トットランド編
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夢主視点
船縁に座って海を眺める。ワノ国はまだ遠く時間が掛かるようだった。
甲板ではルフィ達が、いつの間にかポケットへ入れられていたというサンジの分のレイドスーツのことで騒いでいた。カカオ島からサニー号へ向かう途中でニジに入れられたのではという話だが、それはそれで弟を心配しているということでいいのだろうか。どんな不出来な弟でも兄は完全に弟を拒絶は出来まい。
意固地になって科学まで否定し始めたサンジに、ナミがビッグマムから奪って連れてきたゼウスを出して反論している。ゼウスはビッグマムを裏切ったという事実よりナミの作り出す雲が美味しいということにご執心の様だった。逆らうつもりが無いのならシルビも特に文句はない。
「ねェみんな、新聞が来たよ!」
見張台にいたキャロットが届いた新聞を持って甲板へ降りてくる。
「ルフィとサンジとジンベエとベッジが『ビッグマム暗殺未遂』だって。ほら、ルフィが主犯だよ。――あ、手配書」
記事を読むキャロットの手元から新聞に挟まれていた手配書が落ちた。おそらく今回の騒動で更新されたそれでは、ルフィの懸賞金だけではなくサンジの懸賞金も上がったらしい。
「おれの懸賞金、三億三千万ベリー!? マジかよ! ん!? マリモの奴いくらだった!?」
マリモの奴とはゾロの事か。
「確か、三億二千万ベリーですね」
「イエース! 見たかクソマリモー!」
諸手を挙げて喜んでいるサンジには悪いが、そんな千万程度の違いで一喜一憂しているのは正直滑稽だった。シルビは自分が三億程度の桁だった頃が思い出せない。
喜んでいたサンジはしかしすぐに何かに気付くと落ち込み始める。どうやら懸賞額が上がったのは実力によるものではなく、ヴィンスモークという悪名によるものだったらしい。
見ればルフィも何故か落ち込んでいた。
「ルフィ君?」
「おれ、懸賞金下がってた……。ほら……一億五千万……」
泣きながら見せられた手配書は十五億ベリーと記されている。どうやら桁を見間違えたらしい。
指摘してやるべきかと思ってふと甲板を見るともう一枚手配書が落ちている。船縁から降りて歩み寄りそれを拾い上げれば、そこにはいつ撮られたのか、顔こそハッキリしていないが黒い外套を身に纏ったシルビの姿が載せられていた。
今回は懸賞額が上がった訳ではなく写真の更新だけの様である。相変わらずシルビを捕縛した場合ちゃんと払えるのかどうか分からない桁の懸賞金。
「そこまでして捕まえてぇのかなぁ。……捕まえてぇんだろうなぁ」
船縁に座って海を眺める。ワノ国はまだ遠く時間が掛かるようだった。
甲板ではルフィ達が、いつの間にかポケットへ入れられていたというサンジの分のレイドスーツのことで騒いでいた。カカオ島からサニー号へ向かう途中でニジに入れられたのではという話だが、それはそれで弟を心配しているということでいいのだろうか。どんな不出来な弟でも兄は完全に弟を拒絶は出来まい。
意固地になって科学まで否定し始めたサンジに、ナミがビッグマムから奪って連れてきたゼウスを出して反論している。ゼウスはビッグマムを裏切ったという事実よりナミの作り出す雲が美味しいということにご執心の様だった。逆らうつもりが無いのならシルビも特に文句はない。
「ねェみんな、新聞が来たよ!」
見張台にいたキャロットが届いた新聞を持って甲板へ降りてくる。
「ルフィとサンジとジンベエとベッジが『ビッグマム暗殺未遂』だって。ほら、ルフィが主犯だよ。――あ、手配書」
記事を読むキャロットの手元から新聞に挟まれていた手配書が落ちた。おそらく今回の騒動で更新されたそれでは、ルフィの懸賞金だけではなくサンジの懸賞金も上がったらしい。
「おれの懸賞金、三億三千万ベリー!? マジかよ! ん!? マリモの奴いくらだった!?」
マリモの奴とはゾロの事か。
「確か、三億二千万ベリーですね」
「イエース! 見たかクソマリモー!」
諸手を挙げて喜んでいるサンジには悪いが、そんな千万程度の違いで一喜一憂しているのは正直滑稽だった。シルビは自分が三億程度の桁だった頃が思い出せない。
喜んでいたサンジはしかしすぐに何かに気付くと落ち込み始める。どうやら懸賞額が上がったのは実力によるものではなく、ヴィンスモークという悪名によるものだったらしい。
見ればルフィも何故か落ち込んでいた。
「ルフィ君?」
「おれ、懸賞金下がってた……。ほら……一億五千万……」
泣きながら見せられた手配書は十五億ベリーと記されている。どうやら桁を見間違えたらしい。
指摘してやるべきかと思ってふと甲板を見るともう一枚手配書が落ちている。船縁から降りて歩み寄りそれを拾い上げれば、そこにはいつ撮られたのか、顔こそハッキリしていないが黒い外套を身に纏ったシルビの姿が載せられていた。
今回は懸賞額が上がった訳ではなく写真の更新だけの様である。相変わらずシルビを捕縛した場合ちゃんと払えるのかどうか分からない桁の懸賞金。
「そこまでして捕まえてぇのかなぁ。……捕まえてぇんだろうなぁ」