トットランド編
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夢主視点
日が沈んで夜になるとおかしいと思っていた潮流が完全に止まり、その海へ浮いているサニー号も完全に進むことが出来なくなってしまった。船から固形化した海へと降りて調べてみれば、どうやらこの辺りの海は普通の海水ではなく、ホールケーキアイランドのどこかの島から流れ出ているのだろう水飴で形成されているようである。
つまり日が沈んで気温が下がり、水温も下がった為に水飴で出来ている海水が固まった。そんな海があっていいのかという疑問は、実際目の前にあるのだから疑問自体してはならないのだろう。
人が乗っても沈むことない程に固まった水飴の海を、ルフィとチョッパーが嬉々として舐めている。ホールケーキアイランドはまだ遠いが今夜はここで立ち往生かと考えていると、固まった海面の先で黒い何かが蠢いているのが見えた。
「ナミさん! 何か近付いてきます!」
「えっ! やだ何? ……アリ!?」
甲板から双眼鏡で黒い蠢きを確認したらしいナミが叫ぶ。それを聞いてペドロやブルックも船縁へ並び接近してくる黒い蠢きを見やっていた。
暫くするとシルビにもその黒い蠢きがこちらへ向かってきている大きな蟻の集団だと目視できる。一匹一匹がシルビよりも大きく、普通の蟻と違って鋭利な歯の並ぶ口があった。
「海アリだ!」
ペドロが叫ぶ。水飴の海に獰猛な歯を持ったアリという組み合わせは、蟻が栄養過多になりはしないのかと変な心配をしてしまいそうになるが、その分蟻の数は多いのかも知れない。
ともあれこちらへ向かってくる海アリを放置していればサニー号も襲われるか巻き込まれてしまうだろう。逃げようにも船は水飴と一緒に固められていて動けない。
悲鳴と一緒に何とかしろと叫ぶナミの声と一緒に仕込み杖を持ったブルックと剣を構えたペドロが降りてくる。水飴の海を舐めていたルフィとチョッパーも身構えながらアリの軍勢へ向かおうとするのに、シルビは少し考えてから被っていた帽子を押さえた。
アリの大群へ向かっていくルフィ達に、シルビはアリの軍団へ背を向けて船の傍で指を鳴らし有幻覚の槍を形成する。それから固形化している水飴の海へと槍の穂先を突き刺した。
「いかないのペンギン?」
「ん、迎撃より逃亡の準備をしておいた方がいいと思ってなぁ」
船を守る為に残ったキャロットへそう言って、固まっている海の深さを確かめる。日が沈んで気温が下がった為に固形化するにしても、水中であれば水中である程固まるのは遅いはずだ。
現に突き刺した穂先の感覚が海面を抜けた先では違う。これなら大丈夫だ。
日が沈んで夜になるとおかしいと思っていた潮流が完全に止まり、その海へ浮いているサニー号も完全に進むことが出来なくなってしまった。船から固形化した海へと降りて調べてみれば、どうやらこの辺りの海は普通の海水ではなく、ホールケーキアイランドのどこかの島から流れ出ているのだろう水飴で形成されているようである。
つまり日が沈んで気温が下がり、水温も下がった為に水飴で出来ている海水が固まった。そんな海があっていいのかという疑問は、実際目の前にあるのだから疑問自体してはならないのだろう。
人が乗っても沈むことない程に固まった水飴の海を、ルフィとチョッパーが嬉々として舐めている。ホールケーキアイランドはまだ遠いが今夜はここで立ち往生かと考えていると、固まった海面の先で黒い何かが蠢いているのが見えた。
「ナミさん! 何か近付いてきます!」
「えっ! やだ何? ……アリ!?」
甲板から双眼鏡で黒い蠢きを確認したらしいナミが叫ぶ。それを聞いてペドロやブルックも船縁へ並び接近してくる黒い蠢きを見やっていた。
暫くするとシルビにもその黒い蠢きがこちらへ向かってきている大きな蟻の集団だと目視できる。一匹一匹がシルビよりも大きく、普通の蟻と違って鋭利な歯の並ぶ口があった。
「海アリだ!」
ペドロが叫ぶ。水飴の海に獰猛な歯を持ったアリという組み合わせは、蟻が栄養過多になりはしないのかと変な心配をしてしまいそうになるが、その分蟻の数は多いのかも知れない。
ともあれこちらへ向かってくる海アリを放置していればサニー号も襲われるか巻き込まれてしまうだろう。逃げようにも船は水飴と一緒に固められていて動けない。
悲鳴と一緒に何とかしろと叫ぶナミの声と一緒に仕込み杖を持ったブルックと剣を構えたペドロが降りてくる。水飴の海を舐めていたルフィとチョッパーも身構えながらアリの軍勢へ向かおうとするのに、シルビは少し考えてから被っていた帽子を押さえた。
アリの大群へ向かっていくルフィ達に、シルビはアリの軍団へ背を向けて船の傍で指を鳴らし有幻覚の槍を形成する。それから固形化している水飴の海へと槍の穂先を突き刺した。
「いかないのペンギン?」
「ん、迎撃より逃亡の準備をしておいた方がいいと思ってなぁ」
船を守る為に残ったキャロットへそう言って、固まっている海の深さを確かめる。日が沈んで気温が下がった為に固形化するにしても、水中であれば水中である程固まるのは遅いはずだ。
現に突き刺した穂先の感覚が海面を抜けた先では違う。これなら大丈夫だ。