トットランド編
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ブルック視点
サンジを連れ戻しに行くメンバーの一人である、『ペンギン』は変わった雰囲気の人だった。
海賊同盟を組んだハートの海賊団のクルーで、ブルックがルフィ達に先行してサンジ達と向かったゾウで出会ったのだが、初対面の彼は酷い有様だったのを覚えている。
肉も骨も関係なく失われた手足。血塗れの顔や衣服。五十年の年月を見守り続けていた、かつての仲間の遺体をチラリとでも思い出してしまったブルックは、そんな姿でも彼が生きていると分かった瞬間申し訳ないと内心で謝罪した。
それから彼は数日間の生死の境を彷徨い、ルフィ達がゾウへと到着した日に失われた手足を元通りに復元して姿を現したのである。ドレスローザでルフィ達の味方をしたという史上最高額の賞金首『死告シャイタン』の手を借りて。
手を借りて、とはいうもののペンギンはあの高額賞金首の血筋らしいからそのくらいの“贔屓”はされるものなのかも知れない。千切れた手足を元通りに復活させる事の出来る能力というモノの真意はブルックには分からなかったが、魂だけで生きている自分が在るのだからそういう能力も無いとは断言出来なかった。
そもそもトラファルガー・ローのオペオペの実の能力が手術に特化したものである。ローのあの能力も手足を繋げることが出来た。
血筋というのは不思議だ。ルフィの義兄であるエースは海賊王と呼ばれた男の息子という理由で処刑された。エース本人のことをブルックはよく知らなかったが、あのルフィが慕っていたのだからきっと素晴らしい人だったのだろう。
でも処刑されることになった。ならば『死告シャイタン』の血筋らしいペンギンもそれを知られれば処刑される立場という事になる。
ゾウでペンギン本人が告げるまで、彼の船長であるローも彼がそういう血筋の末だとは知らなかったらしい。隠して生きていて当然だ。だからブルックは、侠客団の居住区で“あっけらかんと”その事実を告白したペンギンを不思議に思った。
失った手足を再生させられたら言わない訳にはいかない。本当にそうだろうか。
『手足の再生が出来るのだから、自身の身体を若返らせることも死なねぇことも出来るのかも知れません』
その言葉が引っかかっていた。
更に言うならローへサンジが連れて行かれた事を説明している最中、こっそりと交わされていたロビンとペンギンの会話を、ブルックは聞いてしまっている。音楽家だからとまでは言わないが耳はいいのだ。
『“戻って”きたら“分身が両手と足を失っていて”なぁ。堂々と“入れ戻る”ことが出来なくなって仕方なかったんだぁ』
さて、彼は手足を失った“分身”をゾウへ置いて、どこから“戻って”きたのか。
サンジを連れ戻しに行くメンバーの一人である、『ペンギン』は変わった雰囲気の人だった。
海賊同盟を組んだハートの海賊団のクルーで、ブルックがルフィ達に先行してサンジ達と向かったゾウで出会ったのだが、初対面の彼は酷い有様だったのを覚えている。
肉も骨も関係なく失われた手足。血塗れの顔や衣服。五十年の年月を見守り続けていた、かつての仲間の遺体をチラリとでも思い出してしまったブルックは、そんな姿でも彼が生きていると分かった瞬間申し訳ないと内心で謝罪した。
それから彼は数日間の生死の境を彷徨い、ルフィ達がゾウへと到着した日に失われた手足を元通りに復元して姿を現したのである。ドレスローザでルフィ達の味方をしたという史上最高額の賞金首『死告シャイタン』の手を借りて。
手を借りて、とはいうもののペンギンはあの高額賞金首の血筋らしいからそのくらいの“贔屓”はされるものなのかも知れない。千切れた手足を元通りに復活させる事の出来る能力というモノの真意はブルックには分からなかったが、魂だけで生きている自分が在るのだからそういう能力も無いとは断言出来なかった。
そもそもトラファルガー・ローのオペオペの実の能力が手術に特化したものである。ローのあの能力も手足を繋げることが出来た。
血筋というのは不思議だ。ルフィの義兄であるエースは海賊王と呼ばれた男の息子という理由で処刑された。エース本人のことをブルックはよく知らなかったが、あのルフィが慕っていたのだからきっと素晴らしい人だったのだろう。
でも処刑されることになった。ならば『死告シャイタン』の血筋らしいペンギンもそれを知られれば処刑される立場という事になる。
ゾウでペンギン本人が告げるまで、彼の船長であるローも彼がそういう血筋の末だとは知らなかったらしい。隠して生きていて当然だ。だからブルックは、侠客団の居住区で“あっけらかんと”その事実を告白したペンギンを不思議に思った。
失った手足を再生させられたら言わない訳にはいかない。本当にそうだろうか。
『手足の再生が出来るのだから、自身の身体を若返らせることも死なねぇことも出来るのかも知れません』
その言葉が引っかかっていた。
更に言うならローへサンジが連れて行かれた事を説明している最中、こっそりと交わされていたロビンとペンギンの会話を、ブルックは聞いてしまっている。音楽家だからとまでは言わないが耳はいいのだ。
『“戻って”きたら“分身が両手と足を失っていて”なぁ。堂々と“入れ戻る”ことが出来なくなって仕方なかったんだぁ』
さて、彼は手足を失った“分身”をゾウへ置いて、どこから“戻って”きたのか。