ワノ国編
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ワカメ視点
「ヘブォッ!!?」
ペンギンとワカメが部隊に飛びかかると同時に、撃たれた誰かに襲いかかろうとしていた兵士も何者かによって殴り飛ばされていた。
「ワカメ!」
「アイよ!」
戦力的に救助に向かうべきはワカメだ。名前を呼ばれるだけで役割分担を把握し撃たれた誰かへ駆け寄ればそれは侍達の仲間の一人の女くのいち、しのぶだった。
今撃たれた前にもどこかで攻撃を受けたのか、鼻や口からは血が流れているし身体にも傷がある。そのすぐ傍にはやはり殴られた痕があるモモの助、今回の討ち入りの侍側の総大将がしのぶを庇うようにうずくまっていた。
「お、おぬし……」
「しのぶちゃん大丈夫!? モモの助も!」
懐から布を取り出してとりあえず止血の為に傷口へ押し当てる。ワカメの背後ではカイドウ軍と対峙するようにペンギンが立っていて、その隣にツノの生えた金棒を持つ背の高い女性が並んだ。
「邪魔なさるんで? ヤマトぼっちゃん」
「邪魔じゃない! 『光月』の為にボクは戦うんだ!」
「ハァ待ってしのぶぅ!? ウチの船員に裏切り者がいんだろぉってほざいたしのぶぅ!? 結局ウチの子達裏切ってなかったんだけどぉ!」
「ペ、ペンギン。それ今いいから……」
敵であるカイドウ軍から目を放し、振り返って怒鳴るペンギンはもう済んだことだというのにワカメ達が捕まった件をまだ恨んでいたらしい。
更に言えばワカメ達が捕まっていた時、『お前の船員が情報を漏らしたんだろう』と疑ってきた人が侍側にいたと船長から聞いていたが、どうやらその相手がしのぶだった様である。
尋問した相手に報復する、と言っていたのはペンギンの場合冗談ではない可能性が高い。
「船長が言うから討ち入りに参加しちゃあいるけど、俺まだ君の暴言許してねぇからなぁ! しかも結局裏切り者はそっちの身内ってなぁ! なんか言うことあんじゃねぇのぉ?」
思い出し怒りとでもいうべきか、敵を倒すことを忘れてペンギンが倒れて起き上がれないでいるしのぶに歩み寄る。
流石にこの状況で目の前にいながら忘れ去られたカイドウ軍が、馬鹿にされていると思ったのか殺気立っていくのがワカメにも分かった。ヤマトと呼ばれた女性も戸惑っている。
「えっと、その……誰?」
「……そうね。あたす達のほうが、馬鹿だった」
「反省したぁ?」
「……ええ。ごめんなさい」
しのぶの苦痛を堪えながらの声にワカメはペンギンを振り返った。ペンギンは腕組みをしたまま倒れているしのぶを見下ろしている。防寒帽の影から覗く紫の目。
「最期の会話は終わったか? おれたちはそのチビを殺せば任務完了――」
「――口を挟むなぁ」
「ヘブォッ!!?」
ペンギンとワカメが部隊に飛びかかると同時に、撃たれた誰かに襲いかかろうとしていた兵士も何者かによって殴り飛ばされていた。
「ワカメ!」
「アイよ!」
戦力的に救助に向かうべきはワカメだ。名前を呼ばれるだけで役割分担を把握し撃たれた誰かへ駆け寄ればそれは侍達の仲間の一人の女くのいち、しのぶだった。
今撃たれた前にもどこかで攻撃を受けたのか、鼻や口からは血が流れているし身体にも傷がある。そのすぐ傍にはやはり殴られた痕があるモモの助、今回の討ち入りの侍側の総大将がしのぶを庇うようにうずくまっていた。
「お、おぬし……」
「しのぶちゃん大丈夫!? モモの助も!」
懐から布を取り出してとりあえず止血の為に傷口へ押し当てる。ワカメの背後ではカイドウ軍と対峙するようにペンギンが立っていて、その隣にツノの生えた金棒を持つ背の高い女性が並んだ。
「邪魔なさるんで? ヤマトぼっちゃん」
「邪魔じゃない! 『光月』の為にボクは戦うんだ!」
「ハァ待ってしのぶぅ!? ウチの船員に裏切り者がいんだろぉってほざいたしのぶぅ!? 結局ウチの子達裏切ってなかったんだけどぉ!」
「ペ、ペンギン。それ今いいから……」
敵であるカイドウ軍から目を放し、振り返って怒鳴るペンギンはもう済んだことだというのにワカメ達が捕まった件をまだ恨んでいたらしい。
更に言えばワカメ達が捕まっていた時、『お前の船員が情報を漏らしたんだろう』と疑ってきた人が侍側にいたと船長から聞いていたが、どうやらその相手がしのぶだった様である。
尋問した相手に報復する、と言っていたのはペンギンの場合冗談ではない可能性が高い。
「船長が言うから討ち入りに参加しちゃあいるけど、俺まだ君の暴言許してねぇからなぁ! しかも結局裏切り者はそっちの身内ってなぁ! なんか言うことあんじゃねぇのぉ?」
思い出し怒りとでもいうべきか、敵を倒すことを忘れてペンギンが倒れて起き上がれないでいるしのぶに歩み寄る。
流石にこの状況で目の前にいながら忘れ去られたカイドウ軍が、馬鹿にされていると思ったのか殺気立っていくのがワカメにも分かった。ヤマトと呼ばれた女性も戸惑っている。
「えっと、その……誰?」
「……そうね。あたす達のほうが、馬鹿だった」
「反省したぁ?」
「……ええ。ごめんなさい」
しのぶの苦痛を堪えながらの声にワカメはペンギンを振り返った。ペンギンは腕組みをしたまま倒れているしのぶを見下ろしている。防寒帽の影から覗く紫の目。
「最期の会話は終わったか? おれたちはそのチビを殺せば任務完了――」
「――口を挟むなぁ」