウ軍の生き残りだっている。そんな生き残りが歓声を上げる侍達に対してまだ武器を構えていた。
「喜ぶのは早ェぞ! 数じゃまだおれ達の方が上だ!」
「気を抜いたら敗けだ! 観念しやがれ!」
ルフィがカイドウに負けた時とは逆の有様は、当然といえば当然か。またカイドウが立ち上がってきてくれると信じているのかもしれない。
そうでなくとも四皇の部下達だ。潔く負けを認めたくもないのだろう。
足掻きを止めたのはヤマトだった。
「止まれ『百獣海賊団』! お前達は一度死んだんだ!」
「ヤ……ヤマトぼっちゃん! しかし」
「落ちる鬼ヶ島を受け止めたのはウチの大将だぞ!」
「完全に敵チームの言動!」
「負けて救われた上に攻撃の手を止めないのなら、僕が叩きのめしてやる!」
そんな体力はヤマトにも残っていないだろうに。
周囲を確認すればライブフロアの一角に船長やベポ達が見えた。負傷こそしていても全員無事そうだと安堵する。
船長に飛びついて喜んでいるベポやシャチ達を眺め、シルビもそこへ行きたかったがまだ行けない。疲れている上に盛大に濡れている体のままフロアへ背を向け、おそらく島の外にいるのだろうモモの助の元へ向かう。
本土へ着陸していた鬼ヶ島から、地べたに寝そべっているモモの助の傍へ飛び降りながら『白澤』の姿になり、モモの助へと歩み寄った。
「若様」
「! 白澤! おぬし今までどこに……何だ? 地震か!?」
話しかけたところで地面が揺れ出す。直後、兎丼の更に向こうの方で海底火山が噴火し黒煙が舞い昇った。
「……ごほっ……げほっ……」
流れてきた大量の水に飲み込まれ意識を失っていたらしい。息苦しさに咳き込んで意識を取り戻すと、瓦礫と水圧で更に崩壊した城内にネコマムシの声が響き渡っている。
どうやら状況を皆に知らせているのだと理解して、シルビは引っかかっていた瓦礫から起き上がった。
「あの日より二十年……! おでん様の無念に始まったこの弔合戦はついに! わしらの勝利じゃあァ~!」
どうやらルフィは無事にカイドウを打ち倒したらしい。勝利宣言に沸き上がる歓声。
大声で泣く声や笑い声も混じるそれ。
討ち入り直後に比べれば全体の人数は減ってしまっているだろう。声も出せないほど疲れ切っている者だっている筈だ。だというのにその歓声は失われた者達まで叫んでいるような、そんな激しさがあった。
無論カイドウがルフィに負けたとしてもカイドウ軍の生き残りだっている。そんな生き残りが歓声を上げる侍達に対してまだ武器を構えていた。
「喜ぶのは早ェぞ! 数じゃまだおれ達の方が上だ!」
「気を抜いたら敗けだ! 観念しやがれ!」
ルフィがカイドウに負けた時とは逆の有様は、当然といえば当然か。またカイドウが立ち上がってきてくれると信じているのかもしれない。
そうでなくとも四皇の部下達だ。潔く負けを認めたくもないのだろう。
足掻きを止めたのはヤマトだった。
「止まれ『百獣海賊団』! お前達は一度死んだんだ!」
「ヤ……ヤマトぼっちゃん! しかし」
「落ちる鬼ヶ島を受け止めたのはウチの大将だぞ!」
「完全に敵チームの言動!」
「負けて救われた上に攻撃の手を止めないのなら、僕が叩きのめしてやる!」
そんな体力はヤマトにも残っていないだろうに。
周囲を確認すればライブフロアの一角に船長やベポ達が見えた。負傷こそしていても全員無事そうだと安堵する。
船長に飛びついて喜んでいるベポやシャチ達を眺め、シルビもそこへ行きたかったがまだ行けない。疲れている上に盛大に濡れている体のままフロアへ背を向け、おそらく島の外にいるのだろうモモの助の元へ向かう。
本土へ着陸していた鬼ヶ島から、地べたに寝そべっているモモの助の傍へ飛び降りながら『白澤』の姿になり、モモの助へと歩み寄った。
「若様」
「! 白澤! おぬし今までどこに……何だ? 地震か!?」
話しかけたところで地面が揺れ出す。直後、兎丼の更に向こうの方で海底火山が噴火し黒煙が舞い昇った。